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19.一転
穏やかな時間が流れている。
しかし、問題がある。目下の課題の"ダンス"だ。冗談抜きで運動神経が壊滅的な私は、初歩的なステップから躓いていた。
旦那様が仕事の合間にダンスレッスンの見学に来ていた。
「ブフッ。アナベル……、君は何でも吸収が早いから、謙遜して『運動神経がない』と言ってるのかと思ってたけど、ほんとにほんとだったんだねぇ。舐めてたよ」
「うぅ、旦那様~。笑ってないで助けてください~」
「頑張れ~」
旦那様がヒラヒラと手を振っている。
くっ、契約書に"夜会免除"を入れとくべきだったっ。
ーーーーーーーーーーー
今日の午後は久しぶりに土いじりだ。と言っても水遣りだけだし、しかも短時間だけだけれど。日に焼けちゃダメらしい。日焼けしないようにと、しゃがみ込んでいる私の後ろからマリンが日傘を持って陰にしてくれてる。
土いじりの時は、汚れてもいいように地味なワンピースにエプロン姿だ。それに三つ編みおさげ。とても未来の伯爵夫人には見えない。メイドもどきだ。庭師のジョニーと世間話をしながら花の世話をした。
《ねえ、アナちゃんもやってみない?》
《興味ない》
《そう……》
ここのところ、いつにも増してやる気がない。どうしたものか?と思わないでもないけど。
「今日はこのくらいにしようかな。今日もありがとう、ジョニー。また、よろしくね」
「はい、若奥様。次の機会を楽しみに待っております。今日はお疲れ様でした」
手を振って別れた。
何気なく門扉の方を見た。
《あれ?普段見ない荷馬車ね。新しい出入り業者なのかな?》
《あ!》
アナちゃんは私の意識を追いやり前に出て、急に走り出した。
「わ、若奥様ー?!急にどうされたんですかー」
マリンの声がだんだん遠くに聞こえる。
《アナちゃん!?急にどうしたの?》
問いかけても無言だ。
御者台から青年らしき人物が降りるのが見えた。
「バートンさん!」
バートンくん?!何で彼がこんなとこに?
「あ、あれ、君は確か…ハート家のメイドの子?」
「あ、アナベルです」
「あ、裾に土がついてるよ。はらってあげたいけど、流石にレディーに触るのはね」
アナちゃんは、恥ずかしかったのだろうか、顔が真っ赤になった。
《おねえさんが土いじりなんかするからだ、恥ずかしい思いしたじゃない!》
《えっ》
なんか普段のアナちゃんと違う。
「君も王都にやって来たの?」
「はい」
「僕はね、王都に本店がある商会に婿入りすることになったんだ。いやー、ツイてるよ。バリバリ働いて彼女と商会を益々大きくするのが目標なんだ」
「え?婿入り?バートンさん結婚するんですか?」
「ああ、1ヶ月後にね。あ、そろそろ行かないと」
「ご、結婚おめで…とう、ござ、ます。お幸せに……」
「ありがとう。じゃあね」
バートンくんは通用口へと走っていった。
《うっうう、もうやだぁ……》
アナちゃんは蹲り啜り泣き始めた。
追いかけて来たマリンが
「若奥様?!どうされたのです?!具合が悪いのですか?!」
と慌てている。
《アナちゃん!落ち着いて!》
《無理ぃ。死んでしまいたい……》
《そんなこと言わないで!》
私はアナちゃんと入れ替わった。
「マリン、心配かけてごめんね。ちょっとお腹が痛くなっただけなの。もう大丈夫。部屋に戻りたいわ」
「そうですね。お部屋に戻って横になりましょう」
マリンは私の背中を摩りながら部屋へと連れて行ってくれた。
土いじりをした後なので、湯浴みをしてからベッドに入った。
「私は下がりますので、何かございましたらベルを鳴らしてくださいね」
「わかったわ」
パタン
マリンは退室した。
《アナちゃん、アナちゃん》
《アナちゃん、アナちゃん》
いくら名前を呼んでもアナちゃんは現れない。どうして?!
