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2章 恋愛ブーム到来
そういうプレイ的な?
しおりを挟む息を荒くして体全体で震える数馬をしっかりと抱き締めてやった。
発作を起こしかけてるから下手な事は出来ない。
俺はずっと抱き締めたまま背中をさすって数馬が落ち着くのを待った。
「大丈夫だぞ数馬。ゆっくり息しろ?ゆっくりな。落ち着くまでずっと傍にいるから。それまでは何も言わなくていいから」
「ふっ……うぅ……」
数馬がとうとう泣き出した。
俺の背中に腕を回して、俺のブレザーをギュッと強く握りながら。
にしてもビックリだな。
数馬もあんな風にキレたりするんだな。
一応全部受け止めてみたけど、結構言われたな。てか数馬も口悪くね?
あーでも、本当に数馬は俺と付き合ってていろいろ我慢してたんだなぁ。
前に聞いた事があったけど、直すとか言って結局変わってねぇもんな俺。
それでも数馬は何も言わずに、自分は変わろうと頑張ってたんだよな。
「ごめんな数馬。俺が悪かったよ」
「ごめっ貴哉に酷い事っ」
「いいんだって。数馬に怒鳴られて目ぇ覚めたわ。俺って周りに甘え過ぎてたなーってよ」
「貴哉……」
「これからは甘えないように努力するわ。今度こそ本当に!あーやっぱ言い切るのはやめとこうかな?ちょっと自信ねぇわ。少しずつでもいいか?」
「貴哉は今のままでいいっ俺が悪いんだからっ」
「コラ!また自分のせいにしてやがるな!?せっかく殻破れたのにまた閉じ籠ろうとしてんじゃねぇ」
落ち着いた数馬が喋り始めたから、抱き締めたまま顔だけ離して顔を見てやると、涙でぐしゃぐしゃになったいつもの数馬がいた。
俺はそんな数馬にチュッとキスをする。
数馬は大人しくキスされて息を整えていた。
「へへ♪ガチギレ数馬おっかねぇのな!でもかっこよかったぞ。俺はさっきの数馬の事好きだ♡」
「あ、あれはもう抑えられなくて……」
「これからも抑えなくていいよ。イラッとしたらキレろよ。その方が馬鹿な俺には分かりやすいから」
「嫌いにならない?ここ掴んでごめん、痛くなかった?」
「あれぐらい余裕だっての」
俺の首元をさすりながら心配してくる数馬。
驚いたけど、別に痛くもなんともねぇ。
今まで胸ぐらを掴まれた事はたくさんあるけど、もっと強引で服が破けた事だってある。それに比べたら数馬のなんて可愛い方だ。
「あ、なぁちょっとワガママ言っていいか?」
「うん。何?」
「なるべく周りには甘えないようにはするけど、数馬には甘えてもいいだろ?」
「うん!いいよ」
「じゃあ早速♪ヤろうぜ数馬♡さっさとここ出てうち行こ♡」
「っ!!」
俺がセックスの誘いをすると、数馬は顔を赤くして慌て始めた。
さっきまでのおっかない数馬はどこへやらだ。
俺は面白くて更に追い打ちをかける。
「昨日の夜から数馬が素っ気なくて寂しかったんだぜ?俺何かしたかなぁって。だから今日は甘えさせてくれよな♡」
「素っ気なくしたつもりはっ……俺は強くなろうと思って……あの、寂しい思いさせてごめんな?」
俺がからかうと、数馬は本当に申し訳なさそうに謝って来た。
くぅ!ザ真面目!
でもさっきの怒りモードの数馬を思い出すと、真面目なのも悪くねぇ。普段は真面目なのにキレると怖い。なんかそそられるもんあるよな。あ、直登の奴、数馬のこのギャップにやられたのか。
ここで王子キャラである直登が数馬にゾッコンだった理由が分かり納得。
「数馬数馬~、セックスする時キレてくんね?興奮するかも」
「嫌だよ!何で貴哉としながら怒らなきゃいけないんだよっ」
「そういうプレイ的な?うわ、何か小金井の性癖まで理解しちゃったかも!」
「えー、俺貴哉に酷い事言いたくないし、痛い事とかしたくないよ~」
「ああ、俺も数馬にそんなのされたらやり返しちまうな」
「やっぱり仲良くするのが一番いいよ!お互い怒らせないようにしよう?」
「いーや!またガチギレ数馬見たいから俺は怒らせるぜ~?」
「やめろよー!」
結局また別れずにくっ付く俺と数馬だった。
本当に少しずつだけど、お互いの不満を解消出来てる気がする。
正直俺は直せるかは分からないけど、数馬を安心させてやりたいとは思う。
やっぱり空とは距離を置いた方が良さそうだな。
じゃないとまた数馬を裏切っちゃうからな。
俺はからかいながらも、数馬に対する好きが増してるのを感じていた。
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