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第八章 国家エスカルド
拉致監禁拷問+拉致監禁拷問
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たった一日で都市に着いてしまったジョンはマリアの到着まで暇になる
多くの人が流れる大通り、賑わう何かしらの店たち、それに伴う騒音、今までジョンの居たエーベックとは全く違う景色
(さて……情報収集でもするかね)
ジョンが探るはマリアを虐めていたグループのリーダー、キルル・ファラクスの情報である、マリアに任せると言ったものの何か気になる引っ掛かるものが有ったので彼女を調べる事にしたジョン
ジョンは予めジェイクに彼女の家の在りかを聞いていた。東にある公園の近くの赤い屋根の屋敷、門の両脇にはそれぞれ彫刻の犬が座っている、その特徴に合った屋敷を発見したジョン
(……潜入するのは難しいか? いや……そんな事は無いな、簡単だ。元の世界のセキュリティに比べたらザルも当然)
本気で中に潜入しようとする人間相手には門や屋敷を取り囲む壁も無意味、本当の意味で屋敷を護るのはその周りを巡回するお抱えの警備兵達、彼等を潰せば文字通りこの屋敷は裸になる
警備兵は見えるだけで門の二人、館の壁の外を回るのが二人、計四人、恐らく中にはまだ居る、この場合中に居る使用人、館の主も含まれるが彼等がジョンを見つけて大声を出された場合もアウトになる
忍び込むには普通の判断なら先ずは見取り図を探すのが鉄板、しかしそんな物がそこら辺に転がっている訳が無いのでジョンは探さない
ジョンが最初にしたことは警備員の観察、まだ入って間もない上、仕事に対する情熱の無い人物を探す。運良くその条件に合った人物を発見、彼はようやく任務も終わり非番になった様で甲冑も脱ぎ館から一人で出て来たなので覆面を被り屋敷から持ってきたファングの替えの服に着替えた後速攻拉致監禁拷問、ジョンは彼の弱味を握り彼を従順な奴隷にする事に成功する
彼の名はペルシス・ヒブ何の変哲もない青年の彼に屋敷の見取り図を持ってくるように命令
彼はジョンの命令通り設計図を持ってこれなかったので図に書くと言った。設計図は厳重に保管され新人の彼では手に入らなかった。手短に手玉にするには新人である必要があったが此処でこの新人という部分がネックとなった。
(まぁこれは想定内)
もし彼が駄目でも予備の作戦が有った。彼に教えて貰うのは”警備兵”の名簿にシフト、家族構成や性格等を教えて貰う
「名簿やシフト表は持って来い、性格や家族構成は知っている範囲で良い」
というジョンの条件の元ペルシスはその命令に従う、名簿、シフト表を持って来てジョンに渡し知っている範囲で同僚の家族構成や性格をジョンに伝える
「ご苦労さん、もう行って良いぞ、お前は晴れて自由の身だが覚えて置け、俺達は集団で行動している、そりゃ当たり前だよな? 貴族の屋敷に一人で侵入しようとする馬鹿は居ない、言いたい事は分かるか? もしお前がこの事を洩らして俺が捕えられた場合俺の仲間がお前を殺しに行くって事だ。決断する時は重々考えろよ」
と言ってペルシスを解放する
次の標的はペルシスよりかなり上のベテラン、ダーゴク・モロウコ、彼なら設計図を持ってくる事も出来、キルルの部屋の位置も知っている可能性が大
しかし彼は仕事に情熱を燃やしている、普通の拷問では堕とせない、しかし彼は”愛妻家”ジョンはペルシスから彼の家を教えて貰い夜中、家に侵入、屋敷ならまだしも普通の一軒家は下調べの必要も無い、そして妻の髪飾りを一つ盗めばいい、それを拉致した奴の顔にチラつかせればそいつは奴隷となる
二日目
奴隷にしたダーゴクに設計図を持ってこさせる、彼は怒りに震えているがジョンには手を出せない、何故なら手を出してしまえば妻の命が危ないからだ。
キルルの部屋を教える為、設計図を指差す。
三階の階段から一番遠い部屋にキルルの部屋が有った。窓から近いがその窓は外から丸見えなのも有りよじ登れば警備兵に見つかる可能性が大きい
内部に侵入し階段を使い三階に向かった方がこの場合は安全
狙うはシフトが代わり完全に配備が終わるまでの午後十二時から午後十二時五分の間が勝負、今夜この屋敷に潜入する、マリアの到着は明日の朝に着く予定だと聞いている、それまでに”事”は終わらせる
今はまだ昼なので深夜になるまで時間がある、なのでカーナ達の様子を見る為にカーナ達が泊まっている宿に向かう、場所は事前にカーナから何気なく聞いていた。
”吟遊詩人”それがカーナ達が止まる宿の名前、大通りからは少し外れた場所にある、らしい
ジョンも詳しい場所までは聞かなかった。地道に宿を探しながら街を散策する、何が何処に有るのかを頭の中に一応入れて置くジョン
(人が多いのは当たり前だがゴチャゴチャしていて面倒な所だな……さてさて吟遊詩人だったか? ……あったあった)
キルルの屋敷からそう遠くない場所に宿は有った。何か事件が有り騒いでいる様子も無いので少し安心するジョン
(メイヴィスの奴は何処に居るんだ?)
