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本編
違和感とデジャヴとヒーローと
しばらくするとアランの震えは止まったようだった。顔色も血色を取り戻してきている。
「ありがとう、レオベルト様……」
困った顔でへにゃりと笑うアランを見て、周りの人は色めきたった。
可愛い、天使だという声が四方八方から聞こえる、と同時にエンフィア様が羨ましい……という声も聞こえてくる。
あれ、今世の俺って嫉妬で殺されたりしないよな…?
「いえ、お気になさらず。念の為宮廷医院に連絡しましょうか?」
「ううん!本当に大丈夫!」
このまま離れたいな……なんて期待したが、現実は上手くいかない。
むしろアランは椅子を引いて俺に近づいてきた始末。
アランの甘ったるい香りがより濃くなって、頭が痛くなってきた。
前の時間軸で、俺はこの匂いがまるで媚薬のように感じて、どこでこんな香水が売ってるんだろうなんて思ってたが、結局見つからなかったんだよな。
今じゃ俺の一番嫌いな香りだ。
アランの香水ってだけで嫌だけど、元々こういう匂いは好きじゃないし。
「レオベルト様…顔色悪いよ?大丈夫?」
あんたのせいだよ、なんて口が裂けても言えないが、アランの発言があまりにも皮肉が聞いていて笑ってしまいそうにもなる。
「大丈夫です。どうぞお気遣いなく。」
「レオベルト様は大丈夫じゃなくても大丈夫って言うから、僕ほっとけないよ…っ」
いやほんとに大丈夫なんですけど?
俺には相談できる人物としてハルがいるんでほっといて欲しいんですけど?
なんて、言えるはずもなく。
キラキラとした目で俺だけをじっと見つけてくるアランを見て、「関わらない」という目標からさらに遠ざかったような感覚をおぼえる。
俺は無事に今世を全うできるのか……?
「…本当に大丈夫ですので。お気遣いどうもありがとうございます。」
それよりも気になる事がある。
『アランは何故震えていたのか?』
聞いてさらに関わることになったら最悪だが、なんだか無視できないものがある。
今この時点で、俺の知っている前の時間軸と今の世界はあまりにも違う点が多すぎる。アランが俺にベッタリなのはもちろん、王太子が俺に友好的なのもおかしい。
それは俺の見た目が変わったからなのかもしれないが……
そもそもヒラソルって今の時期は叔母の隣国に住んでいて、俺がヒラソルに会ったのは学園が始まってからのような……?そんな感じもするし、違うような気もする。
ヒラソルはいつ現れたんだっけ?
俺の前の時間軸の記憶はこんなに朧気だったのか?それにしてはアランや王太子については、ハッキリと覚えている。
ヒラソルはあまり重要人物では無かったのか?
……今の時点ではなんともいえないな。
やっぱりアランに震えていた理由を聞く方が何かの手がかりになる気がする。
「なぜ震えていらっしゃったんですか?」
アランは目を見開いて、そこから俯いた。
「…えっ……と。」
珍しくアランは口ごもった。
おしゃべりなアランはすぐに理由を言うのかと思ったが、そうでもないみたいだ。
言えないということは重要な事なのだろう。もしかしたら今世のバグに関わる事かもしれない。
……だけど無理に聞くのはやめておこう。そうまでしてアランとは関わりたくないし。
あとでハルと今日の事について調べればいいだけだ。
「…無理に聞いてしまってすみません。どうぞ俺の質問はお忘れ下さい。」
そういって席をたとうとすると、アランが腕を掴んできた。
ギリ…と音がする。
アランの力が強すぎる……痛くて顔をしかめると
「ごっ、ごめんなさい!」
と謝られ、腕を解かれた。
前から思っていたが、アランはか弱そうにみえてとても力が強い。
これからアランと何かあったら俺が劣勢になってしまいそうだ。……そうなったら怖いし、筋トレしよ。
「……その、詳しくは話せないんですけど……」
アランは俺を席に座らせ、口ごもりながらぽつぽつと話し始めた。
「……あの後、ある人から『アラン君は誰か好きな人でもいるのか』っていう感じの質問をされたんです。……それで、なんだかその人の目が怖くて、いるって答えたら何されるか分からなくて……咄嗟にいないって答えたんです。そしたらにっこり笑って『それならいいです』って、それに加えて他の人を好きになったらダメだとか、俺の方が大物になるだとか、好きになるなら俺にしろ、天使のような君が好きだとか……
気味が悪くて逃げようとしたら、腕を引っ張られて手にキスをされたんです。
もう本当に気持ち悪くて……無我夢中で逃げたらここに着いたんです……」
俺はデジャヴを感じた。
俺だ。
俺だと思った。
前の時間軸で俺がした事だった。
アランに迫り、言った言葉、行った行動。
全てが似ている……
「そ、うだったんですね……」
……でも、手にキスはしなかったはずだ。
完全に似ているという訳でもない、だけど、どうも気味が悪い。
俺という悪役が居なくなったから、だれかが悪役になったのだろうか?
