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第八章 国家エスカルド
お構いなし
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ジェイクが女王に苦戦している一方でジョン達はナサルが消えたという現場に居た。
ナサルはサシャ邸にて調査中に行方不明となった。
「ナサルを最後に見てたのは誰だ?」
「私だよ」
とローラが名乗り出た。
今サシャの屋敷にローラとジョンそれにアスミそしてその部下が来ていた。
「何処で?」
「ピルス様の屋敷だよ、ナサルが調査に行って来ると言って屋敷を出てそのまま……」
「じゃあ誘拐現場は此処じゃないかもな……」
「うん、そうかもね」
「そもそも誘拐なのではなく迷子の可能性も無いか?」
「方向音痴じゃあるまいにそりゃないだろ、迷子になった所なんて一度も見た事無いしな」
「ナサルはしっかりしてますから、ジョンの言う通りだと思いますよ」
「そうかい」
「ナサルを誘拐したとなれば、相当な手練れだという事になるな」
何のお構いも無くバンバン話をするジョンをアスミは腕を組み凝視する
「何でお前が仕切っているんだ? というか! 騎士でも無いお前が何故調査に参加しているんだ!?」
「ジェイクに調査の許可は貰ったからな、文句を言われる筋は無いぞ」
「団長も何故こんな男に協力を求めたんだ?」
「俺が”信用”出来る男だからだろ、お前もそう思うだろ? ローラ」
「う、うん……まぁ、そうかもね」
ローラの口調は淀んでいる
「ふん、まぁどの道此処には何の手掛かりも無さそうだな」
「ピルス邸から此処に来るまでの道のりで襲われた可能性が高いな」
「大通りは避けるだろうから小さな裏路地等の人気の少ないであろう場所で襲ったのだろうな」
「五番隊……誘拐の腕は一流だな、ニカエルの件で俺も裏をかかれた」
「……今日はこの辺りで解散しよう、童もこれからやる事が有るしな、ローラも来なさい」
「はい」
そう言ってローラを連れて行くアスミ
「まさか、お前も裏切っているなんてオチじゃ無いよな?」
「ホホホッ面白い事を言う、もしそうなら諦めるんだな」
「ジョン、おやすみなさい」
「……」
ジョンは別れの挨拶も交わさず、考え込む
アスミもローラも見えなくなった時、今まで物陰に潜んでいたメイヴィスが姿を現す。
「どうする? ジョン?」
「ジェイクの報告待ちだな」
「そうか……なら一度マリア達の元に行かないか? 今一番不安を感じているのはマリアだろうからな」
「……暇だしな」
ジョンはメイヴィスと共にマリア達が居るピルス邸まで向かう、ピルス邸にはマリアと宿屋では不安という事でセルフィ達も保護されていた。
ピルス邸の玄関前には門番が二人居る
「待て! 此処に何の用だ!」
とジョンの事を知らない門番達はジョンを威嚇する様に言う
「マリア・ワルクルスの執事のジョン・ラムだ。よろしくな門番君」
「聞き覚えの無い名だ」
「じゃあ、とっととチェックして来てくれよ、ジョン・ラムが来てるとな」
「その必要はありませんよ」
門番達の後ろから低い声がした。
「ガ、ガルス様」
正体は白い髪に髭が特徴的なガルス
「彼は正真正銘マリアお嬢様の執事です。私が保証しましょう」
「え、は、は!! ジョン様失礼しました! お通り下さい」
困惑しながらジョンを屋敷に入れる門番達
「ジョン君、お嬢様の部屋はこちらです。ついて来て下さい」
「どうも」
ジョンはガルスの後ろをついて行く
ナサルはサシャ邸にて調査中に行方不明となった。
「ナサルを最後に見てたのは誰だ?」
「私だよ」
とローラが名乗り出た。
今サシャの屋敷にローラとジョンそれにアスミそしてその部下が来ていた。
「何処で?」
「ピルス様の屋敷だよ、ナサルが調査に行って来ると言って屋敷を出てそのまま……」
「じゃあ誘拐現場は此処じゃないかもな……」
「うん、そうかもね」
「そもそも誘拐なのではなく迷子の可能性も無いか?」
「方向音痴じゃあるまいにそりゃないだろ、迷子になった所なんて一度も見た事無いしな」
「ナサルはしっかりしてますから、ジョンの言う通りだと思いますよ」
「そうかい」
「ナサルを誘拐したとなれば、相当な手練れだという事になるな」
何のお構いも無くバンバン話をするジョンをアスミは腕を組み凝視する
「何でお前が仕切っているんだ? というか! 騎士でも無いお前が何故調査に参加しているんだ!?」
「ジェイクに調査の許可は貰ったからな、文句を言われる筋は無いぞ」
「団長も何故こんな男に協力を求めたんだ?」
「俺が”信用”出来る男だからだろ、お前もそう思うだろ? ローラ」
「う、うん……まぁ、そうかもね」
ローラの口調は淀んでいる
「ふん、まぁどの道此処には何の手掛かりも無さそうだな」
「ピルス邸から此処に来るまでの道のりで襲われた可能性が高いな」
「大通りは避けるだろうから小さな裏路地等の人気の少ないであろう場所で襲ったのだろうな」
「五番隊……誘拐の腕は一流だな、ニカエルの件で俺も裏をかかれた」
「……今日はこの辺りで解散しよう、童もこれからやる事が有るしな、ローラも来なさい」
「はい」
そう言ってローラを連れて行くアスミ
「まさか、お前も裏切っているなんてオチじゃ無いよな?」
「ホホホッ面白い事を言う、もしそうなら諦めるんだな」
「ジョン、おやすみなさい」
「……」
ジョンは別れの挨拶も交わさず、考え込む
アスミもローラも見えなくなった時、今まで物陰に潜んでいたメイヴィスが姿を現す。
「どうする? ジョン?」
「ジェイクの報告待ちだな」
「そうか……なら一度マリア達の元に行かないか? 今一番不安を感じているのはマリアだろうからな」
「……暇だしな」
ジョンはメイヴィスと共にマリア達が居るピルス邸まで向かう、ピルス邸にはマリアと宿屋では不安という事でセルフィ達も保護されていた。
ピルス邸の玄関前には門番が二人居る
「待て! 此処に何の用だ!」
とジョンの事を知らない門番達はジョンを威嚇する様に言う
「マリア・ワルクルスの執事のジョン・ラムだ。よろしくな門番君」
「聞き覚えの無い名だ」
「じゃあ、とっととチェックして来てくれよ、ジョン・ラムが来てるとな」
「その必要はありませんよ」
門番達の後ろから低い声がした。
「ガ、ガルス様」
正体は白い髪に髭が特徴的なガルス
「彼は正真正銘マリアお嬢様の執事です。私が保証しましょう」
「え、は、は!! ジョン様失礼しました! お通り下さい」
困惑しながらジョンを屋敷に入れる門番達
「ジョン君、お嬢様の部屋はこちらです。ついて来て下さい」
「どうも」
ジョンはガルスの後ろをついて行く
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