とジョンがキョロキョロと頭を振りながらメイヴィスを探しているとメイヴィスが宿から出て来た。
「お、ジョン、こんにちわ」
「な、何してんだ? お前……何で宿から……」
「色々とあってな、今はカーナと同じ部屋で泊めて貰っているんだ」
「こっそり尾行しているモノと思って居たぜ……まさか親交を深めているとはな……まぁそっちの方が都合が良いか」
「そうだ、これからみんなで昼を食べる予定なんだ。お前も一緒にどうだ?」
「絶対に嫌だ。お前あいつ等と随分と仲良くなったようだな人見知りが治るくらいにはよ」
「ふふふ、そうだな、いつの間にかに素直に話せるようになっていたな」
嬉しそうなメイヴィスを見てジョンは欠伸をし
「まぁそんな事より、ちゃんと護衛はしろよ、何が何処から襲って来るか分からないんだからな」
「分かっているさ、お前も気を付けろ、もしかしたらレイが裏切っているという事も考えられるんだからな」
「それは無いな」
「何故断言できる?」
「天才秀才イケメンの俺だから」
「な、なんだそれは……」
「クククッお前等も無事な様だしここいらで失礼するぜ、じゃあな」
と言ってジョンはその場を立ち去った。
多くの人が流れる大通り、賑わう何かしらの店たち、それに伴う騒音、今までジョンの居たエーベックとは全く違う景色
(さて……情報収集でもするかね)
ジョンが探るはマリアを虐めていたグループのリーダー、キルル・ファラクスの情報である、マリアに任せると言ったものの何か気になる引っ掛かるものが有ったので彼女を調べる事にしたジョン
ジョンは予めジェイクに彼女の家の在りかを聞いていた。東にある公園の近くの赤い屋根の屋敷、門の両脇にはそれぞれ彫刻の犬が座っている、その特徴に合った屋敷を発見したジョン
(……潜入するのは難しいか? いや……そんな事は無いな、簡単だ。元の世界のセキュリティに比べたらザルも当然)
本気で中に潜入しようとする人間相手には門や屋敷を取り囲む壁も無意味、本当の意味で屋敷を護るのはその周りを巡回するお抱えの警備兵達、彼等を潰せば文字通りこの屋敷は裸になる
警備兵は見えるだけで門の二人、館の壁の外を回るのが二人、計四人、恐らく中にはまだ居る、この場合中に居る使用人、館の主も含まれるが彼等がジョンを見つけて大声を出された場合もアウトになる
忍び込むには普通の判断なら先ずは見取り図を探すのが鉄板、しかしそんな物がそこら辺に転がっている訳が無いのでジョンは探さない
ジョンが最初にしたことは警備員の観察、まだ入って間もない上、仕事に対する情熱の無い人物を探す。運良くその条件に合った人物を発見、彼はようやく任務も終わり非番になった様で甲冑も脱ぎ館から一人で出て来たなので覆面を被り屋敷から持ってきたファングの替えの服に着替えた後速攻拉致監禁拷問、ジョンは彼の弱味を握り彼を従順な奴隷にする事に成功する
彼の名はペルシス・ヒブ何の変哲もない青年の彼に屋敷の見取り図を持ってくるように命令
彼はジョンの命令通り設計図を持ってこれなかったので図に書くと言った。設計図は厳重に保管され新人の彼では手に入らなかった。手短に手玉にするには新人である必要があったが此処でこの新人という部分がネックとなった。
(まぁこれは想定内)
もし彼が駄目でも予備の作戦が有った。彼に教えて貰うのは”警備兵”の名簿にシフト、家族構成や性格等を教えて貰う
「名簿やシフト表は持って来い、性格や家族構成は知っている範囲で良い」
というジョンの条件の元ペルシスはその命令に従う、名簿、シフト表を持って来てジョンに渡し知っている範囲で同僚の家族構成や性格をジョンに伝える
