63 / 65
異世界"イルト"~青の領域~
63.フィエラルで明かす夜
しおりを挟む
「武器商人?」
クウが、首を傾げて言った。
「"靄のトールコン"は、マーフォークの若い男さ。元は自分の店で刀剣専門の鍛冶屋として働いてたが、ある時期から多種多様な武器を取り扱うようになった。それと同時期に、奴の財力やフィエラルでの影響力もみるみる増大しやがったんだ。──どんなカラクリを使ったかは知らねえし、興味もねえ。だが、奴も間違いなくフィエラルの支配者、"霧の四貴人"の一人だぜ」
「武器商人って儲かるんだね。武器の需要がある理由は、やっぱり"黒の騎士団"が関係してるの?」
「トールコンも、そんな事を言ってたような気がするぜ。『"黒の騎士団"がいたからこそ、僕はここまで偉くなれた。いずれ、その借りを返さないと』ってな。──どうとでも解釈できる言葉だから、意味までは分からねえがな」
ソウはそこまで言った所で、両膝に手をついてソファから立ち上がる。
「随分と話し込んじまったな。今日はこの辺にしとくか。お前らも疲れてんだろ? ──ほら、持って行けよ」
ソウはクウに向かって、鯨の模様が入った小さな鍵を放り投げた。クウは慌てた様子でそれを受け取る。
「ソウ。これって……何?」
「家の鍵に決まってんだろ。お前らのために探しといた宿のもんだぜ。──ウチのギルドが所有してる建物の一つさ。少しばかり散らかってるが、ベッドも保存食も水場もある。それだけ揃ってりゃ上等だろ?」
「勿論だよ。──ごめん、ソウ。手間だったでしょ?」
「そんな大した事じゃねえよ。──場所はここからそう遠くねえぜ。ここを出て右に曲がったら、角を左に曲がってその後でまた右だ。家の扉には、その鍵と同じ模様が描かれてるからすぐ分かるだろ」
「分かったよ。ソウ、本当にありがとう。この借りは、ちゃんと働いて返すからさ。──君のギルドの一員として」
「あん? お前、もしかして例の"伯爵"の依頼を受ける気なのか?」
「そのつもりだよ。"蒼黑の鯨"として依頼を達成すれば、ソウにもメリットがあるんじゃない? ──伯爵とは、友好関係を保っておいた方がいい気がするんだよね。彼は僕に、特例として無料での情報提供をしてくれるって言ったんだ」
「気前がいい話じゃねえか。確かに伯爵はフィエラルで一番の情報通だ。いいぜ。その話、ギルドへの依頼として正式に受けようじゃねえか。──まあ、伯爵にお前をいいように利用させる気はねえけどな」
「ソウが僕をギルドに入れた理由は、やっぱり他の四貴人に僕が取り込まれないようにするためだったの?」
「ああ、念のためにな。"青の領域"は力だけじゃなく、財力や地位、計略や策謀がモノを言う領域だ。ここで上手く立ち回るには、俺一人じゃ限界がある。いずれは、お前みてえな頭のいいヤツが必要になると思ってたんだよ」
「褒めても何も出てこないよ。──まあ、悪い気はしないけどね」
クウはゆっくりと立ち上がって扉の方へ移動すると、フェナを伴ってドアから外へ出て行った。
「──宿の場所は、ここだね」
「何の変哲もない家屋だわ。そのドアと鍵の模様──よく見たら"蒼黑の鯨"のギルドの紋章と似てるわね」
「ソウのギルドが所有する物件の一つなのかも。家賃を払い続けなきゃいけない賃貸物件より、ずっといいね」
クウは目の前の家屋の扉を見る。クウの持っている鍵と同じ、鯨の模様がドアに描かれていた。
クウが鍵をドアの鍵穴に差し込む。ドアが開錠され、クウとフェナが中へと踏み込んだ。
「うわ、何ここ……」
クウの表情が硬くなった。
室内を、山積みにされた本が埋め尽くしていた。壁面は本棚になっており、隙間なく本が収納されている。ベッドや食器棚までもが、溢れた本の置き場所となっている
家屋と言うよりは、蔵書の倉庫だった。
