【完結】お前の為ならどんな悪にでもなってやる

pino

文字の大きさ
14 / 44

13.お前の為なら俺は

しおりを挟む

 俺は迷った結果、そのまま貴哉の背中に腕を回して軽く抱き締めた。パーカー越しに伝わる貴哉の背中や体温がとても愛おしかった。


「当たり前だろ?俺より貴哉を知ってる奴いるなら見てみたいね」

「言うね~♪てか俺も楓の事なら誰よりも知ってるもんね~!恋だっけ?その元彼よりも詳しい自信あるぜ♪」

「へー、じゃあ貴哉だけが知ってる俺の事って何?」


 俺が試しに聞いてみると、少し悩んだ後に、ニコッと笑って今度は俺の膝の上に跨って来た。
 ちょ、これはやり過ぎじゃね?嬉しいけど、我慢も限界があるぜ?


「楓は~、ここが弱いんだ♡」

「っ貴哉!?」


 俺の肩に手を乗せて、スッと顔を近付けて来たと思うと、俺の首元に顔を持って来て首にチュッとキスをして来た。
 なんつー事してんだこの子は!
 確かに俺は首が弱いのは間違いない。これは中学時代に貴哉にもバレてるから、良く触られてからかわれていたんだ。
 でもキスはヤバいだろ!

 あのさ、ちょっと前からそうかなとは思ってたけど、貴哉さん、酔ってます?


「んっ!ヤメロっ」

「あはは♡嫌がってる~♡」

「お前、酔ってんだろ?」
 
「そうかもー?久しぶりに飲んだからかな?何か気持ち良い♪」


 頬を少し赤らめて目もトロンとさせてる貴哉は俺を誘ってるとしか思えなかった。
 この後早川から連絡来るとか言ってたけど、絶対断るだろ。

 貴哉は酔っている……
 なら少しくらい俺もイタズラしてもいいよな?


「貴哉はここだろ?」

「ん?」


 仕返しのつもりでパーカーの上から貴哉の左乳首ら辺を右手の親指でグリグリと押してみる。前に貴哉にセックスについて教えた事があって、その時に乳首が感じる事は知っていた。
 でも貴哉はニヤリと笑った。


「残念でしたー♪このパーカー分厚いんで全然平気でーす♪」

「へー、ならこうすれば?」

「……あっ」


 パーカーを捲って更に下に着てたTシャツも掻い潜り、直接地肌を触る。左乳首を見付けてキュッと摘んでみた。
 貴哉はビクッと反応して、小さい声を漏らしていた。あ、ヤバい……


「楓、それはズリィよ♡」

「貴哉……気持ちい?」

「うん♡気持ち良い♡」


 これは完全に酒のせいか?貴哉はそこまで弱くなかった筈だけど、缶ビール数本でこうなるなんて他の奴と飲ませたくねぇな。
 

「楓は乳首感じないって言ってたな?本当なのかぁ?」

「うん。試してみるか?」

「やるー♡」


 ノリノリじゃねぇか。
 貴哉も俺と同じように服に手を忍ばせて乳首を探し始めた。貴哉の右手が俺の肌を触ってるって行為が嬉しくて仕方がなかった。
 そして俺の左乳首を見付けて指の腹でクリクリされる。うん、全然平気だ。


「うわー、本当に感じないんだなぁ」
 
「何か触られてるなーぐらいだよ」

「弱いとこって首だけ?」

「ああ。他は触られても平気」

「ここもか?」

「なっ!?」


 貴哉は普通に俺の下半身を触った。まさかそんな事をされるとは思わなくてこれには驚いた。ヤバい!貴哉に触れた事と触れられた事で俺のは勃ちつつあった。そんな貴哉に触られたら完全に勃っちまうだろ!


「あ~♡楓さんってば~♡」

「貴哉、頼むからそれは勘弁して?」


 貴哉は俺のモノが半分勃ってるのに気付いて意地悪そうに笑った。勘弁してくれと苦笑いで貴哉の腕を掴んで阻止するけど、なかなか手をどかしてくれなかった。


「おっ♡またデカくなった♡」

「お前酔い冷めたら後悔すんぞ」

「そんじゃ冷める前に楽しんじゃおうぜ♪」

「はぁ?ちょ、ふざけるなって!」

「何、楓乗り気じゃねぇの?ならその気にさせてやんよ♡」


 ガチャガチャと俺のベルトを外し始める貴哉。
 相変わらず顔はトロンとしたままで、酔ってるのが分かる。
 いやいや、このまま貴哉と友達として一緒にいたいなら止めるべきだよな……
 でも、今止めたらもう二度とこんなチャンスは来ないんじゃないか?
 だったら、貴哉が酔ってる内に手を出してしまった方がいいんじゃないのか?

 目の前にいる貴哉は勝手に俺の出来上がった下半身を取り出して右手で掴んで顔を持って行った。
 止めなきゃいけないのに、俺は止める事が出来なかった。
 そして貴哉はパクッと俺のを咥え込んで舐め始めた。

 その瞬間、俺の理性と葛藤は消え去った。


「貴哉っ……」

「んっ、かえれの大きいな♡」


 貴哉がこんな事をする何て想像していたよりも大胆で少し驚いたけど、俺のモノから口を離して可愛いく笑ってそんな事を言う貴哉。
 優しく抱き上げて深く抱き締めてから、キスをした。
 それに対して貴哉も俺に腕を回していたから、一旦口を離して見つめ合った。


「貴哉、好きだ」


 二度目の告白。
 あんなにトラウマになっていたのに、不思議と恐れなんか無かった。
 貴哉が酔ってるからか、それもあったけど、今伝えておきたかったんだ。

 貴哉はニコッと笑ってキスをして来た。


「おれも~♡かえですき~♡」

「…………」


 俺は貴哉の酔いが冷めない内にと思い、俺にしがみついて来る貴哉をひょいっと持ち上げてベッドに運ぶ。
 そしてキスをしながら服を脱がす。

 もう止められない。

 また友達に戻れた貴哉をもう二度と失いたくなかったから、ずっと我慢して来た感情が溢れ出していた。

 可愛い俺の貴哉。
 ずっと夢にまで見て来た事。
 
 酔いが冷めた時の事なんか今は考えられなかった。もしかしたら貴哉は覚えてないかもしれない。
 はは、その方が都合が良いかもしれねぇな。

 貴哉には他に好きな奴がいて、俺の事も友達としてしか見ていないのも知っている。酒のせいもあり、酔っている貴哉を止めずに己の欲望のまま行動する俺は最低だな。

 もういいよ。
 貴哉、お前と一つになれるならどんな状況でも利用してやる。
 もし酔いが覚めて貴哉が後悔しても、無理矢理やったと言って俺一人が罪を被ればいい。

 これからは何も恐れたりせずに向き合う。

 俺はお前の為ならどんな悪にでもなってやる。

 だって貴哉は俺の大切な人だから。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結・BL】春樹の隣は、この先もずっと俺が良い【幼馴染】

彩華
BL
俺の名前は綾瀬葵。 高校デビューをすることもなく入学したと思えば、あっという間に高校最後の年になった。周囲にはカップル成立していく中、俺は変わらず彼女はいない。いわく、DTのまま。それにも理由がある。俺は、幼馴染の春樹が好きだから。だが同性相手に「好きだ」なんて言えるはずもなく、かといって気持ちを諦めることも出来ずにダラダラと片思いを続けること早数年なわけで……。 (これが最後のチャンスかもしれない) 流石に高校最後の年。進路によっては、もう春樹と一緒にいられる時間が少ないと思うと焦りが出る。だが、かといって長年幼馴染という一番近い距離でいた関係を壊したいかと問われれば、それは……と踏み込めない俺もいるわけで。 (できれば、春樹に彼女が出来ませんように) そんなことを、ずっと思ってしまう俺だが……────。 ********* 久しぶりに始めてみました お気軽にコメント頂けると嬉しいです ■表紙お借りしました

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

幼馴染がいじめるのは俺だ!

むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに... 「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」 「はっ...ぁ??」 好きな奴って俺じゃないの___!? ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子 ーーーーーー 主人公 いじめられっ子 小鳥遊洸人 タカナシ ヒロト 小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。 姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。 高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、 脳破壊。 千透星への恋心を自覚する。 幼馴染 いじめっ子 神宮寺 千透星 ジングウジ チトセ 小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。 美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている) 転校生の須藤千尋が初恋である

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

happy dead end

瑞原唯子
BL
「それでも俺に一生を捧げる覚悟はあるか?」 シルヴィオは幼いころに第一王子の遊び相手として抜擢され、初めて会ったときから彼の美しさに心を奪われた。そして彼もシルヴィオだけに心を開いていた。しかし中等部に上がると、彼はとある女子生徒に興味を示すようになり——。

ある日、友達とキスをした

Kokonuca.
BL
ゲームで親友とキスをした…のはいいけれど、次の日から親友からの連絡は途切れ、会えた時にはいつも僕がいた場所には違う子がいた

だって、君は210日のポラリス

大庭和香
BL
モテ属性過多男 × モブ要素しかない俺 モテ属性過多の理央は、地味で凡庸な俺を平然と「恋人」と呼ぶ。大学の履修登録も丸かぶりで、いつも一緒。 一方、平凡な小市民の俺は、旅行先で両親が事故死したという連絡を受け、 突然人生の岐路に立たされた。 ――立春から210日、夏休みの終わる頃。 それでも理央は、変わらず俺のそばにいてくれて―― 📌別サイトで読み切りの形で投稿した作品を、連載形式に切り替えて投稿しています。  エピローグまで公開いたしました。14,000字程度になりました。読み切りの形のときより短くなりました……1000文字ぐらい書き足したのになぁ。

処理中です...