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第二章 破壊の月と優しい白色の鳥
第8話 転校
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「うーん?」
私が目を覚ますと不思議な場所に居た
「あ、あれ?ここどこ?」
「あー、おはよう」
「え?」
私は振り向いた、するとそこには私が使っていた刀を持った羽衣を着けて銀が交じった白色の髪の姫のような人が居た
「えっと···誰?」
「初めまして、私は君の人格者、名前は···まぁ、無い、後、此処は夢の中よ」
「え、えとそれで何で私を此処に?」
「感想を聞きたくてね」
「?何の?」
「禁忌の力の」
「あー、使ってみた感想はもう凄すぎて何がなんだか」
「そう···なら、この刀は貴女に託します」
「え?」
女性は妖魔刀 雫を渡してきた
「貴女なら使いこなせるはずよ、それじゃ、そろそろ起きる時間だから、また会えたら良いね」
「う、うん」
「···宗古なかなか起きないな」
「いや、君が起きるのが速すぎるだけだからね?」
「あ、そうか」
目を覚まそうとした時、そんな声が聞こえてきた、そして私は目を覚ました
「あ、起きた」
「おはよー、宗古、調子はどうだ?」
「う、うん、少しはましになったかな」
「そっか、良かった」
「あ、それじゃ、僕はちょっと出掛けてるね」
「はーい」
そして月龍君の師匠は行ってしまった
「あ、それでさ、お前、何をどうしたらあんな力が出たんだ?」
「えっと···とりあえず、禁忌を解放したのは分かってる」
「あー、成る程ね、禁忌か」
「うん」
「お前の禁忌の解放条件は?」
「分からない、確か無理矢理、妖力を出したら何かうまくいけたって感じかな」
「へぇ」
「月龍君は?禁忌解放してるの?」
「してるぞ、緋色月の術が禁忌」
「へぇ」
「それにしても、良かったよ、無事で」
「それはこっちの台詞だよ」
「お前、あの時気付かなかったけどさ、横腹あんなふうになってたの?」
「操られた新郷さんに斬られた」
「あー、そうなんだ」
「····月龍君」
「何?」
「···私の事嫌い?」
「そんなわけねぇだろ大好きだよ」
「そっか、良かった」
「?お前何かしたっけ?」
「いや、その、あの、禁忌を解放した私を見て嫌いになってないかなって思って」
「そんなこと思ってねぇし、むしろあれは物凄くかっこよかったし、それに美しかったよ」
「そ、そう?」
「うん」
「·····」
私は窓から外を見た
「····今更だけどさ、ここどこの病院?」
「俺らの学校の近所の病院」
「あ、だから、何か見慣れない物がいっぱいあるんだ····ねぇ」
「何?」
「散歩しない?」
「唐突だな、歩けるのか?」
「うん」
私達は病室から出た
「あ、そうだ海君は?」
「あ····えと····その」
「え?何があったの?」
「いやあいつ、自体は大丈夫···でも地雲が···未だに目を覚まさないんだ」
「え?」
「だから、アイツは今、メンタル崩壊寸前みたいな状態だよ、お前が寝てた間にあいつは起きたんだけど、ずっと話してない」
「そうなんだ、大丈夫かな」
「後で一緒に行こっか」
「うん、そうだね」
そして外
「うわぁ、凄い、私、都会の街、写真とかでしか見たことなかったんだよね」
「そうなのか、俺は都会育ちだから、田舎の方が好きなんだよね」
「へぇ······わぁ、色々あって面白いね」
「······」
私は黙り込んでいる月龍君に声をかけた
「そんなに心配なの?」
「うん」
「そっか···そうだよね、地雲ちゃんも海君も貴方の親友だもんね」
「ああ、後、お前もな」
「え?」
「何でお前が入ってないんだ?」
「いや、だって、私達は恋人同士だから、親友とは違うかなって」
「俺のなかでは、お前も親友だぞ」
「そう···ありがとう、私誰からも親友なんて言われたことが無かったから、本当に嬉しいよ」
「··鳴子や他の剣豪四人衆いるじゃん」
「あの子とは友達だけどあんまり話しないんだよね、後、剣豪四人衆は仕事仲間、私の友達の一人も今は何処に行っちゃって居ない」
「そ、そうなのか」
