どいつもこいつもかかって来やがれ9th season

pino

文字の大きさ
47 / 151
2章 恋愛ブーム到来

そういうプレイ的な?

しおりを挟む

 息を荒くして体全体で震える数馬をしっかりと抱き締めてやった。
 発作を起こしかけてるから下手な事は出来ない。
 俺はずっと抱き締めたまま背中をさすって数馬が落ち着くのを待った。


「大丈夫だぞ数馬。ゆっくり息しろ?ゆっくりな。落ち着くまでずっと傍にいるから。それまでは何も言わなくていいから」

「ふっ……うぅ……」


 数馬がとうとう泣き出した。
 俺の背中に腕を回して、俺のブレザーをギュッと強く握りながら。
 
 にしてもビックリだな。 
 数馬もあんな風にキレたりするんだな。
 一応全部受け止めてみたけど、結構言われたな。てか数馬も口悪くね?

 あーでも、本当に数馬は俺と付き合ってていろいろ我慢してたんだなぁ。
 前に聞いた事があったけど、直すとか言って結局変わってねぇもんな俺。

 それでも数馬は何も言わずに、自分は変わろうと頑張ってたんだよな。
 
 
「ごめんな数馬。俺が悪かったよ」

「ごめっ貴哉に酷い事っ」

「いいんだって。数馬に怒鳴られて目ぇ覚めたわ。俺って周りに甘え過ぎてたなーってよ」

「貴哉……」

「これからは甘えないように努力するわ。今度こそ本当に!あーやっぱ言い切るのはやめとこうかな?ちょっと自信ねぇわ。少しずつでもいいか?」

「貴哉は今のままでいいっ俺が悪いんだからっ」

「コラ!また自分のせいにしてやがるな!?せっかく殻破れたのにまた閉じ籠ろうとしてんじゃねぇ」


 落ち着いた数馬が喋り始めたから、抱き締めたまま顔だけ離して顔を見てやると、涙でぐしゃぐしゃになったいつもの数馬がいた。
 俺はそんな数馬にチュッとキスをする。
 
 数馬は大人しくキスされて息を整えていた。


「へへ♪ガチギレ数馬おっかねぇのな!でもかっこよかったぞ。俺はさっきの数馬の事好きだ♡」

「あ、あれはもう抑えられなくて……」

「これからも抑えなくていいよ。イラッとしたらキレろよ。その方が馬鹿な俺には分かりやすいから」

「嫌いにならない?ここ掴んでごめん、痛くなかった?」

「あれぐらい余裕だっての」


 俺の首元をさすりながら心配してくる数馬。
 驚いたけど、別に痛くもなんともねぇ。
 今まで胸ぐらを掴まれた事はたくさんあるけど、もっと強引で服が破けた事だってある。それに比べたら数馬のなんて可愛い方だ。


「あ、なぁちょっとワガママ言っていいか?」

「うん。何?」

「なるべく周りには甘えないようにはするけど、数馬には甘えてもいいだろ?」

「うん!いいよ」

「じゃあ早速♪ヤろうぜ数馬♡さっさとここ出てうち行こ♡」

「っ!!」


 俺がセックスの誘いをすると、数馬は顔を赤くして慌て始めた。
 さっきまでのおっかない数馬はどこへやらだ。
 俺は面白くて更に追い打ちをかける。


「昨日の夜から数馬が素っ気なくて寂しかったんだぜ?俺何かしたかなぁって。だから今日は甘えさせてくれよな♡」

「素っ気なくしたつもりはっ……俺は強くなろうと思って……あの、寂しい思いさせてごめんな?」

 
 俺がからかうと、数馬は本当に申し訳なさそうに謝って来た。
 くぅ!ザ真面目!