「……レオベルト様、僕怖いです。
これからあんな人とも付き合っていかないといけないだなんて……」
頑張って下さい。俺なんて俺の事を処刑した人と付き合っていくんですよ。
なんて悪態を心の中でつく。
でも社交界の天使も大変だな……
俺というストーカーがいなくなってもストーカーが湧くとは……
一体誰が俺の代役をしているんだろうか?
だけど怖がっているアランをこれ以上思い詰めさせるのは良くないだろう。
ここまで聞けたのだし良しとする。
「大丈夫です。アラン様は皆に愛されておいでですから。きっと皆さんが助けてくれます。もし、深刻なようでしたらご両親にご相談なされてはいかがでしょう?」
「……レオベルト様に助けを求めてもいいんですか?」
なんでそこで俺がでてくる……
やめてくれと心底思ったがグッとこらえて
「私に限らず、皆助けてくれます。安心して下さい。」
「……うん。」
アランは寂しそうな顔をして、紅茶を一口飲んだ。
俺が助けると言い切ることはできない。
悩む貴方に同情しきれない。
前の時間軸は俺の方が悪いのは分かっている。せめてもの償いとして今世はあなたにも王太子にも迷惑をかけず穏やかに生きていこうとしているだけだ。
だからあなたを救うヒーローは俺じゃないし、なろうとも思わない。
俯くアランに、俺は何の声も掛けることは無かった。
向こうの方で、王太子が壇上に上がるのが見えた。
そろそろ側近を発表するのだろう。
俺とアランは席を立ち、壇の下で跪いた。
前の時間軸通りならアランだ。
だけどこの状況だと誰になるかは分からないな……自分の知っている展開通りじゃない環境に不安おぼえる。
王太子が口をひらいた。凛とした声が美しい庭園に響き渡る。
「私、イデア・ワール・アンテルラントより、側近となる人物を発表する。
その者は━━━━━━」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作者です。
とんでもなく遅い更新になってしまい誠に申し訳ありません💦
話に納得がいかず、なんども書き直していたらこんな事に……
その上ミステリー感が強くて、恋愛の雰囲気が薄れてしまっていて申し訳ないです🙇♀️
なんとかミステリーと恋愛、両立出来るよう頑張ります。
こんな作者ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。
「ありがとう、レオベルト様……」
困った顔でへにゃりと笑うアランを見て、周りの人は色めきたった。
可愛い、天使だという声が四方八方から聞こえる、と同時にエンフィア様が羨ましい……という声も聞こえてくる。
あれ、今世の俺って嫉妬で殺されたりしないよな…?
「いえ、お気になさらず。念の為宮廷医院に連絡しましょうか?」
「ううん!本当に大丈夫!」
このまま離れたいな……なんて期待したが、現実は上手くいかない。
むしろアランは椅子を引いて俺に近づいてきた始末。
アランの甘ったるい香りがより濃くなって、頭が痛くなってきた。
前の時間軸で、俺はこの匂いがまるで媚薬のように感じて、どこでこんな香水が売ってるんだろうなんて思ってたが、結局見つからなかったんだよな。
今じゃ俺の一番嫌いな香りだ。
アランの香水ってだけで嫌だけど、元々こういう匂いは好きじゃないし。
「レオベルト様…顔色悪いよ?大丈夫?」
あんたのせいだよ、なんて口が裂けても言えないが、アランの発言があまりにも皮肉が聞いていて笑ってしまいそうにもなる。
「大丈夫です。どうぞお気遣いなく。」
「レオベルト様は大丈夫じゃなくても大丈夫って言うから、僕ほっとけないよ…っ」
いやほんとに大丈夫なんですけど?
俺には相談できる人物としてハルがいるんでほっといて欲しいんですけど?
なんて、言えるはずもなく。
キラキラとした目で俺だけをじっと見つけてくるアランを見て、「関わらない」という目標からさらに遠ざかったような感覚をおぼえる。
俺は無事に今世を全うできるのか……?
「…本当に大丈夫ですので。お気遣いどうもありがとうございます。」
それよりも気になる事がある。
『アランは何故震えていたのか?』
聞いてさらに関わることになったら最悪だが、なんだか無視できないものがある。
今この時点で、俺の知っている前の時間軸と今の世界はあまりにも違う点が多すぎる。アランが俺にベッタリなのはもちろん、王太子が俺に友好的なのもおかしい。
それは俺の見た目が変わったからなのかもしれないが……
そもそもヒラソルって今の時期は叔母の隣国に住んでいて、俺がヒラソルに会ったのは学園が始まってからのような……?そんな感じもするし、違うような気もする。
ヒラソルはいつ現れたんだっけ?
