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第八章 国家エスカルド
二人の変人
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「お前は今巷を騒がせている盗賊……ふふふ」
バーングはそう言い怪しく笑う
「本当なのか?」
「嘘に決まってるだろ、出任せさ」
「嘘だと言うなら別に良いが……ナサルはお前の事を信用していない様だぞ? ふふ、彼女は私を信用している訳だ」
本当にやりかねない……そう思わせるモノがジョンにある
「団長に報告をする」
その言葉を聞いてジョンは溜息を吐き、意を決す。
「団長はその事を知ってるぞ」
「な!?」
ジョンは全てを諦めて明かす。
「知って居て黙認している、それにそれだけの理由が有る、お前も黙って居ろ、良いな?」
「き、貴様……!」
「お前一人がジタバタして余計に状況を悪化させたらどうする? 責任を持てるのか? 黙ってろ」
「……」
ナサルは無言のまま、ジョンから視線を逸らす。
「あぁ、不味い……!!」
と行き成り苦しそうに目を抑え始めたのはバーング
「マリアとジョン! 私の視界に入るな!」
「なんだよ、行き成り……」
苦しみもがくバーング
「わ、わ、私は君達に対する……好奇心が抑え……きれんのだ」
「好奇心だぁ? どんな好奇心だよ」
「君はこの世で一人だけの魔力無し……マリアはその年に相応しくない程、強力な精神魔法を発現させた実績がある……興味を持つなという方が無理だ」
「君達は実に素晴らしい、素晴らしい素体だ。その身体から何が出て来るか……ふ、ふふふ、ふ」
怪しく笑い始めるバーング
それに引き気味の三人
「わ、分かった。視界に入らないようにする」
「ふぅ……そうしてくれ、今は理性で必死に抑えられるがこれ以上好奇心に擽られたら……何をするか分からないからな」
バーングの額には汗が有る
「変な奴」
「お前に言われたくないぞ」
自分の両目を両手で隠し目が見えないようにする、バーング
「で? お前は此処の奴等が何処に居るか分かってるのか?」
「さぁ、見当もつかない」
「役立たずだな」
「騎士団に言った方が良いだろう、誘拐かもしれんしな」
ジョンの悪態を無視しバーングはそうナサルに提案した。騎士団はこの村で自警団の様な事もしている
「分かった。通報しよう」
「サ、サシャは……」
「人っ子一人も居ないという話でしたからね、サシャお嬢様も同じでしょう」
「そ、そんな……」
顔を青くするマリア
「お前が通報している間、暇だから中を探ってても良いか?」
「駄目だ! ジョン! お前はそこに居ろ」
「信用無いね」
「当たり前だ。バーング見張って置いてくれ、マリアお嬢様は私と一緒に行きましょう」
ジョンをそう一蹴するとナサルは何処かへと去って行った。マリアはサシャの屋敷が見えなくなるまでずっと不安そうな顔でサシャの屋敷から目を離さなかった。
「私に彼を見ろというのか? さっきの話を忘れたんじゃあるまいな……」
「まぁよろしく頼むぜ、変人さん」
「だからお前には言われたくないと言っている」
バーングはそう言い怪しく笑う
「本当なのか?」
「嘘に決まってるだろ、出任せさ」
「嘘だと言うなら別に良いが……ナサルはお前の事を信用していない様だぞ? ふふ、彼女は私を信用している訳だ」
本当にやりかねない……そう思わせるモノがジョンにある
「団長に報告をする」
その言葉を聞いてジョンは溜息を吐き、意を決す。
「団長はその事を知ってるぞ」
「な!?」
ジョンは全てを諦めて明かす。
「知って居て黙認している、それにそれだけの理由が有る、お前も黙って居ろ、良いな?」
「き、貴様……!」
「お前一人がジタバタして余計に状況を悪化させたらどうする? 責任を持てるのか? 黙ってろ」
「……」
ナサルは無言のまま、ジョンから視線を逸らす。
「あぁ、不味い……!!」
と行き成り苦しそうに目を抑え始めたのはバーング
「マリアとジョン! 私の視界に入るな!」
「なんだよ、行き成り……」
苦しみもがくバーング
「わ、わ、私は君達に対する……好奇心が抑え……きれんのだ」
「好奇心だぁ? どんな好奇心だよ」
「君はこの世で一人だけの魔力無し……マリアはその年に相応しくない程、強力な精神魔法を発現させた実績がある……興味を持つなという方が無理だ」
「君達は実に素晴らしい、素晴らしい素体だ。その身体から何が出て来るか……ふ、ふふふ、ふ」
怪しく笑い始めるバーング
それに引き気味の三人
「わ、分かった。視界に入らないようにする」
「ふぅ……そうしてくれ、今は理性で必死に抑えられるがこれ以上好奇心に擽られたら……何をするか分からないからな」
バーングの額には汗が有る
「変な奴」
「お前に言われたくないぞ」
自分の両目を両手で隠し目が見えないようにする、バーング
「で? お前は此処の奴等が何処に居るか分かってるのか?」
「さぁ、見当もつかない」
「役立たずだな」
「騎士団に言った方が良いだろう、誘拐かもしれんしな」
ジョンの悪態を無視しバーングはそうナサルに提案した。騎士団はこの村で自警団の様な事もしている
「分かった。通報しよう」
「サ、サシャは……」
「人っ子一人も居ないという話でしたからね、サシャお嬢様も同じでしょう」
「そ、そんな……」
顔を青くするマリア
「お前が通報している間、暇だから中を探ってても良いか?」
「駄目だ! ジョン! お前はそこに居ろ」
「信用無いね」
「当たり前だ。バーング見張って置いてくれ、マリアお嬢様は私と一緒に行きましょう」
ジョンをそう一蹴するとナサルは何処かへと去って行った。マリアはサシャの屋敷が見えなくなるまでずっと不安そうな顔でサシャの屋敷から目を離さなかった。
「私に彼を見ろというのか? さっきの話を忘れたんじゃあるまいな……」
「まぁよろしく頼むぜ、変人さん」
「だからお前には言われたくないと言っている」
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