 でもさっきの怒りモードの数馬を思い出すと、真面目なのも悪くねぇ。普段は真面目なのにキレると怖い。なんかそそられるもんあるよな。あ、直登の奴、数馬のこのギャップにやられたのか。
 ここで王子キャラである直登が数馬にゾッコンだった理由が分かり納得。
 

「数馬数馬~、セックスする時キレてくんね?興奮するかも」

「嫌だよ!何で貴哉としながら怒らなきゃいけないんだよっ」

「そういうプレイ的な?うわ、何か小金井の性癖まで理解しちゃったかも!」

「えー、俺貴哉に酷い事言いたくないし、痛い事とかしたくないよ~」

「ああ、俺も数馬にそんなのされたらやり返しちまうな」

「やっぱり仲良くするのが一番いいよ!お互い怒らせないようにしよう?」

「いーや!またガチギレ数馬見たいから俺は怒らせるぜ~?」

「やめろよー!」


 結局また別れずにくっ付く俺と数馬だった。
 本当に少しずつだけど、お互いの不満を解消出来てる気がする。
 正直俺は直せるかは分からないけど、数馬を安心させてやりたいとは思う。
 やっぱり空とは距離を置いた方が良さそうだな。
 じゃないとまた数馬を裏切っちゃうからな。

 俺はからかいながらも、数馬に対する好きが増してるのを感じていた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

趣味で乳首開発をしたらなぜか同僚(男)が近づいてきました

ねこみ
BL
タイトルそのまんまです。

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ6th season

pino
BL
秋山貴哉は口悪し頭悪しのヤンキーだ。 出席日数は崖っぷち、テストの順位は毎回最下位、学年主任からの呼び出しは日常の一部と、退学すれすれの学園生活を送るが、着々と襲い掛かる問題を乗り越えて行きとうとう冬休みに突入!が、ここでも貴哉にとって更なる難題が待ち受けていた。「お前最近周りから評価されてるようだか調子に乗り過ぎだ」まさかの親睦を深めたと思っていた担任からの言葉に貴哉はどう出るのか!? そしておかしな関係になってしまった元恋人達、伊織と空とは相変わらずな関係を続けているが、貴哉の事を好きなのは二人だけじゃなかった。迫り来るクリスマスに貴哉争奪戦が今始まる! 果たして貴哉は誰とクリスマスを過ごし、誰と年を越すのか? そもそも貴哉に冬休みは訪れるのか? 6th seasonスタートです! 基本コメディ多めですが、性的描写も有ります。 BLです。 今回の表紙は奇人変人男、桃山湊(5thのその後の後の姿)です。 こちらは6th seasonとなっております。 前作の続きとなっておりますので、より楽しみたい方は、完結している『どいつもこいつもかかって来やがれ』から『どいつもこいつもかかって来やがれ5thのその後』までを先にお読み下さい。 貴哉視点の話です。 ※印がついている話は貴哉以外の視点での話になってます。

転生したらBLゲームのホスト教師だったのでオネエ様になろうと思う

ラットピア
BL
毎日BLゲームだけが生き甲斐の社畜系腐男子凛時(りんじ)は会社(まっくろ♡)からの帰り、信号を渡る子供に突っ込んでいくトラックから子供を守るため飛び出し、トラックに衝突され、最近ハマっているBLゲームを全クリできていないことを悔やみながら目を閉じる。 次に目を覚ますとハマっていたBLゲームの攻略最低難易度のホスト教員籠目 暁(かごめ あかつき)になっていた。BLは見る派で自分がなる気はない凛時は何をとち狂ったのかオネエになることを決めた オチ決定しました〜☺️ ※印はR18です(際どいやつもつけてます) 毎日20時更新 三十話超えたら長編に移行します メインストーリー開始時 暁→28歳 教員6年目 凛時転生時 暁→19歳 大学1年生(入学当日) 訂正箇所見つけ次第訂正してます。間違い探しみたいに探してみてね⭐︎ 11/24 大変際どかったためR18に移行しました 12/3 書記くんのお名前変更しました。今は戌亥 修馬(いぬい しゅうま)くんです

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は未定 ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い ・本格的に嫌われ始めるのは2章から

バスケ部のイケメン先輩に誘惑されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 他にも書きたいのがいっぱいある。

処理中です...