「あの"青黒フード"ったら……。いえ、この言い方は失礼ね。屋根のある場所を提供してくれただけでも、感謝すべきかしら」
「このままじゃ、ベッドも使えないね。──本の整理から始めよう」
小一時間後。無造作に積まれた本の山が消滅し、すっきりとした空間の中──クウとフェナの二人は疲れた様子で、同じベッドに横たわっていた。
「やっと終わった……何冊あったんだよ、あのよく分かんない本」
「クウ、あれは全部"魔導書"よ。"輪"の魔術と違って、命令式を一から構築して発動させる魔術の、手順を書いた本。要は、誰でも使える普通の魔術の指南書ね」
「誰でも使える、"輪"の魔術とは違う──魔術……?」
「あら。クウは"輪"の魔術しか使ったことが無いのかしら? イルトの魔術は基本、文字で魔術の命令式を書き込むの。書き込んだ対象に"魔力"が伝わった時、その書いた内容の事象を引き起こすことができるのよ。──これはイルトの常識だから、覚えておいた方がいいわ」
「へえ、面白そうだね。そう言えば、"イルト語"は"日本語"と同一の文字だったっけ。後で、ちょっと読んでみようかな。──ねえ、フェナは何か魔術を使えないの?」
「使えるかも知れないけど、使わないわ。"吸血鬼"や"上位吸血鬼"は、体に備わっている魔力の量がとても少ない種族なのよ。エルフやノームとは違ってね」
「エルフね。──ナリアも初めて会った時、エルフは『多くの者が魔術を扱う』って内容の話をしてたなあ」
ナリア──という名前が出た瞬間、フェナの目つきが変わる。
「ねえ、フェナ。……君、顔が急に怖くなったんだけど」
「そうかしら? 自分じゃ分からないわね」
「えっ、フェナ……? うわっ──」
フェナが突然──クウの体に抱きついた。首元に顔を近づけ、クウの耳のすぐ傍で淡い吐息を吐く。
「ねえ、クウ。──少しだけ、頂いてもいいかしら」
「……拒否する自由は無さそうだよね? その姿勢を見る限り」
「そうかも知れないわね。──うふふ」
フェナが──クウの首に噛みつく。フェナの口からクウの皮膚に、フェナの口内の温度が伝わった。クウは思わず声を発しそうになったが、どうにか堪える。
「そのナリアって女より、私の方がいいでしょ? ──うふふっ」
満足したらしいフェナが、笑いながらクウから離れる。クウの首に、針の穴ほどの大きさの傷が二つできていた。傷から、出血は見受けられなかった。
「──ねえ、フェナ」
「何かしら?」
「ソウが言ってたことを、ちょっと思い出したんだ。"上位吸血鬼"って、良質な魔力を持った人型生物の血液を大量に摂取して進化した吸血鬼なんだよね?」
「そうよ。──クウは、上位種じゃない普通の吸血鬼を見たことはまだ無いの? 知性が備わっていなくて、会話すら真面にできないわよ」
「そうなんだね。じゃあ、フェナって──誰の血液で変質した"上位吸血鬼"なの?」
「えっ……?」
珍しく、フェナの顔に狼狽の色が現れる。
「もしかして、言いたくない?」
「……ごめんなさい、言いたくないわ。──クウ、どうしても知りたいの?」
「分かった。言いたくないなら、いいよ。──無理強いはしたくないし」
「──ありがとう、クウ」
フェナはとてもバツの悪そうな顔をする。クウはフェナの顔を直視しないように意識しながら、ベッドの上でフェナの反対側に寝返りを打つ。
「何だか、今日はもう動きたくないよ。このまま──寝ちゃおうかな」
「えっ、このまま? ちょっと、クウ──」
フェナは背中を向けているクウの顔を、ベッドから上体を起こして覗き込む。
クウは、すでにすやすやと寝息を立てていた。
「……起こさない方がいいわね」
フェナは優しくクウの背中に手を当てた。
フェナは気付かなかったが、クウの背中にはこの時──紫色の光を発する"輪"が発動していた。
