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6章 演劇部でのお仕事
本当お前って俺に甘いよな
しおりを挟む夜、裸のままベッドの中で空に抱きしめられながら犬飼とした約束が改めて面倒くせぇと思っていた。
本当は空と約束してたけど、急遽焼肉の予定が入ったから空には先に帰ってもらって俺んちで待っててもらったんだ。
俺が帰るとすぐにセックスが始まった。空は俺と別れてから本当に誰ともしてなかったらしくかなりがっついていてちょっと笑えた。俺は数馬と付き合ってる時にしてたからどうかなと思ったけど、ここはやっぱり空だ。相手が空だって事で気が楽なのと懐かしさで結局俺もノリノリでヤッた。
だけど行為が終われば思い出すのはやっぱり面倒な事だ。
はぁ、せっかく部活をサボれると思ったのになぁ。
「くそ、焼肉に釣られたぜ」
「まぁまぁ、犬飼さんもいろいろ考えてるみたいだし、最後だと思って協力してあげなって」
「部活の事は放課後以外は動きたくねぇな。そうすると茜だな」
「茜さんならすんなりいいって言うと思うけどな。小平さんもちゃんと話せば大人しくしててくれるだろ」
「だといいけどな!七海は茜に寄り付く奴らには厳しいからな~」
こうなったら茜に協力してもらってさっさと済ませよう。そしたら裏方次期リーダー候補の清人か。
それがどうにかなれば落ち着いて演劇部でサボれるんだけどな。
「ねぇ貴哉~」
「ん?どうした?」
善は急げと茜にアポを取ろうとスマホに手を伸ばすと空が様子を伺うように俺を呼んだ。
チラッと顔を見ると甘えるような上目遣いのそんな顔。
「演劇部で頑張ってるのは分かるんだけど、俺の事も相手して欲しいな~?」
「してんじゃん。セックスもしたし」
「それは嬉しいけど!だけど俺といる時は俺の事だけ考えてて欲しいなぁ♡」
「じゃあさ、空がなんとかしてくれよ♪」
「してあげたいけど、茜さんとは貴哉の方が仲良いし、俺が出てもな~。でも西島清人って奴の方なら協力出来るかもな。それとなーく近付いて何で部活休んでるのか聞けばいいんだろ?」
「本当か!?それすげぇ助かる♪ガチで知らない奴に接触するとかダル過ぎるんだって。そんじゃそっちは空がやってくれ」
「いいぜ♪なぁその代わりにもう一回しよ♡」
「はぁ?それよりもお前帰らなくていいのかよ」
「あと一回ぐらいなら余裕~♡」
そう言って俺にキスをしてくる空。
まぁ俺も空とこうしてるの嫌じゃないし、むしろ嬉しいし……
空とはすぐ言い合いになってカッとなって離れたりするけど、空がずっと俺から離れずにいてくれるからまたこういう関係に戻れる。
てかこいつって本当すげぇよな。
もし俺が空の立場だったらって思うと……怒り狂って俺の顔見ただけでも何も言わずにぶん殴ってるだろうな。
だってすぐキレてすぐ誰かと付き合ってまたすぐキレてって、改めて自分のやってる事を思い返すと酷くね?
とか考えても直す気はねぇんだけどな。
それもこれも空が相手だからこうなってるんだろうな。
「はぁ、本当お前って俺に甘いよな」
「え?それはOKって事!?」
「はは♪そういう事♡」
俺がそんな事を考えているとは知らない空はもうセックスの事でいっぱいなんだろう。
俺からキスをしてやると嬉しそうに俺の上に乗っかって戯れてくる。
そんな空を俺は愛おしく思いぎゅっと抱きしめた。
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