今日、キミを卒業します。

桃乃 茉凛

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放課後のデート

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それから何日かが経って。
あたしは学校やらなんやかんやでバタバタとはしてたけども、たかしとは毎日連絡を取っていた。
毎晩の電話や、日々のメールはもはや日課になっていた。
それぐらい、あたしの生活の中には貴が居た。

そんなある日のこと…
『今日の夕方さ、ドライブ行かない? 琴美ことみのこと助手席に乗せたいんだよね』
授業が終わってロッカーから携帯を取り出せば、貴からそんなメールが届いてた。
あたしはロッカーの前でニヤニヤしながらメールを返す。
『うんっ、楽しみにしてるね? こっちは授業終わったよ!』
そー返せば同じクラスのたまきから声をかけられた。

「ことみん、最近彼氏出来たんだって?」
「あー…うん。おかげ様でw」
あたしは笑いながら答える。
「やば、まじかーっ! え? どんな人なの?」
環が食い付いてくる。
「えっとねー、年上で優しいよ? タメなんかとは全然違う!」
えへへ、間違ってないよね?
「へぇー、そーなんだぁ…」
環は何かを妙に納得してる。
「ま、ことみんみたいなのは年上じゃなきゃ手に負えないかもねw」
「ちょっと、何よそれっw」
「別にー?w」
何て環とじゃれてると、メールが鳴った。

『学校お疲れ様。オレは休憩中だよ? 早くまた琴美とラブラブしたいなー』
ラブラブって…
数日前の出来事にあたしは真っ赤になる。
でも…
『えへへ… あたしも早く貴にぎゅってされたいな』
とか素直に言ってみる。

何か…何て言うか…
確かにするまでは早かったけど、それでも貴は変わらず優しいし、あたしも素直になれる。
全部見せちゃったからかな…?
分かんないけど…

『仕事終わったらさ、車取って迎えに行くから。そしたらドライブしよ?』
『うん、分かった! お仕事頑張ってね?』
『おう、ありがとな? 残りも頑張るよ』

えへへ…ドライブかぁ…
どんな車なんだろ?
てか、彼氏の車でドライブとか初めてだな…
嬉し過ぎる。
早く仕事終わらないかなー…
何て思いながらあたしは帰り支度をする。

ドライブかぁ…
あたしは部屋に帰ると着替え始める。
さすがに制服で外を出歩くのはまずい。
そして今日は平日だから、門限は19時。
どーしよっかな…
門限はともかく、毎日21時には点呼がある。
その時には顔を出さないといけない。
とりあえず21時までには帰らないと…
遊んでる後輩たちから聞く技(?)だけど、とりあえず寮の札は在宅にしておいて、窓からこっそり戻って来る手段を、あたしは試そーとしてた。
ホントはやっちゃいけないことだけど…
それでも少しでも貴と一緒に居たかった。
幸い、あたしの部屋は1階。
出来ないことはないけど、寮で何かあったら困るな…
あたしはとりあえず理佳りかにメールを飛ばす。

『ねーねー。今日、貴とドライブ予定なんだけど、何かあったら携帯に連絡ちょーだい?』
しばらくして携帯が鳴る。
メールかと思ったら着信だった。
「は? メール見たけどどーゆーことよっ!?」
理佳の動揺した声。
「いや、だからさ… 今日門限までに帰って来れないかもしんないから…」
「もー… 大丈夫なの? それ…?」
理佳は一応(?)寮長だから、そーゆー意味でも心配してるんだと思う。
「とりあえず21時までには一旦帰るから! そこはちゃんとする」
あたしの言葉に理佳も渋々納得してくれたよーだった。
「…分かったよ。何かあったら寝てることにはしとくから」
「ありがと! 理佳様ーっ!!」
あたしは嬉しくてその場でジャンプする。
「付き合いたてだもんね、あたしも少しでも一緒に居たい気持ちは分かるからさ?」
「うんうんっ! ホントにありがとっ!」
「とりあえず一旦切るよ? まだ部活中だから」
そんな理佳は学校でバスケ部に入っている。
「はーいっ! 頑張ってね?」
「ありがと、じゃーね?」
「うんっ!」

電話を切れば、あたしは貴からの連絡を待つ。
早く来ないかなぁ…
そんなことを考えながら、軽くメイクを始めてみる。
少しでも可愛いと思われたいもん。
なんてね?
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