クウが、首を傾げて言った。
「"靄のトールコン"は、マーフォークの若い男さ。元は自分の店で刀剣専門の鍛冶屋として働いてたが、ある時期から多種多様な武器を取り扱うようになった。それと同時期に、奴の財力やフィエラルでの影響力もみるみる増大しやがったんだ。──どんなカラクリを使ったかは知らねえし、興味もねえ。だが、奴も間違いなくフィエラルの支配者、"霧の四貴人"の一人だぜ」
「武器商人って儲かるんだね。武器の需要がある理由は、やっぱり"黒の騎士団"が関係してるの?」
「トールコンも、そんな事を言ってたような気がするぜ。『"黒の騎士団"がいたからこそ、僕はここまで偉くなれた。いずれ、その借りを返さないと』ってな。──どうとでも解釈できる言葉だから、意味までは分からねえがな」
ソウはそこまで言った所で、両膝に手をついてソファから立ち上がる。
「随分と話し込んじまったな。今日はこの辺にしとくか。お前らも疲れてんだろ? ──ほら、持って行けよ」
ソウはクウに向かって、鯨の模様が入った小さな鍵を放り投げた。クウは慌てた様子でそれを受け取る。
「ソウ。これって……何?」
「家の鍵に決まってんだろ。お前らのために探しといた宿のもんだぜ。──ウチのギルドが所有してる建物の一つさ。少しばかり散らかってるが、ベッドも保存食も水場もある。それだけ揃ってりゃ上等だろ?」
「勿論だよ。──ごめん、ソウ。手間だったでしょ?」
「そんな大した事じゃねえよ。──場所はここからそう遠くねえぜ。ここを出て右に曲がったら、角を左に曲がってその後でまた右だ。家の扉には、その鍵と同じ模様が描かれてるからすぐ分かるだろ」
「分かったよ。ソウ、本当にありがとう。この借りは、ちゃんと働いて返すからさ。──君のギルドの一員として」
「あん? お前、もしかして例の"伯爵"の依頼を受ける気なのか?」
「そのつもりだよ。"蒼黑の鯨"として依頼を達成すれば、ソウにもメリットがあるんじゃない? ──伯爵とは、友好関係を保っておいた方がいい気がするんだよね。彼は僕に、特例として無料での情報提供をしてくれるって言ったんだ」
「気前がいい話じゃねえか。確かに伯爵はフィエラルで一番の情報通だ。いいぜ。その話、ギルドへの依頼として正式に受けようじゃねえか。──まあ、伯爵にお前をいいように利用させる気はねえけどな」
「ソウが僕をギルドに入れた理由は、やっぱり他の四貴人に僕が取り込まれないようにするためだったの?」
「ああ、念のためにな。"青の領域"は力だけじゃなく、財力や地位、計略や策謀がモノを言う領域だ。ここで上手く立ち回るには、俺一人じゃ限界がある。いずれは、お前みてえな頭のいいヤツが必要になると思ってたんだよ」
「褒めても何も出てこないよ。──まあ、悪い気はしないけどね」
クウはゆっくりと立ち上がって扉の方へ移動すると、フェナを伴ってドアから外へ出て行った。
「──宿の場所は、ここだね」
「何の変哲もない家屋だわ。そのドアと鍵の模様──よく見たら"蒼黑の鯨"のギルドの紋章と似てるわね」
「ソウのギルドが所有する物件の一つなのかも。家賃を払い続けなきゃいけない賃貸物件より、ずっといいね」
クウは目の前の家屋の扉を見る。クウの持っている鍵と同じ、鯨の模様がドアに描かれていた。
クウが鍵をドアの鍵穴に差し込む。ドアが開錠され、クウとフェナが中へと踏み込んだ。
「うわ、何ここ……」
クウの表情が硬くなった。
室内を、山積みにされた本が埋め尽くしていた。壁面は本棚になっており、隙間なく本が収納されている。ベッドや食器棚までもが、溢れた本の置き場所となっている
家屋と言うよりは、蔵書の倉庫だった。
「あの"青黒フード"ったら……。いえ、この言い方は失礼ね。屋根のある場所を提供してくれただけでも、感謝すべきかしら」
