緋色の月と破滅の炎

第四話 獣王国と死霊国

第６話 魔法王国の勇者 サンボVS宗古

二人は外に出た
「よーし！いくぞ！アーサー！」
「おう！」
カン！
鎌と籠手がぶつかる
カチカチカチ！！
「す、凄いね、二人とも、文字通り火花を散らしているよ」
「だな」

「おらぁ！」
ザクッ！
「ぐっ、てぃ！」
ザン！
「ちっ！」
アーサーは籠手で鎌を振り払い
ザクッ！
攻撃してきた
「っー！」
「おらぁ！」
「うわっ！？」
「もういっちょ！」
「ぐっ！」
ヘルブレムは負けじと鎌で攻撃した

「うーん、ヘルブレム君が押されてるね」
「アーサーは剣とか弓とかじゃなくて籠手だからなー、戦いにくいんだよ」
「成る程」

「はぁ！龍撃拳りゅうげきけん！」
「斬魔ざんま！」
ヘルブレムは拳の攻撃を斬撃の嵐で押し返した
「ぐっ」
「斬魔獣ざんまじゅう！」
ザザザザザ！！！
「うおっ！？」
「獣姫斬じゅうひめざん！」
「ぐぬぬ」

「ヘルブレム君、押し始めたね」
「···そうだな」

「斬撃嵐ざんげきあらし！」
「雷龍拳サンダードラゴンナックル！」
「姫斬撃ひめざんげき」

「···何かさ、お姫様みたいな技多くない？」
「···気付いたか」
「何かあるの？」
「···まぁ、俺との試合が終わった後に聞きなよ」
「うん」

「はぁ、はぁ」
「アーサー、どうした？」
「う、うるさい」
「へぇー···」
ザン！
「ぐおっ！」
アーサーは倒れた
「僕の勝ちだよ」
「···そうだな···あー、まーた負けたー」
「あはは」

「よし、俺たちもやるか」
「うん！」
私達は構えた
「行くぞ」
「幻滅斬げんめつざん！」
「龍刃ドラゴンブレード！」
サンボさんは私の斬撃を剣で打ち消した
「幻術げんじゅつ　幻龍斬げんりゅうざん！」
私は刀に龍を纏い攻撃した
「ぐっ」
サンボさんは剣を持って構えた
「(カウンター意識かな？なら！)」
私は直ぐ様に背後を取った
「なっ！？」
ザン！
「ぐおっ！ちっ！龍刃ドラゴンブレード！」
カン！
「はぁ！」
ドカッ！
「ぐっ···えい！」
ザン！
「おらぁ！」
カン
私はサンボさんの腕を掴み振り回して空中に投げた
「ぬおおお！？」
「水龍すいりゅう！」
ギャオオオオ！！！
水龍はサンボさんを飲み込んだ
「よし」
その時
「龍領域ドラゴンフィールド　闇龍城ダークドラゴンキャッスル」
水龍は消えて、禍々しいオーラを放っている城が現れた
「な、何これ？」
サンボさんは黒色の翼の生えた刃が黒色のファルカタを持っていた
私は構えた、しかしサンボさんは
ビュン！
「え？」
ザン！
「ぐっ！」
ザン！
「がはっ！」
私は高速で動くサンボさんの攻撃を何度もくらった
サンボさんは地面に手を付けて
「氷龍アイスドラゴン、炎龍ファイヤードラゴン、闇龍ダークドラゴン」
３体のドラゴンを出した
「ドラゴン３体···」
私は妖魔刀　雫しずくを出して目を瞑り
「螺旋　斬龍　幻龍　この刃　万物をも斬る　幻葬龍螺旋斬げんそうりゅうらせんざん！」
空中に飛んで駒のように回り
ザンザンザンザンザンザンザンザンザンザンザン！！！！
ドラゴン３体を全て斬り倒しそのままサンボさんにも突っ込んだ
「っ！？」
ズダーーーーン！！！！




「····」
「どうしたんだ？ヘルブレム」
「···ヒナメに会いたい」
「·····そうか····」

「はぁ、はぁ、はぁ」
サンボさんは倒れた
「か、勝った···」
「うげー、まさか、負けるとは」
私はサンボさんを立たせた
「大丈夫？」
「まぁ、大丈夫だ」
「そう、良かった」
その時
「お疲れ」
「ああ」
「おめでとう、宗古そうこ」
「ありがとう、ヘルブレム君」
私はヘルブレム君に笑顔を見せてそう言った
「···！」
その時ヘルブレム君は私を抱き締めた
「···え？」
「···あ、ごめん」
「あ、別に良いよ？」
「····なら、このままにさせて」
「「···俺達は帰るわ」」
「う、うん」
二人は帰っていった
「···ど、どうしたの？急に私を抱き締めて」
「···似てた」
「え？」
「ヒナメに···似てる」
「ヒナメ？」
「僕の····僕が大好きだった人」
「だった？嫌いになったの？」
「···された」
「え？」
「殺された···」







死霊国
「···成る程、白の魔神は操りと封印があるのか」
「ああ」
「····封印は面倒だな」
「どうするの？」
「····スカル達も手伝ってくれないか？」
「ああ、もちろん手伝うさ」
「海かいは、さっきの出来るか？」
「ああ」
「なら、いける」
「？何をするきだ？」