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プロローグ
3初戦にょ
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川沿いを歩いていて目の前に現れたのはネイビーウルフという魔物だった。水を飲んでいたところらしいネイビーウルフの群れはエテルネルを見ると直ぐさま囲い出した。
自分よりもひ弱で小さな獲物が現れたのだ。彼等からすれば格好の獲物なわけで、魔物としてではなく、生き物として当然の本能だろう。
そのネイビーウルフは群れで狩を行う。肉食で獰猛だが、レベルは低く、100未満の初心者が狩ってレベル上げするには丁度いい相手だ。好物は羊肉。勿論人肉も好きだ。
魔物か動物かの区別は魔力を保有し、赤い目を持つかどうか。それだけであって殆どの場合は彼らも動物と変わらない。
しかし、魔力を持つというその一点が、言葉を介さない故に脅威と見なされる原因なのだ。
「手加減は、しないからにゃあ」
エテルネルは【鑑定】によってネイビーウルフ達のレベルが100に届くかどうかということを知った。彼女とのレベル差はおよそ900。技能を使って相手の強さを知ることができないネイビーウルフ達と舌舐めずりを始めるエテルネル。
果たしてどちらが憐れかは一目瞭然だろう。
【体術技能《コンバットスキル》:勇み足】
エテルネルが技能を発動させた瞬間、ネイビーウルフ達の視界からエテルネルは消えた。ほんの瞬きもしないくらいの速さで消えたエテルネルに、流石のネイビーウルフ達も辺りを見回した。
実際は消えてなどいない。熟練度を最大まで上げて技能を駆使したエテルネルの速さに、ネイビーウルフ達の反応が追いつけなかっただけだ。
エテルネルが使用した【勇み足】とは瞬間移動ではなく、ただの歩行技術である。ただし、技能だけあって歩くというには生温い速さではあるが。この技能の熟練度を最大まで引き上げることでエリアボスでさえ目に追えないくらいのスピードが出せる。エテルネルの得意技能のうち、代表的なものだろう。
ネイビーウルフ達からすれば消えたエテルネル。どこにいるのか探しても、地面にその形跡はないのだから探すだけ無駄である。
「じゃあにょ」
幼い少女の声が聞こえたのはネイビーウルフ達の頭上。
そこには、空中で神桜のショートボウを構えたエテルネルが、落下してくるところであった。
【弓技能《ボウスキル》:流星矢】
桜のエフェクトが舞い、魔力で形成された無数の矢がネイビーウルフの群れへ降り注ぐ。何が起きたのか、どんな者を相手にしたのか、きっとネイビーウルフ達はわからなかったに違いない。
煙を巻き上げ、最後に立っていたのはエテルネルのみ。
彼女は倒したところでネイビーウルフの死体が消えないところがエスと違うのだというくらいしか思わなかった。下級の魔物であるネイビーウルフを倒したところで、大した素材も手に入らないのだから剥ぎ取りをしたところで無駄だろう。
「それよりも……」
エテルネルは顔を上げて一点の方向を見据える。
先程から【周囲感知】に引っかかる2つの反応。ネイビーウルフなど前座にならない程の【威圧】を兼ね備えた魔物が近づいてくるのを肌に感じる。おそらく、エスの世界にくることでより【周囲感知】の精度が上がったのだと思う。
前を走る1つの反応が前方から来て、それを追うように敵対反応がこちら側へと向かってきているのだ。
「神桜のショートボウ、神桜の矢筒を装備しておくかにょ」
フル装備で挑むことも可能だが、前を走る反応が気になるから、念のためだ。
次第に矢先へ魔力が溜まり始める。それはさながら、大砲が弾を装填しているかのような威圧感が漂い始めていた。
※※※※※
その日、彼は朝早く目が覚めた。
彼の名はクラヴィ。生まれは違うが、傭兵稼業から足を洗って家族と共に辺境にあったネフリティス村へと移住してきた。傭兵だった頃の腕を生かして普段は狩人、時には用心棒紛いなこともしている。
彼には以前から少しばかり勘がいいところがあった。例えば、地震が起きる少し前に気付いたり、少し避けたところに頭上から魔物が襲いかかってきていたり、または罠という罠には嵌らなかったり。野生の勘と言うべきだろうか。天性のそれはその日も発揮された。
胸騒ぎがしたのは東の森だ。山沿いに広がるその森はネイビーウルフの住処で、囲まれれば流石に危険だが、魔物避けの腕輪を装着する為、余程のことがなければ自分よりレベルの低い魔物には襲われない。
いつものように弓と剣を装備して少しだけ早く出発したクラヴィは、そこで移住してから見なかった魔物と出会うことになる。
「ミノタウルス……!」
牛の顔に尖った2本の角。男2人分はあるだろう背丈に屈強な肉体、ボロ布をその身に纏い、人1人分はある大きさの斧を装備している。
魔物であることを示す赤々しい瞳とクラヴィの視線が交差した瞬間、クラヴィはほぼ感覚で横に飛び跳ねていた。
ゴオッと顔面が焼けるかと思う程の熱量が直ぐそばを通り過ぎる。ミノタウルスが口から火の玉を吹きかけてきたのだ。1撃でも当たれば火達磨だったに違いない状況に、クラヴィの額からは尋常じゃないほどの汗が滴り落ちる。
(やばいやばいやばいヤバいヤバイ!!)
