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学園編
45文化祭準備 ぱーと1
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桜なんて見なかったからうっかりしていたが、少しずつ気温があがってくる翌月。
勢い良く教室に入ってきた担任教師であるオルマが、教卓を叩いて注目を集める。ホームルームの本鈴が鳴っていたので生徒は全員座っていたが、通常のオルマでは考えられない行動に一同は驚いた。
うたた寝をしようかと頬杖をついて外を眺めていたエテルネルも思わず手から頬がずり落ちそうになった。
「ふっふっふふ。やってきたわ。やってきたわよ。この時期が」
肩が震える彼女に、エテルネル以外の生徒は事情を察したのか頷くもの、笑顔になるもの、さっと視線を逸すものなど反応は様々だ。
フォスターは理解したと同時に目をきらきらとさせ、フィリネは面倒だと隠しもせずに溜息を漏らす。両者の反応が真逆だった為、エテルネルは何が起こるか理解できずに首を傾げた。
「来月初めに文化祭が行われるわ。その、出し物を決めましょう!!」
ばんっと黒板を叩くオルマに、湧き上がる教室内。そのうちの何名かは気乗りしていないが、ここ数週間見ている限り、控えめな性格で、誰かと協力してなにかをすることが苦手な子供達だ。
「文化祭……」
1年の計画表なるものを配られていたが、きちんと目を通していないことに今更気づいた。後で目を通そうとして忘れているパターンだ。うっかりしていたが、どうにかなるとも思っていた。
文化祭といえば秋に行われるイメージだが、学園ではどうやら一学期に行うらしい。
前から配られてくるプリントに目を通すと、細かい日程が書かれていた。
「去年も説明したと思うけど、上から順番に読むわね」
プリントによれば、今月末に行われる中間テストの一週間後に文化祭が行われる。
そもそもエテルネルからすれば初等科に中間テストがあることが驚きなのだがおいておこう。
各クラスで出し物をして、生徒間の交流をはかるということが第一の目的のようだ。外部の人間は生徒の安全面確保のため、完全に生徒と教師間でのみ行われる行事らしい。あちらの世界、というよりもエテルネルが『人間』として生きていた国よりもよほど人種問題や安全面が不安定なので当然の処置なのだろう。
初等科、中等科、高等科の順番に各2日ずつ予定されており、学園の全敷地内の3箇所が会場となる。
2日間ずつという理由は、1日のスケジュールが午前、午後の部に分けられているからだ。初等科の2日間のうち、初等科の生徒もクラスで4つのグループに分け、1日目の午前の部に文化祭を楽しむグループ、午後の部に楽しむグループと自分達も客側に回れる配慮をしているのだ。
勿論休憩もあるが、他のクラスを見て回って完全に楽しめる余裕はない。
生徒と教師以外の客もいないので、客が増える意味でもいい考えだとエテルネルは思った。
「去年と同じように危険な出し物、自分で調理するものは禁止。すでに出来上がった料理を配膳するくらいなら問題はないわ。と、いうことで、これをやりたいという案はあるかしら」
一通りの注意事項と読み終えたオルマがにっこりと問いかける。
待ってましたと言わんばかりに生徒たちは声を上げた。
「魔物屋敷は?」
「毎年あるよね~」
「演劇も毎回ありますわねぇ」
「あ、綿菓子屋さんとかは?」
「それなら喫茶店とか」
オルマは意見を聞きながら黒板に書き込んでいく。
その様子を見ながら、意外な意見にエテルネルはほむ、と声が出る。
学園にいる生徒の中でも貴族は多い。彼らは給仕される側であって、する側に回ることなど人生のうちほぼないに等しい。給仕をする側に回るのは貴族として反対意見が多いと思ったのだが、好意的な意見が多いのだ。彼らは給仕をされる側であって、決してする側には回りたくない。そんなプライドがあるように思っていたからだ。
そこまで考えて、エテルネルはあちらの世界の考えを持ち込んでもだめか、と考え直す。世界を跨いでしまえば、思想の違いなどよくあることだ。その世界にはその世界に住む人々の考え方や矛盾も存在する。
誰かに聞けるとしたら、リリネアくらいなのだろうが、ここでエテルネルが想像出来るとすれば、彼らはこの狭い『学園』という箱庭で唯一貴族平民関係なく羽を伸ばせる機会だ。給仕する側に回ることで、より仕える者達に敬意を払い、そして行動しやすくするかを学習できる場として推奨されている可能性もある。
「でも、わたくし、演劇がいいと思いますの」
「慣れない給仕では、けがをしてしまうかもしれませんものね」
給仕など平民がやるものだ、という表情を隠して、困ったように言う貴族の子女達。直接そう言わないということは、やはり学園の文化祭で身分問わず喫茶店のようなものを開くのは伝統のようなものらしい。恐らくフォスターがいるからやんわりと言っているだけで、ここにフォスターがいなければもっとはっきりと言っていたのかもしれないが。