ずんっ
胸がズシリと重く沈んだ気がした。
なにこれ?!気持ち悪い。
チカッ
眩しい!
この眩しさは身を覚えがある。
不機嫌、いや怒り顔の精霊が現れた。
《精霊さま、アナちゃんが、アナちゃんが出てこないの!返事をしてくれないの!》
《………僕の愛し子を幸せにしろ、と言ったよね?どうしてしなかった?》
《…私は約束してない。精霊さまが一方的に言って、私をこの世界に連れて来たんでしょ!》
《僕の愛し子は、心の奥底に閉じこもった。もう出てくることはないだろう》
《そんな!》
私は顔を覆った。
すると映像が流れてきた。
それは元の世界で、病院のベッドで横になっている私が映っていた。
ベッドの周りには医師や看護師らしき人たちがいた。
ーーー プツン
私の中で何かが切れたような音がした。
嗚呼きっと、元の世界の私は死んでしまったのだろう。
もう、戻れる体が無くなってしまった。
このまま、アナちゃんの中に居続けなければならないのか、この借り物の体に。偽りの体に。
私が何か悪いことをした?元の世界でもこの世界でも。何か業を背負わないといけないことでもしたの?少なくとも元の世界では身に覚えがない。この世界ではこちらが了承もしていないのに、一方的に押し付けられて。失恋してしまったことは可哀想だとは思うけれど、だからと言って、思いが成就しなくて幸せになれないからと、私が幸せにしなかったと難癖つけて殺すとか、何が精霊だ!自分勝手な悪魔、死神じゃないか!
夕方近くになった。
あんなに晴れていたのに、空が暗くなり、ポツポツと雨が降り始め、次第に雨粒が大きくなり土砂降りとなった。
ああ、まるで私の心を反映しているかのようだ。
私はひたすらベッドの上で膝を抱え、泣き声を押し殺し俯いていると、
カチャリ
とドアが開く音が聞こえた。
しかし、問題がある。目下の課題の"ダンス"だ。冗談抜きで運動神経が壊滅的な私は、初歩的なステップから躓いていた。
旦那様が仕事の合間にダンスレッスンの見学に来ていた。
「ブフッ。アナベル……、君は何でも吸収が早いから、謙遜して『運動神経がない』と言ってるのかと思ってたけど、ほんとにほんとだったんだねぇ。舐めてたよ」
「うぅ、旦那様~。笑ってないで助けてください~」
「頑張れ~」
旦那様がヒラヒラと手を振っている。
くっ、契約書に"夜会免除"を入れとくべきだったっ。
ーーーーーーーーーーー
今日の午後は久しぶりに土いじりだ。と言っても水遣りだけだし、しかも短時間だけだけれど。日に焼けちゃダメらしい。日焼けしないようにと、しゃがみ込んでいる私の後ろからマリンが日傘を持って陰にしてくれてる。
土いじりの時は、汚れてもいいように地味なワンピースにエプロン姿だ。それに三つ編みおさげ。とても未来の伯爵夫人には見えない。メイドもどきだ。庭師のジョニーと世間話をしながら花の世話をした。
《ねえ、アナちゃんもやってみない?》
《興味ない》
《そう……》
ここのところ、いつにも増してやる気がない。どうしたものか?と思わないでもないけど。
「今日はこのくらいにしようかな。今日もありがとう、ジョニー。また、よろしくね」
「はい、若奥様。次の機会を楽しみに待っております。今日はお疲れ様でした」
手を振って別れた。
何気なく門扉の方を見た。
《あれ?普段見ない荷馬車ね。新しい出入り業者なのかな?》
《あ!》
アナちゃんは私の意識を追いやり前に出て、急に走り出した。
「わ、若奥様ー?!急にどうされたんですかー」
マリンの声がだんだん遠くに聞こえる。
《アナちゃん!?急にどうしたの?》
問いかけても無言だ。
御者台から青年らしき人物が降りるのが見えた。
「バートンさん!」
バートンくん?!何で彼がこんなとこに?