俺の前の時間軸の記憶はこんなに朧気だったのか?それにしてはアランや王太子については、ハッキリと覚えている。
ヒラソルはあまり重要人物では無かったのか?
……今の時点ではなんともいえないな。
やっぱりアランに震えていた理由を聞く方が何かの手がかりになる気がする。
「なぜ震えていらっしゃったんですか?」
アランは目を見開いて、そこから俯いた。
「…えっ……と。」
珍しくアランは口ごもった。
おしゃべりなアランはすぐに理由を言うのかと思ったが、そうでもないみたいだ。
言えないということは重要な事なのだろう。もしかしたら今世のバグに関わる事かもしれない。
……だけど無理に聞くのはやめておこう。そうまでしてアランとは関わりたくないし。
あとでハルと今日の事について調べればいいだけだ。
「…無理に聞いてしまってすみません。どうぞ俺の質問はお忘れ下さい。」
そういって席をたとうとすると、アランが腕を掴んできた。
ギリ…と音がする。
アランの力が強すぎる……痛くて顔をしかめると
「ごっ、ごめんなさい!」
と謝られ、腕を解かれた。
前から思っていたが、アランはか弱そうにみえてとても力が強い。
これからアランと何かあったら俺が劣勢になってしまいそうだ。……そうなったら怖いし、筋トレしよ。
「……その、詳しくは話せないんですけど……」
アランは俺を席に座らせ、口ごもりながらぽつぽつと話し始めた。
「……あの後、ある人から『アラン君は誰か好きな人でもいるのか』っていう感じの質問をされたんです。……それで、なんだかその人の目が怖くて、いるって答えたら何されるか分からなくて……咄嗟にいないって答えたんです。そしたらにっこり笑って『それならいいです』って、それに加えて他の人を好きになったらダメだとか、俺の方が大物になるだとか、好きになるなら俺にしろ、天使のような君が好きだとか……
気味が悪くて逃げようとしたら、腕を引っ張られて手にキスをされたんです。
もう本当に気持ち悪くて……無我夢中で逃げたらここに着いたんです……」
俺はデジャヴを感じた。
俺だ。
俺だと思った。
前の時間軸で俺がした事だった。
アランに迫り、言った言葉、行った行動。
全てが似ている……
「そ、うだったんですね……」
……でも、手にキスはしなかったはずだ。
完全に似ているという訳でもない、だけど、どうも気味が悪い。
俺という悪役が居なくなったから、だれかが悪役になったのだろうか?
「……レオベルト様、僕怖いです。
これからあんな人とも付き合っていかないといけないだなんて……」
頑張って下さい。俺なんて俺の事を処刑した人と付き合っていくんですよ。
なんて悪態を心の中でつく。
でも社交界の天使も大変だな……
俺というストーカーがいなくなってもストーカーが湧くとは……
一体誰が俺の代役をしているんだろうか?
だけど怖がっているアランをこれ以上思い詰めさせるのは良くないだろう。
ここまで聞けたのだし良しとする。
「大丈夫です。アラン様は皆に愛されておいでですから。きっと皆さんが助けてくれます。もし、深刻なようでしたらご両親にご相談なされてはいかがでしょう?」
「……レオベルト様に助けを求めてもいいんですか?」
なんでそこで俺がでてくる……
やめてくれと心底思ったがグッとこらえて
「私に限らず、皆助けてくれます。安心して下さい。」
「……うん。」
アランは寂しそうな顔をして、紅茶を一口飲んだ。
俺が助けると言い切ることはできない。
悩む貴方に同情しきれない。
前の時間軸は俺の方が悪いのは分かっている。せめてもの償いとして今世はあなたにも王太子にも迷惑をかけず穏やかに生きていこうとしているだけだ。
だからあなたを救うヒーローは俺じゃないし、なろうとも思わない。
俯くアランに、俺は何の声も掛けることは無かった。
向こうの方で、王太子が壇上に上がるのが見えた。
そろそろ側近を発表するのだろう。
俺とアランは席を立ち、壇の下で跪いた。
前の時間軸通りならアランだ。
だけどこの状況だと誰になるかは分からないな……自分の知っている展開通りじゃない環境に不安おぼえる。
王太子が口をひらいた。凛とした声が美しい庭園に響き渡る。
「私、イデア・ワール・アンテルラントより、側近となる人物を発表する。
その者は━━━━━━」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作者です。
とんでもなく遅い更新になってしまい誠に申し訳ありません💦
話に納得がいかず、なんども書き直していたらこんな事に……
その上ミステリー感が強くて、恋愛の雰囲気が薄れてしまっていて申し訳ないです🙇♀️
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