去年の文化祭がどういうものであったのかは分からないが、貴族の子供達の数名は彼女たちに賛同している。中には本当に給仕をすることが苦手な子もいるのかもしれない。
「でも、演劇じゃあ他のクラスもやらないかな」
「去年も劇をしたけど、ちょっと苦手かなあ」
「給仕だって苦手な人もいるし、劇をすることが苦手な人がいてもおかしくないよね」
ざわざわと意見を言い合う生徒達。
あまりに収集がつかなくなったら止めるだろうが、それまではあまり口を出すつもりがないらしいオルマがにこにこと成り行きを見守っている。
給仕は嫌だと言った女子生徒が反対意見にむっと顔をしかめるところがエテルネルからも見えた。
これは言い合いになるな、と思ったところへ、前列に座る、いつもおとなしい男子生徒が顔を上げる。
「露店、とかどうかな」
騒がしいはずの教室内で、ぽつりと男子生徒が呟いた言葉に全員の視線が向いた。
その生徒はびくっと体を震わせているが、給仕をしたくないと言った女子生徒も、劇をやりたくない生徒も彼の言葉に耳を傾ける姿勢だ。去年にはなかったであろう考えなのだろう。
「露店って、例えばどういうものかな」
皆の心を代弁するかのように、フォスターが聞いた。
それに対して男子生徒は耳まで真っ赤にさせて、顔を俯かせる。
「えっと、各自作ったアクセサリーとか売り物に出来ればいいなって。と、【特殊付与】が出来る人もいるだろうし。自分の、作ったものなら愛着があるから、来てくれた人に説明だってしやすいだろうし」
「なるほど。アクセサリーだけにこだわらず、絵画が得意な子や絵本が好きな子もいるし、製作期間は丸々一ヶ月だから丁度いい。各自得意な物を創作するのは、とてもいいんじゃないかな」
男子生徒の補足をするように、フォスターは意見を肯定する。
それには身分問わず、教室内にいる生徒が興味を示していた。
「面白いアイデアね。他に何か意見がある人はいるかしら」
オルマが意見を求めると、生徒たちは仲のいい友人と顔を見合わせて、特に反対意見等はないと確認し合う。最悪、自分で作れない場合、貴族なら家人に用意させればいいだけなので比較的楽が出来ると踏んだのだろう。
「じゃあ、詳しく詰めていきましょう」
そこからざわめきだした中でまたひと波乱あったのだが、フォスターとオルマでなだめたりしつつ、無事にホームルームは終了した。
勢い良く教室に入ってきた担任教師であるオルマが、教卓を叩いて注目を集める。ホームルームの本鈴が鳴っていたので生徒は全員座っていたが、通常のオルマでは考えられない行動に一同は驚いた。
うたた寝をしようかと頬杖をついて外を眺めていたエテルネルも思わず手から頬がずり落ちそうになった。
「ふっふっふふ。やってきたわ。やってきたわよ。この時期が」
肩が震える彼女に、エテルネル以外の生徒は事情を察したのか頷くもの、笑顔になるもの、さっと視線を逸すものなど反応は様々だ。
フォスターは理解したと同時に目をきらきらとさせ、フィリネは面倒だと隠しもせずに溜息を漏らす。両者の反応が真逆だった為、エテルネルは何が起こるか理解できずに首を傾げた。
「来月初めに文化祭が行われるわ。その、出し物を決めましょう!!」
ばんっと黒板を叩くオルマに、湧き上がる教室内。そのうちの何名かは気乗りしていないが、ここ数週間見ている限り、控えめな性格で、誰かと協力してなにかをすることが苦手な子供達だ。
「文化祭……」
1年の計画表なるものを配られていたが、きちんと目を通していないことに今更気づいた。後で目を通そうとして忘れているパターンだ。うっかりしていたが、どうにかなるとも思っていた。
文化祭といえば秋に行われるイメージだが、学園ではどうやら一学期に行うらしい。
前から配られてくるプリントに目を通すと、細かい日程が書かれていた。
「去年も説明したと思うけど、上から順番に読むわね」
プリントによれば、今月末に行われる中間テストの一週間後に文化祭が行われる。
そもそもエテルネルからすれば初等科に中間テストがあることが驚きなのだがおいておこう。
各クラスで出し物をして、生徒間の交流をはかるということが第一の目的のようだ。外部の人間は生徒の安全面確保のため、完全に生徒と教師間でのみ行われる行事らしい。あちらの世界、というよりもエテルネルが『人間』として生きていた国よりもよほど人種問題や安全面が不安定なので当然の処置なのだろう。
初等科、中等科、高等科の順番に各2日ずつ予定されており、学園の全敷地内の3箇所が会場となる。
2日間ずつという理由は、1日のスケジュールが午前、午後の部に分けられているからだ。初等科の2日間のうち、初等科の生徒もクラスで4つのグループに分け、1日目の午前の部に文化祭を楽しむグループ、午後の部に楽しむグループと自分達も客側に回れる配慮をしているのだ。