「あ、あれ、君は確か…ハート家のメイドの子?」
「あ、アナベルです」
「あ、裾に土がついてるよ。はらってあげたいけど、流石にレディーに触るのはね」
アナちゃんは、恥ずかしかったのだろうか、顔が真っ赤になった。
《おねえさんが土いじりなんかするからだ、恥ずかしい思いしたじゃない!》
《えっ》
なんか普段のアナちゃんと違う。
「君も王都にやって来たの?」
「はい」
「僕はね、王都に本店がある商会に婿入りすることになったんだ。いやー、ツイてるよ。バリバリ働いて彼女と商会を益々大きくするのが目標なんだ」
「え?婿入り?バートンさん結婚するんですか?」
「ああ、1ヶ月後にね。あ、そろそろ行かないと」
「ご、結婚おめで…とう、ござ、ます。お幸せに……」
「ありがとう。じゃあね」
バートンくんは通用口へと走っていった。
《うっうう、もうやだぁ……》
アナちゃんは蹲り啜り泣き始めた。
追いかけて来たマリンが
「若奥様?!どうされたのです?!具合が悪いのですか?!」
と慌てている。
《アナちゃん!落ち着いて!》
《無理ぃ。死んでしまいたい……》
《そんなこと言わないで!》
私はアナちゃんと入れ替わった。
「マリン、心配かけてごめんね。ちょっとお腹が痛くなっただけなの。もう大丈夫。部屋に戻りたいわ」
「そうですね。お部屋に戻って横になりましょう」
マリンは私の背中を摩りながら部屋へと連れて行ってくれた。
土いじりをした後なので、湯浴みをしてからベッドに入った。
「私は下がりますので、何かございましたらベルを鳴らしてくださいね」
「わかったわ」
パタン
マリンは退室した。
《アナちゃん、アナちゃん》
《アナちゃん、アナちゃん》
いくら名前を呼んでもアナちゃんは現れない。どうして?!
ずんっ
胸がズシリと重く沈んだ気がした。
なにこれ?!気持ち悪い。
チカッ
眩しい!
この眩しさは身を覚えがある。
不機嫌、いや怒り顔の精霊が現れた。
《精霊さま、アナちゃんが、アナちゃんが出てこないの!返事をしてくれないの!》
《………僕の愛し子を幸せにしろ、と言ったよね?どうしてしなかった?》
《…私は約束してない。精霊さまが一方的に言って、私をこの世界に連れて来たんでしょ!》
《僕の愛し子は、心の奥底に閉じこもった。もう出てくることはないだろう》
《そんな!》
私は顔を覆った。
すると映像が流れてきた。
それは元の世界で、病院のベッドで横になっている私が映っていた。
ベッドの周りには医師や看護師らしき人たちがいた。
ーーー プツン
私の中で何かが切れたような音がした。
嗚呼きっと、元の世界の私は死んでしまったのだろう。
もう、戻れる体が無くなってしまった。
このまま、アナちゃんの中に居続けなければならないのか、この借り物の体に。偽りの体に。
私が何か悪いことをした?元の世界でもこの世界でも。何か業を背負わないといけないことでもしたの?少なくとも元の世界では身に覚えがない。この世界ではこちらが了承もしていないのに、一方的に押し付けられて。失恋してしまったことは可哀想だとは思うけれど、だからと言って、思いが成就しなくて幸せになれないからと、私が幸せにしなかったと難癖つけて殺すとか、何が精霊だ!自分勝手な悪魔、死神じゃないか!
夕方近くになった。
あんなに晴れていたのに、空が暗くなり、ポツポツと雨が降り始め、次第に雨粒が大きくなり土砂降りとなった。
ああ、まるで私の心を反映しているかのようだ。
私はひたすらベッドの上で膝を抱え、泣き声を押し殺し俯いていると、
カチャリ
とドアが開く音が聞こえた。
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