「ご苦労さん、もう行って良いぞ、お前は晴れて自由の身だが覚えて置け、俺達は集団で行動している、そりゃ当たり前だよな? 貴族の屋敷に一人で侵入しようとする馬鹿は居ない、言いたい事は分かるか? もしお前がこの事を洩らして俺が捕えられた場合俺の仲間がお前を殺しに行くって事だ。決断する時は重々考えろよ」
と言ってペルシスを解放する
次の標的はペルシスよりかなり上のベテラン、ダーゴク・モロウコ、彼なら設計図を持ってくる事も出来、キルルの部屋の位置も知っている可能性が大
しかし彼は仕事に情熱を燃やしている、普通の拷問では堕とせない、しかし彼は”愛妻家”ジョンはペルシスから彼の家を教えて貰い夜中、家に侵入、屋敷ならまだしも普通の一軒家は下調べの必要も無い、そして妻の髪飾りを一つ盗めばいい、それを拉致した奴の顔にチラつかせればそいつは奴隷となる
二日目
奴隷にしたダーゴクに設計図を持ってこさせる、彼は怒りに震えているがジョンには手を出せない、何故なら手を出してしまえば妻の命が危ないからだ。
キルルの部屋を教える為、設計図を指差す。
三階の階段から一番遠い部屋にキルルの部屋が有った。窓から近いがその窓は外から丸見えなのも有りよじ登れば警備兵に見つかる可能性が大きい
内部に侵入し階段を使い三階に向かった方がこの場合は安全
狙うはシフトが代わり完全に配備が終わるまでの午後十二時から午後十二時五分の間が勝負、今夜この屋敷に潜入する、マリアの到着は明日の朝に着く予定だと聞いている、それまでに”事”は終わらせる
今はまだ昼なので深夜になるまで時間がある、なのでカーナ達の様子を見る為にカーナ達が泊まっている宿に向かう、場所は事前にカーナから何気なく聞いていた。
”吟遊詩人”それがカーナ達が止まる宿の名前、大通りからは少し外れた場所にある、らしい
ジョンも詳しい場所までは聞かなかった。地道に宿を探しながら街を散策する、何が何処に有るのかを頭の中に一応入れて置くジョン
(人が多いのは当たり前だがゴチャゴチャしていて面倒な所だな……さてさて吟遊詩人だったか? ……あったあった)
キルルの屋敷からそう遠くない場所に宿は有った。何か事件が有り騒いでいる様子も無いので少し安心するジョン
(メイヴィスの奴は何処に居るんだ?)
とジョンがキョロキョロと頭を振りながらメイヴィスを探しているとメイヴィスが宿から出て来た。
「お、ジョン、こんにちわ」
「な、何してんだ? お前……何で宿から……」
「色々とあってな、今はカーナと同じ部屋で泊めて貰っているんだ」
「こっそり尾行しているモノと思って居たぜ……まさか親交を深めているとはな……まぁそっちの方が都合が良いか」
「そうだ、これからみんなで昼を食べる予定なんだ。お前も一緒にどうだ?」
「絶対に嫌だ。お前あいつ等と随分と仲良くなったようだな人見知りが治るくらいにはよ」
「ふふふ、そうだな、いつの間にかに素直に話せるようになっていたな」
嬉しそうなメイヴィスを見てジョンは欠伸をし
「まぁそんな事より、ちゃんと護衛はしろよ、何が何処から襲って来るか分からないんだからな」
「分かっているさ、お前も気を付けろ、もしかしたらレイが裏切っているという事も考えられるんだからな」
「それは無いな」
「何故断言できる?」
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と言ってジョンはその場を立ち去った。
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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