勿論休憩もあるが、他のクラスを見て回って完全に楽しめる余裕はない。
生徒と教師以外の客もいないので、客が増える意味でもいい考えだとエテルネルは思った。
「去年と同じように危険な出し物、自分で調理するものは禁止。すでに出来上がった料理を配膳するくらいなら問題はないわ。と、いうことで、これをやりたいという案はあるかしら」
一通りの注意事項と読み終えたオルマがにっこりと問いかける。
待ってましたと言わんばかりに生徒たちは声を上げた。
「魔物屋敷は?」
「毎年あるよね~」
「演劇も毎回ありますわねぇ」
「あ、綿菓子屋さんとかは?」
「それなら喫茶店とか」
オルマは意見を聞きながら黒板に書き込んでいく。
その様子を見ながら、意外な意見にエテルネルはほむ、と声が出る。
学園にいる生徒の中でも貴族は多い。彼らは給仕される側であって、する側に回ることなど人生のうちほぼないに等しい。給仕をする側に回るのは貴族として反対意見が多いと思ったのだが、好意的な意見が多いのだ。彼らは給仕をされる側であって、決してする側には回りたくない。そんなプライドがあるように思っていたからだ。
そこまで考えて、エテルネルはあちらの世界の考えを持ち込んでもだめか、と考え直す。世界を跨いでしまえば、思想の違いなどよくあることだ。その世界にはその世界に住む人々の考え方や矛盾も存在する。
誰かに聞けるとしたら、リリネアくらいなのだろうが、ここでエテルネルが想像出来るとすれば、彼らはこの狭い『学園』という箱庭で唯一貴族平民関係なく羽を伸ばせる機会だ。給仕する側に回ることで、より仕える者達に敬意を払い、そして行動しやすくするかを学習できる場として推奨されている可能性もある。
「でも、わたくし、演劇がいいと思いますの」
「慣れない給仕では、けがをしてしまうかもしれませんものね」
給仕など平民がやるものだ、という表情を隠して、困ったように言う貴族の子女達。直接そう言わないということは、やはり学園の文化祭で身分問わず喫茶店のようなものを開くのは伝統のようなものらしい。恐らくフォスターがいるからやんわりと言っているだけで、ここにフォスターがいなければもっとはっきりと言っていたのかもしれないが。
去年の文化祭がどういうものであったのかは分からないが、貴族の子供達の数名は彼女たちに賛同している。中には本当に給仕をすることが苦手な子もいるのかもしれない。
「でも、演劇じゃあ他のクラスもやらないかな」
「去年も劇をしたけど、ちょっと苦手かなあ」
「給仕だって苦手な人もいるし、劇をすることが苦手な人がいてもおかしくないよね」
ざわざわと意見を言い合う生徒達。
あまりに収集がつかなくなったら止めるだろうが、それまではあまり口を出すつもりがないらしいオルマがにこにこと成り行きを見守っている。
給仕は嫌だと言った女子生徒が反対意見にむっと顔をしかめるところがエテルネルからも見えた。
これは言い合いになるな、と思ったところへ、前列に座る、いつもおとなしい男子生徒が顔を上げる。
「露店、とかどうかな」
騒がしいはずの教室内で、ぽつりと男子生徒が呟いた言葉に全員の視線が向いた。
その生徒はびくっと体を震わせているが、給仕をしたくないと言った女子生徒も、劇をやりたくない生徒も彼の言葉に耳を傾ける姿勢だ。去年にはなかったであろう考えなのだろう。
「露店って、例えばどういうものかな」
皆の心を代弁するかのように、フォスターが聞いた。
それに対して男子生徒は耳まで真っ赤にさせて、顔を俯かせる。
「えっと、各自作ったアクセサリーとか売り物に出来ればいいなって。と、【特殊付与】が出来る人もいるだろうし。自分の、作ったものなら愛着があるから、来てくれた人に説明だってしやすいだろうし」
「なるほど。アクセサリーだけにこだわらず、絵画が得意な子や絵本が好きな子もいるし、製作期間は丸々一ヶ月だから丁度いい。各自得意な物を創作するのは、とてもいいんじゃないかな」
男子生徒の補足をするように、フォスターは意見を肯定する。
それには身分問わず、教室内にいる生徒が興味を示していた。
「面白いアイデアね。他に何か意見がある人はいるかしら」
オルマが意見を求めると、生徒たちは仲のいい友人と顔を見合わせて、特に反対意見等はないと確認し合う。最悪、自分で作れない場合、貴族なら家人に用意させればいいだけなので比較的楽が出来ると踏んだのだろう。
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そこからざわめきだした中でまたひと波乱あったのだが、フォスターとオルマでなだめたりしつつ、無事にホームルームは終了した。
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