「うん」
そう、話をしていたとき
「あ、居た居た、二人とも」
月龍君の師匠がやって来た
「あれ?どうかしました?」
「いやねぇ、実は」
此処は戦士達の本部
「で?どうするのですか?禿鷲宗古を」
「これで禁忌を解いたものは四人···禿鷲は他の禁忌を解いたもの達と積極的に一緒に居た方がよさげ」
「ならば、宗古を彼らの学校に入学させますか?」
「いや、禁忌を解いたものが四人も居るんだろ?」
「はい」
「ならば、四人まとめてお主の母校に行けば良いのではなかろうかお主確か明日、そこに転勤するんじゃろ?」
「何処でそれ聞いたんですか···まぁ、僕らがどうこう言おうが決めるのは彼、彼女らなので」
「そうじゃな、今日でも良いからその子達を此処に連れてきてくれ」
「はいはい、分かりましたよ」
「頼んだぞ」
「ってことがあってねぇ」
「····えと、ようするに俺ら転校すっか?」
「そう言うこと」
「花日は?」
「あの子も恐らく」
「成る程、うーん、宗古はどうする?」
「私、妹の世話も見ないとダメだし、それに神社の仕事もあるから···」
「無理かもしれないと?」
「はい、申し訳ありませんが」
「うーん」
その時
「お姉ちゃん、神社のお仕事は私がやる」
「え?」
三奈がやって来てそう言った
「で、でも寺子屋は?」
「その間は僕達がやるよ」
妖狐君と白閃ちゃんが来てそう言った
「で、でも···」
「私じゃダメなの?お姉ちゃん」
「い、いやそう言うわけじゃ··」
「なら、やらせてよ、私だって私だってお姉ちゃんみたいな立派な巫女になりたいもん!」
三奈は涙目でこっちを見た
「···はぁ、分かった、良いよ」
私がそう言うと、三奈は
「ほんと!?」
とっても喜んでいた
「ほんとほんと、その代わり、やるからにはちゃんとやってよ?」
「うん!お姉ちゃんだって、皆を守れるくらい強くなってよね」
「分かった、約束するね」
「うん!」
「それじゃ、君は行くんだね?」
「はい」
「月龍は?」
「海や地雲の意見を聞いてからで良いですか?」
「もちろん、それじゃ、早速海のメンタルを無理矢理にでも直して聞きに行こうか!」
「「(何か嫌な予感が···)」」
私が目を覚ますと不思議な場所に居た
「あ、あれ?ここどこ?」
「あー、おはよう」
「え?」
私は振り向いた、するとそこには私が使っていた刀を持った羽衣を着けて銀が交じった白色の髪の姫のような人が居た
「えっと···誰?」
「初めまして、私は君の人格者、名前は···まぁ、無い、後、此処は夢の中よ」
「え、えとそれで何で私を此処に?」
「感想を聞きたくてね」
「?何の?」
「禁忌の力の」
「あー、使ってみた感想はもう凄すぎて何がなんだか」
「そう···なら、この刀は貴女に託します」
「え?」
女性は妖魔刀 雫を渡してきた
「貴女なら使いこなせるはずよ、それじゃ、そろそろ起きる時間だから、また会えたら良いね」
「う、うん」
「···宗古なかなか起きないな」
「いや、君が起きるのが速すぎるだけだからね?」
「あ、そうか」
目を覚まそうとした時、そんな声が聞こえてきた、そして私は目を覚ました
「あ、起きた」
「おはよー、宗古、調子はどうだ?」
「う、うん、少しはましになったかな」
「そっか、良かった」
「あ、それじゃ、僕はちょっと出掛けてるね」
「はーい」
そして月龍君の師匠は行ってしまった
「あ、それでさ、お前、何をどうしたらあんな力が出たんだ?」
「えっと···とりあえず、禁忌を解放したのは分かってる」
「あー、成る程ね、禁忌か」
「うん」
「お前の禁忌の解放条件は?」
「分からない、確か無理矢理、妖力を出したら何かうまくいけたって感じかな」
「へぇ」
「月龍君は?禁忌解放してるの?」
「してるぞ、緋色月の術が禁忌」
「へぇ」
「それにしても、良かったよ、無事で」
「それはこっちの台詞だよ」
「お前、あの時気付かなかったけどさ、横腹あんなふうになってたの?」
「操られた新郷さんに斬られた」
「あー、そうなんだ」
「····月龍君」
「何?」
「···私の事嫌い?」
「そんなわけねぇだろ大好きだよ」
「そっか、良かった」
「?お前何かしたっけ?」