彼の勘が告げていた。こいつと戦うなと。その命が尽きるまで逃げろと。
気付けば走り出していた。村には行けない。自分よりも強い者は今滞在していないのだから、愛する妻子のいるそこへ誘い込む訳がない。逆の方向へ、死に物狂いで走っていた。
川沿いは魔物や動物問わず来る場所であるから、もしかするとなすり付けることができるかもしれない。そんな考えをする前に、本能がそこを走れと命令していた。彼は本能の赴くままにそうしていたのだ。
しかし、肝心の魔物も動物も見当たらない。それもそうだと言える。ミノタウルスは騎士が10人集まって1体倒せるかどうかという強さだ。唯の傭兵だったクラヴィ1人で倒せる相手ではない。
がむしゃらに走っていると、前方に小さな影が見えた。
それは彼の腰にも満たない背丈の子供。赤味がかった太陽のように輝く金髪に、整った顔立ち。実際はそこまで詳しく見る程の余裕はなかったのだが、彼の脳裏にエルフと獣人の子供だと浮かぶ。
「なんでこんな……ところに子供がっ。くそ……っ!」
弓を構えているが、たった1本の弓で何が出来るというのか。クラヴィが出来るのは、その子供が逃げるくらいの時間を精々稼ぐくらいである。
「あぁ、こんなところで俺の人生終わりかよ!」
子供にミノタウルスをなすり付けるという選択肢はなかった。彼にも娘がいるのだ。何より、人として自分を捨てる気など毛頭ない。それくらいなら、ここで死んだほうがマシだった。
構えた剣が震えそうになるのを堪えて、彼はミノタウルスに向き直る。
そんな彼の背後で、思いもよらない言葉がかけられた。
「お前、いい奴だにょ」
「は?」
直ぐそばで聞こえた声に間抜けな返事を返した瞬間、クラヴィの頭上を一直線の光が通っていった。
【弓技能《ボウスキル》:直進矢】
その光が一撃でミノタウルスの頭を吹っ飛ばすところを、クラヴィはただ、見ていることしか出来なかった。
自分よりもひ弱で小さな獲物が現れたのだ。彼等からすれば格好の獲物なわけで、魔物としてではなく、生き物として当然の本能だろう。
そのネイビーウルフは群れで狩を行う。肉食で獰猛だが、レベルは低く、100未満の初心者が狩ってレベル上げするには丁度いい相手だ。好物は羊肉。勿論人肉も好きだ。
魔物か動物かの区別は魔力を保有し、赤い目を持つかどうか。それだけであって殆どの場合は彼らも動物と変わらない。
しかし、魔力を持つというその一点が、言葉を介さない故に脅威と見なされる原因なのだ。
「手加減は、しないからにゃあ」
エテルネルは【鑑定】によってネイビーウルフ達のレベルが100に届くかどうかということを知った。彼女とのレベル差はおよそ900。技能を使って相手の強さを知ることができないネイビーウルフ達と舌舐めずりを始めるエテルネル。
果たしてどちらが憐れかは一目瞭然だろう。
【体術技能《コンバットスキル》:勇み足】
エテルネルが技能を発動させた瞬間、ネイビーウルフ達の視界からエテルネルは消えた。ほんの瞬きもしないくらいの速さで消えたエテルネルに、流石のネイビーウルフ達も辺りを見回した。
実際は消えてなどいない。熟練度を最大まで上げて技能を駆使したエテルネルの速さに、ネイビーウルフ達の反応が追いつけなかっただけだ。
エテルネルが使用した【勇み足】とは瞬間移動ではなく、ただの歩行技術である。ただし、技能だけあって歩くというには生温い速さではあるが。この技能の熟練度を最大まで引き上げることでエリアボスでさえ目に追えないくらいのスピードが出せる。エテルネルの得意技能のうち、代表的なものだろう。
ネイビーウルフ達からすれば消えたエテルネル。どこにいるのか探しても、地面にその形跡はないのだから探すだけ無駄である。
「じゃあにょ」
幼い少女の声が聞こえたのはネイビーウルフ達の頭上。
そこには、空中で神桜のショートボウを構えたエテルネルが、落下してくるところであった。
【弓技能《ボウスキル》:流星矢】
桜のエフェクトが舞い、魔力で形成された無数の矢がネイビーウルフの群れへ降り注ぐ。何が起きたのか、どんな者を相手にしたのか、きっとネイビーウルフ達はわからなかったに違いない。
煙を巻き上げ、最後に立っていたのはエテルネルのみ。
彼女は倒したところでネイビーウルフの死体が消えないところがエスと違うのだというくらいしか思わなかった。下級の魔物であるネイビーウルフを倒したところで、大した素材も手に入らないのだから剥ぎ取りをしたところで無駄だろう。
