《完結》隠れヤンデレ奴隷が契約解除してくれません!!

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俺たちの物語

俺たちの初夜から数日が経とうとしていた。

目が覚めてゆっくり瞼を開けると穏やかに眠るステラの顔があった。

思わず触りたくなってステラの真っ白な頬を撫でる。

すべすべで気持ちがいい。

いつもかっこよくて美しいステラだけど、寝てる時はまるで幼い子供みたいで、愛おしい気持ちが湧いてくる。

そのままステラのまぶたに口付けた。

起きないのか?

俺はイタズラ心が湧き、ゆっくりステラの唇に自分の唇を寄せた。

もうすぐ、、、と言うところでステラが自ら口付けてきた。

「っ!!!!!
ステラ、起きてたのか?」

「リリウムは朝から大胆ですね?
そんなリリウムもとっても可愛らしいですが、、もっと味わいたくなります。」

「ちょっとっ!!」

抵抗してみるもののステラに抱き込まれ、甘い朝が始まってしまった。

散々イチャイチャしたあと、、俺たちはやっと任務に着いた。

今日は城下町を2人で見て回る。

「リリウム、行きましょうか?」

ステラが手を差し伸ばしてくれる。

その手を掴み、城下町に向かった。

城下町は賑わい、栄えていた。

一応お忍びできてるが、ステラはやっぱり目立つ。

何人もの人がステラを見て振り返る。

「リリウムが可愛いすぎるんですね、、。
はあ、やっぱりずっと部屋に閉じ込めたいです。
私以外に見て欲しくありません。」

「いやみんなが見てるのはステラだから、、」

「そうですか?
では私たち2人をを見ていることにしましょうか。
ですから、、もっと見せつけることにします。」

ステラが俺の腰をグッと引いた。

俺とステラの距離がとても近くなる。

「きゃぁぁぁ!
やっぱりお似合いね!」

「ええ、、私たちの国もきっともっと繁栄するわ!」

国民の肯定的な反応に戸惑いながらも嬉しく感じた。

「リリウム、串肉食べますか?」

「食べたい!」

ステラは相変わらず俺の食の好みを把握していた。

「ほら熱いですからね、、」

ステラは買ってきた串肉をフーフーして俺にくれた。

もちろんあーんの状態だ。

美味しくて顔が綻ぶ。

そんな俺をステラは目を細めて見ていた。

しばらく視察をしながら歩いているとステラが声をかけてきた。

「そういえばリリウム、今日は小さな祭りが開かれるみたいですよ。
花火と言う新しい魔法の研究発表とともに開かれるみたいですが、、、見ますか?」

花火!

まさかこの世界で見れると思っていなかった。

もちろんみたいに決まってる。

「見たい!」

俺が言うとステラは笑った。

「じゃあ向かいましょうか。」

夕日がゆっくりと沈み、夜が顔を出した。

街の人が音楽とともに炎の周りを囲んで踊り出す。

俺とステラも社交界での正式な踊りではなく、街の人を真似て、自由に踊った。

楽しい時間が流れる。

しばらくて音楽がゆっくりと止んだ。

すると美しい夜空に大きな花火が打ち上がった。

「綺麗ですね、、、。」

「そうだな、。」

俺たちは静かに空に打ち上がる花火を見上げていた。

「この花火を見ていると不思議とリリウムがこうして私の隣にいるということに胸が高鳴ります。
、、、昔、不思議な夢を見たんです。
その中の私はリリウムをたくさん傷つけて、、、最後に私自身も自らの手で命を落としました。
もしかしたらあり得た未来なのかもしれないとその度恐怖が襲います。
ですが現実はリリウムが私のそばにいてくれます。
私はこの現実を、この瞬間を何よりも大切に思います。
リリウム、、、私に希望も優しさも愛もそれ以外も全て与えてくれてありがとうございます。
私はリリウムにとても救われています。
その分私は何度も言いますがリリウムを幸せにします。
リリウム、、私に幸せをありがとうございます。」

ステラは花火が打ち上がる中、負けないくらいの美しく、大きい笑顔で笑った。

そうだ、物語の中でステラは花火が上がり、皆が楽しく過ごす中、静かに孤独に命を落とした。

そんな結末を俺は変えることができた。

ステラはこうして俺のそばで笑っていて、、。

最初は自分の死という運命に、物語の結末に抗うために戦った。

だけど、、この結末は、、俺が作った物語だ。

俺の、いや俺たちの物語だ。

きっとこの物語はこれからも続くだろう。

「俺もステラにたくさん救われたよ。
だから、俺も、、ステラ、俺にたくさん幸せをありがとう!」

俺はステラに抱きつくと思いっきりステラにキスをした。

この幸せがいつまでも続きますように。

本当の俺たちの物語はまだ始まったばかりだ。












『むかし、むかし、1人の孤独で苦しむ皇子様がいました。

その皇子様はある日1人の心優しい王子様と出会いました。

2人は仲良くなり、孤独を癒やされた皇子様と心優しい皇子様は次第に愛し合うようになりました。

ある日、戦争が起こり、2人は離れ離れになってしまいました。

孤独だった皇子様は心優しい王子様を守るために誰よりも強くなり、皇帝になりました。

2人は再会し、愛を確かめ合い、結婚しました。

2人はずっと幸せに暮らし、この国はますます発展しましたとさ。

おしまい。』


これは現在も栄え続けるマフィリア皇国で一番有名な愛のお話。

200年前の偉人、マフィリア皇国で最も偉大とされている皇帝、ステラ・ユウミーンは数々の功績を残し、この国を繁栄させた。

そんな彼を支えた王妃、リリウム・ユウミーンを彼は生涯をかけて愛し抜いたという。

2人が開発した多くの魔道具は現代の魔道具の基礎となり、初代魔道具は国立博物館にて展示され、世界中の人に愛されている。

マフィリア皇国で最も有名と言っても過言ではない2人の詳しいことはこの本の102ページをーーー』


「サーシャ様、夕飯の準備ができております。」

外から女の声が聞こえた。

「はーい!」

本を読んでいた男の子は急いで本を本棚に戻した。

夕日の光に本の背表紙が照らされる。

『世界偉人伝』

部屋の扉を開き、歩いていく男の子の顔はこの国で最も有名な2人の面影を残していた。


完結
感想 12

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