「いや、その、あの、禁忌を解放した私を見て嫌いになってないかなって思って」
「そんなこと思ってねぇし、むしろあれは物凄くかっこよかったし、それに美しかったよ」
「そ、そう?」
「うん」
「·····」
私は窓から外を見た
「····今更だけどさ、ここどこの病院?」
「俺らの学校の近所の病院」
「あ、だから、何か見慣れない物がいっぱいあるんだ····ねぇ」
「何?」
「散歩しない?」
「唐突だな、歩けるのか?」
「うん」
私達は病室から出た
「あ、そうだ海君は?」
「あ····えと····その」
「え?何があったの?」
「いやあいつ、自体は大丈夫···でも地雲が···未だに目を覚まさないんだ」
「え?」
「だから、アイツは今、メンタル崩壊寸前みたいな状態だよ、お前が寝てた間にあいつは起きたんだけど、ずっと話してない」
「そうなんだ、大丈夫かな」
「後で一緒に行こっか」
「うん、そうだね」
そして外
「うわぁ、凄い、私、都会の街、写真とかでしか見たことなかったんだよね」
「そうなのか、俺は都会育ちだから、田舎の方が好きなんだよね」
「へぇ······わぁ、色々あって面白いね」
「······」
私は黙り込んでいる月龍君に声をかけた
「そんなに心配なの?」
「うん」
「そっか···そうだよね、地雲ちゃんも海君も貴方の親友だもんね」
「ああ、後、お前もな」
「え?」
「何でお前が入ってないんだ?」
「いや、だって、私達は恋人同士だから、親友とは違うかなって」
「俺のなかでは、お前も親友だぞ」
「そう···ありがとう、私誰からも親友なんて言われたことが無かったから、本当に嬉しいよ」
「··鳴子や他の剣豪四人衆いるじゃん」
「あの子とは友達だけどあんまり話しないんだよね、後、剣豪四人衆は仕事仲間、私の友達の一人も今は何処に行っちゃって居ない」
「そ、そうなのか」
「うん」
そう、話をしていたとき
「あ、居た居た、二人とも」
月龍君の師匠がやって来た
「あれ?どうかしました?」
「いやねぇ、実は」
此処は戦士達の本部
「で?どうするのですか?禿鷲宗古を」
「これで禁忌を解いたものは四人···禿鷲は他の禁忌を解いたもの達と積極的に一緒に居た方がよさげ」
「ならば、宗古を彼らの学校に入学させますか?」
「いや、禁忌を解いたものが四人も居るんだろ?」
「はい」
「ならば、四人まとめてお主の母校に行けば良いのではなかろうかお主確か明日、そこに転勤するんじゃろ?」
「何処でそれ聞いたんですか···まぁ、僕らがどうこう言おうが決めるのは彼、彼女らなので」
「そうじゃな、今日でも良いからその子達を此処に連れてきてくれ」
「はいはい、分かりましたよ」
「頼んだぞ」
「ってことがあってねぇ」
「····えと、ようするに俺ら転校すっか?」
「そう言うこと」
「花日は?」
「あの子も恐らく」
「成る程、うーん、宗古はどうする?」
「私、妹の世話も見ないとダメだし、それに神社の仕事もあるから···」
「無理かもしれないと?」
「はい、申し訳ありませんが」
「うーん」
その時
「お姉ちゃん、神社のお仕事は私がやる」
「え?」
三奈がやって来てそう言った
「で、でも寺子屋は?」
「その間は僕達がやるよ」
妖狐君と白閃ちゃんが来てそう言った
「で、でも···」
「私じゃダメなの?お姉ちゃん」
「い、いやそう言うわけじゃ··」
「なら、やらせてよ、私だって私だってお姉ちゃんみたいな立派な巫女になりたいもん!」
三奈は涙目でこっちを見た
「···はぁ、分かった、良いよ」
私がそう言うと、三奈は
「ほんと!?」
とっても喜んでいた
「ほんとほんと、その代わり、やるからにはちゃんとやってよ?」
「うん!お姉ちゃんだって、皆を守れるくらい強くなってよね」
「分かった、約束するね」
「うん!」
「それじゃ、君は行くんだね?」
「はい」
「月龍は?」
「海や地雲の意見を聞いてからで良いですか?」
「もちろん、それじゃ、早速海のメンタルを無理矢理にでも直して聞きに行こうか!」
「「(何か嫌な予感が···)」」
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