「それよりも……」
エテルネルは顔を上げて一点の方向を見据える。
先程から【周囲感知】に引っかかる2つの反応。ネイビーウルフなど前座にならない程の【威圧】を兼ね備えた魔物が近づいてくるのを肌に感じる。おそらく、エスの世界にくることでより【周囲感知】の精度が上がったのだと思う。
前を走る1つの反応が前方から来て、それを追うように敵対反応がこちら側へと向かってきているのだ。
「神桜のショートボウ、神桜の矢筒を装備しておくかにょ」
フル装備で挑むことも可能だが、前を走る反応が気になるから、念のためだ。
次第に矢先へ魔力が溜まり始める。それはさながら、大砲が弾を装填しているかのような威圧感が漂い始めていた。
※※※※※
その日、彼は朝早く目が覚めた。
彼の名はクラヴィ。生まれは違うが、傭兵稼業から足を洗って家族と共に辺境にあったネフリティス村へと移住してきた。傭兵だった頃の腕を生かして普段は狩人、時には用心棒紛いなこともしている。
彼には以前から少しばかり勘がいいところがあった。例えば、地震が起きる少し前に気付いたり、少し避けたところに頭上から魔物が襲いかかってきていたり、または罠という罠には嵌らなかったり。野生の勘と言うべきだろうか。天性のそれはその日も発揮された。
胸騒ぎがしたのは東の森だ。山沿いに広がるその森はネイビーウルフの住処で、囲まれれば流石に危険だが、魔物避けの腕輪を装着する為、余程のことがなければ自分よりレベルの低い魔物には襲われない。
いつものように弓と剣を装備して少しだけ早く出発したクラヴィは、そこで移住してから見なかった魔物と出会うことになる。
「ミノタウルス……!」
牛の顔に尖った2本の角。男2人分はあるだろう背丈に屈強な肉体、ボロ布をその身に纏い、人1人分はある大きさの斧を装備している。
魔物であることを示す赤々しい瞳とクラヴィの視線が交差した瞬間、クラヴィはほぼ感覚で横に飛び跳ねていた。
ゴオッと顔面が焼けるかと思う程の熱量が直ぐそばを通り過ぎる。ミノタウルスが口から火の玉を吹きかけてきたのだ。1撃でも当たれば火達磨だったに違いない状況に、クラヴィの額からは尋常じゃないほどの汗が滴り落ちる。
(やばいやばいやばいヤバいヤバイ!!)
彼の勘が告げていた。こいつと戦うなと。その命が尽きるまで逃げろと。
気付けば走り出していた。村には行けない。自分よりも強い者は今滞在していないのだから、愛する妻子のいるそこへ誘い込む訳がない。逆の方向へ、死に物狂いで走っていた。
川沿いは魔物や動物問わず来る場所であるから、もしかするとなすり付けることができるかもしれない。そんな考えをする前に、本能がそこを走れと命令していた。彼は本能の赴くままにそうしていたのだ。
しかし、肝心の魔物も動物も見当たらない。それもそうだと言える。ミノタウルスは騎士が10人集まって1体倒せるかどうかという強さだ。唯の傭兵だったクラヴィ1人で倒せる相手ではない。
がむしゃらに走っていると、前方に小さな影が見えた。
それは彼の腰にも満たない背丈の子供。赤味がかった太陽のように輝く金髪に、整った顔立ち。実際はそこまで詳しく見る程の余裕はなかったのだが、彼の脳裏にエルフと獣人の子供だと浮かぶ。
「なんでこんな……ところに子供がっ。くそ……っ!」
弓を構えているが、たった1本の弓で何が出来るというのか。クラヴィが出来るのは、その子供が逃げるくらいの時間を精々稼ぐくらいである。
「あぁ、こんなところで俺の人生終わりかよ!」
子供にミノタウルスをなすり付けるという選択肢はなかった。彼にも娘がいるのだ。何より、人として自分を捨てる気など毛頭ない。それくらいなら、ここで死んだほうがマシだった。
構えた剣が震えそうになるのを堪えて、彼はミノタウルスに向き直る。
そんな彼の背後で、思いもよらない言葉がかけられた。
「お前、いい奴だにょ」
「は?」
直ぐそばで聞こえた声に間抜けな返事を返した瞬間、クラヴィの頭上を一直線の光が通っていった。
【弓技能《ボウスキル》:直進矢】
その光が一撃でミノタウルスの頭を吹っ飛ばすところを、クラヴィはただ、見ていることしか出来なかった。
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