「このままじゃ、ベッドも使えないね。──本の整理から始めよう」
小一時間後。無造作に積まれた本の山が消滅し、すっきりとした空間の中──クウとフェナの二人は疲れた様子で、同じベッドに横たわっていた。
「やっと終わった……何冊あったんだよ、あのよく分かんない本」
「クウ、あれは全部"魔導書"よ。"輪"の魔術と違って、命令式を一から構築して発動させる魔術の、手順を書いた本。要は、誰でも使える普通の魔術の指南書ね」
「誰でも使える、"輪"の魔術とは違う──魔術……?」
「あら。クウは"輪"の魔術しか使ったことが無いのかしら? イルトの魔術は基本、文字で魔術の命令式を書き込むの。書き込んだ対象に"魔力"が伝わった時、その書いた内容の事象を引き起こすことができるのよ。──これはイルトの常識だから、覚えておいた方がいいわ」
「へえ、面白そうだね。そう言えば、"イルト語"は"日本語"と同一の文字だったっけ。後で、ちょっと読んでみようかな。──ねえ、フェナは何か魔術を使えないの?」
「使えるかも知れないけど、使わないわ。"吸血鬼"や"上位吸血鬼"は、体に備わっている魔力の量がとても少ない種族なのよ。エルフやノームとは違ってね」
「エルフね。──ナリアも初めて会った時、エルフは『多くの者が魔術を扱う』って内容の話をしてたなあ」
ナリア──という名前が出た瞬間、フェナの目つきが変わる。
「ねえ、フェナ。……君、顔が急に怖くなったんだけど」
「そうかしら? 自分じゃ分からないわね」
「えっ、フェナ……? うわっ──」
フェナが突然──クウの体に抱きついた。首元に顔を近づけ、クウの耳のすぐ傍で淡い吐息を吐く。
「ねえ、クウ。──少しだけ、頂いてもいいかしら」
「……拒否する自由は無さそうだよね? その姿勢を見る限り」
「そうかも知れないわね。──うふふ」
フェナが──クウの首に噛みつく。フェナの口からクウの皮膚に、フェナの口内の温度が伝わった。クウは思わず声を発しそうになったが、どうにか堪える。
「そのナリアって女より、私の方がいいでしょ? ──うふふっ」
満足したらしいフェナが、笑いながらクウから離れる。クウの首に、針の穴ほどの大きさの傷が二つできていた。傷から、出血は見受けられなかった。
「──ねえ、フェナ」
「何かしら?」
「ソウが言ってたことを、ちょっと思い出したんだ。"上位吸血鬼"って、良質な魔力を持った人型生物の血液を大量に摂取して進化した吸血鬼なんだよね?」
「そうよ。──クウは、上位種じゃない普通の吸血鬼を見たことはまだ無いの? 知性が備わっていなくて、会話すら真面にできないわよ」
「そうなんだね。じゃあ、フェナって──誰の血液で変質した"上位吸血鬼"なの?」
「えっ……?」
珍しく、フェナの顔に狼狽の色が現れる。
「もしかして、言いたくない?」
「……ごめんなさい、言いたくないわ。──クウ、どうしても知りたいの?」
「分かった。言いたくないなら、いいよ。──無理強いはしたくないし」
「──ありがとう、クウ」
フェナはとてもバツの悪そうな顔をする。クウはフェナの顔を直視しないように意識しながら、ベッドの上でフェナの反対側に寝返りを打つ。
「何だか、今日はもう動きたくないよ。このまま──寝ちゃおうかな」
「えっ、このまま? ちょっと、クウ──」
フェナは背中を向けているクウの顔を、ベッドから上体を起こして覗き込む。
クウは、すでにすやすやと寝息を立てていた。
「……起こさない方がいいわね」
フェナは優しくクウの背中に手を当てた。
フェナは気付かなかったが、クウの背中にはこの時──紫色の光を発する"輪"が発動していた。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる