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13.お前の為なら俺は
しおりを挟む俺は迷った結果、そのまま貴哉の背中に腕を回して軽く抱き締めた。パーカー越しに伝わる貴哉の背中や体温がとても愛おしかった。
「当たり前だろ?俺より貴哉を知ってる奴いるなら見てみたいね」
「言うね~♪てか俺も楓の事なら誰よりも知ってるもんね~!恋だっけ?その元彼よりも詳しい自信あるぜ♪」
「へー、じゃあ貴哉だけが知ってる俺の事って何?」
俺が試しに聞いてみると、少し悩んだ後に、ニコッと笑って今度は俺の膝の上に跨って来た。
ちょ、これはやり過ぎじゃね?嬉しいけど、我慢も限界があるぜ?
「楓は~、ここが弱いんだ♡」
「っ貴哉!?」
俺の肩に手を乗せて、スッと顔を近付けて来たと思うと、俺の首元に顔を持って来て首にチュッとキスをして来た。
なんつー事してんだこの子は!
確かに俺は首が弱いのは間違いない。これは中学時代に貴哉にもバレてるから、良く触られてからかわれていたんだ。
でもキスはヤバいだろ!
あのさ、ちょっと前からそうかなとは思ってたけど、貴哉さん、酔ってます?
「んっ!ヤメロっ」
「あはは♡嫌がってる~♡」
「お前、酔ってんだろ?」
「そうかもー?久しぶりに飲んだからかな?何か気持ち良い♪」
頬を少し赤らめて目もトロンとさせてる貴哉は俺を誘ってるとしか思えなかった。
この後早川から連絡来るとか言ってたけど、絶対断るだろ。
貴哉は酔っている……
なら少しくらい俺もイタズラしてもいいよな?
「貴哉はここだろ?」
「ん?」
仕返しのつもりでパーカーの上から貴哉の左乳首ら辺を右手の親指でグリグリと押してみる。前に貴哉にセックスについて教えた事があって、その時に乳首が感じる事は知っていた。
でも貴哉はニヤリと笑った。
「残念でしたー♪このパーカー分厚いんで全然平気でーす♪」
「へー、ならこうすれば?」
「……あっ」
パーカーを捲って更に下に着てたTシャツも掻い潜り、直接地肌を触る。左乳首を見付けてキュッと摘んでみた。
貴哉はビクッと反応して、小さい声を漏らしていた。あ、ヤバい……
「楓、それはズリィよ♡」
「貴哉……気持ちい?」
「うん♡気持ち良い♡」
これは完全に酒のせいか?貴哉はそこまで弱くなかった筈だけど、缶ビール数本でこうなるなんて他の奴と飲ませたくねぇな。
「楓は乳首感じないって言ってたな?本当なのかぁ?」
「うん。試してみるか?」
「やるー♡」
ノリノリじゃねぇか。
貴哉も俺と同じように服に手を忍ばせて乳首を探し始めた。貴哉の右手が俺の肌を触ってるって行為が嬉しくて仕方がなかった。
そして俺の左乳首を見付けて指の腹でクリクリされる。うん、全然平気だ。
「うわー、本当に感じないんだなぁ」
「何か触られてるなーぐらいだよ」
「弱いとこって首だけ?」
「ああ。他は触られても平気」
「ここもか?」
「なっ!?」
貴哉は普通に俺の下半身を触った。まさかそんな事をされるとは思わなくてこれには驚いた。ヤバい!貴哉に触れた事と触れられた事で俺のは勃ちつつあった。そんな貴哉に触られたら完全に勃っちまうだろ!
「あ~♡楓さんってば~♡」
「貴哉、頼むからそれは勘弁して?」
貴哉は俺のモノが半分勃ってるのに気付いて意地悪そうに笑った。勘弁してくれと苦笑いで貴哉の腕を掴んで阻止するけど、なかなか手をどかしてくれなかった。
「おっ♡またデカくなった♡」
「お前酔い冷めたら後悔すんぞ」
「そんじゃ冷める前に楽しんじゃおうぜ♪」
「はぁ?ちょ、ふざけるなって!」
「何、楓乗り気じゃねぇの?ならその気にさせてやんよ♡」
ガチャガチャと俺のベルトを外し始める貴哉。
相変わらず顔はトロンとしたままで、酔ってるのが分かる。
いやいや、このまま貴哉と友達として一緒にいたいなら止めるべきだよな……
でも、今止めたらもう二度とこんなチャンスは来ないんじゃないか?
だったら、貴哉が酔ってる内に手を出してしまった方がいいんじゃないのか?
目の前にいる貴哉は勝手に俺の出来上がった下半身を取り出して右手で掴んで顔を持って行った。
止めなきゃいけないのに、俺は止める事が出来なかった。
そして貴哉はパクッと俺のを咥え込んで舐め始めた。
その瞬間、俺の理性と葛藤は消え去った。
「貴哉っ……」
「んっ、かえれの大きいな♡」
貴哉がこんな事をする何て想像していたよりも大胆で少し驚いたけど、俺のモノから口を離して可愛いく笑ってそんな事を言う貴哉。
優しく抱き上げて深く抱き締めてから、キスをした。
それに対して貴哉も俺に腕を回していたから、一旦口を離して見つめ合った。
「貴哉、好きだ」
二度目の告白。
あんなにトラウマになっていたのに、不思議と恐れなんか無かった。
貴哉が酔ってるからか、それもあったけど、今伝えておきたかったんだ。
貴哉はニコッと笑ってキスをして来た。
「おれも~♡かえですき~♡」
「…………」
俺は貴哉の酔いが冷めない内にと思い、俺にしがみついて来る貴哉をひょいっと持ち上げてベッドに運ぶ。
そしてキスをしながら服を脱がす。
もう止められない。
また友達に戻れた貴哉をもう二度と失いたくなかったから、ずっと我慢して来た感情が溢れ出していた。
可愛い俺の貴哉。
ずっと夢にまで見て来た事。
酔いが冷めた時の事なんか今は考えられなかった。もしかしたら貴哉は覚えてないかもしれない。
はは、その方が都合が良いかもしれねぇな。
貴哉には他に好きな奴がいて、俺の事も友達としてしか見ていないのも知っている。酒のせいもあり、酔っている貴哉を止めずに己の欲望のまま行動する俺は最低だな。
もういいよ。
貴哉、お前と一つになれるならどんな状況でも利用してやる。
もし酔いが覚めて貴哉が後悔しても、無理矢理やったと言って俺一人が罪を被ればいい。
これからは何も恐れたりせずに向き合う。
俺はお前の為ならどんな悪にでもなってやる。
だって貴哉は俺の大切な人だから。
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