111 / 197
4章 鈴木時光の心を掴め!
お前スベってんぞ
一人で学校へ戻ると門のとこにクソイケメンが怠そうに座っていた。
あ?桃山の奴、こんなとこで何してんだ?
俺を見付けるとパァッと笑って立ち上がった。
「貴哉~♪さっきは悪かったなぁ♪怖かったよな?おーよちよち」
「きっしょ!何お前?絶対悪いと思ってねぇだろ!?」
「思ってるって。久しぶりにブラック入っちまっただけなんだ。阿月に貴哉が戻って来るって聞いたから大人しくここで反省してたのよ♪」
「反省するのはいいけど、城山がヤンキー校だと思われるからお前はそこにいない方がいいぞ」
どうやら俺に謝りたかったらしいな。
別に桃山の事だしあらかた分かってたし、もう怒ってたりはしないけどな。
俺は桃山と歩きながら話す事にした。
「もうあんな事するなよ。次やりやがったら口聞かないからな」
「口聞かないからなだって♪可愛い~♡」
「反省してねぇじゃねぇか」
「してるしてる。お詫びに何でも言う事聞いてやるよ」
「それなら課題を完璧に完成させてくれ。お前のせいで大分予定が狂っちまったからな」
「それなら遂行中だ。他の願いにしな」
「何でもじゃねぇじゃねぇか!」
「そうだな~?湊くんとデートしたいとか、湊くんにハグされたいとかなら可愛いんだけどな~」
「お前の願いじゃねぇか!まぁいいよ。なんかあったらそん時言うわ。とりあえず阿月んとこ行くぞ」
「ラジャー♪」
いつも通りの桃山に突っ込むのも面倒になって来たから、さっさと阿月んとこ行ってどうなったか聞く事にした。
広報部の部室に行くと、俺達に気付いた阿月がすぐに駆け寄って来た。
「貴哉くん!大丈夫だった!?戻ったら居なくなってたから心配したよ~!」
「なんとかな」
「仲直りしたよーん♪」
「あんな事をされて許せるなんて貴哉くんて心広いんだね~」
「ちげぇよ。いちいちこいつの事本気に相手してたら身が保たねぇだけだ」
「またまたぁ♡俺の事愛してるからだろぉ♡」
「…………」
「桃山、見ろよ阿月の引いた目。お前スベってんぞ」
桃山の冗談をボーッと見ている阿月。
すると、奥からもう一人現れて会話に参加して来た。
「阿月、入口じゃなんだし座って話したらどうだ?」
こいつは確か広報部の部長だったな。名前は~忘れた!でもこの顔は覚えてるぞ。俺が演劇部の助っ人やってた時に、阿月と一緒に取材に来た男だ。
前髪が目に掛かるぐらい長くて、しかも重ため。坊ちゃんみたいな髪型してて、大人しそうな感じも変わらないな。
「よう、久しぶりだな部長~」
「やあ秋山くん。元気そうでなによりだよ。阿月がお世話になってるみたいで」
「世話になってるのは俺の方だ。阿月には本当に感謝してる♪他の広報部も手を貸してくれてるんだろ?ありがとうな」
「気にしないでよ。だって交換条件で成立した話なんだろ?お互い頑張ろう♪」
「ああ、そういやそんなのしたな!」
俺と広報部の部長が話をしてると、桃山は部室をキョロキョロ見ながらフラフラと出歩き始めた。
中は新聞や写真がいっぱい飾ってあったり、トロフィーやカメラなんかも棚に置いてあった。
「キヨ~、これ貴哉くんに見てもらってもいい?」
「ああ、いいよ」
「何だ?」
阿月がノートパソコンを広げて俺の前に出して来た。画面に写っていたのはセーラー服を着た真面目そうな女と学ランを着たヤンキーっぽい男の写真だった。
え?これが何?
「あ、それ知ってる~。今若い子の間でちょー流行ってるドラマじゃん」
「そう!今若者の間で大ブレイク中の恋愛ドラマ!って、俺達も若者だからね!?」
桃山が俺の隣に座って画面を覗き込んで知った風な事を言った。いや、俺ドラマとか見ないから知らないんだけど。
「ふーん。で、このドラマが何だよ?何で俺に見せんの?」
「ふふ♪二人にはこの格好をして貰おうと思ってるんだぁ♪絶対盛り上がるよ!」
「はぁ!?何でだよ!?」
「約束したじゃない♪今回協力する代わりに広報部にも協力してくれって。広報部ではそっちの準備も進めてるんだよ~」
「コラ待て!約束はインタビューと写真だけだぞ!」
「だからその写真だよ♪」
「なぁこれどっちがどっちの役やんの?」
俺が阿月に必死に訴えている横で呑気にそんな事を言う桃山。そんなの絶対俺がセーラー服に決まってんだろ!!何でまた女装しなきゃならねぇんだ!!
「おい!女装するとは言ってねぇ!写真は城山の制服のまま撮る!いいな!?」
「おい阿月、話が違うじゃないか。秋山くんは嫌がってるぞ」
ここで広報部部長が困った顔をして阿月を問い詰めた。そうだそうだ!もっと言ってやれ!
てかどんな嘘ついてんだ!確かに桃山とインタビュー受けるとは言ったけど、コスプレするなんて一言も言ってないぞ。
準備を進めてるってのは本当らしく、慌ただしく動いていた他の部員達も心配そうにこちらを見ていた。
あなたにおすすめの小説
【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ6th season
pino
BL
秋山貴哉は口悪し頭悪しのヤンキーだ。
出席日数は崖っぷち、テストの順位は毎回最下位、学年主任からの呼び出しは日常の一部と、退学すれすれの学園生活を送るが、着々と襲い掛かる問題を乗り越えて行きとうとう冬休みに突入!が、ここでも貴哉にとって更なる難題が待ち受けていた。「お前最近周りから評価されてるようだか調子に乗り過ぎだ」まさかの親睦を深めたと思っていた担任からの言葉に貴哉はどう出るのか!?
そしておかしな関係になってしまった元恋人達、伊織と空とは相変わらずな関係を続けているが、貴哉の事を好きなのは二人だけじゃなかった。迫り来るクリスマスに貴哉争奪戦が今始まる!
果たして貴哉は誰とクリスマスを過ごし、誰と年を越すのか?
そもそも貴哉に冬休みは訪れるのか?
6th seasonスタートです!
基本コメディ多めですが、性的描写も有ります。
BLです。
今回の表紙は奇人変人男、桃山湊(5thのその後の後の姿)です。
こちらは6th seasonとなっております。
前作の続きとなっておりますので、より楽しみたい方は、完結している『どいつもこいつもかかって来やがれ』から『どいつもこいつもかかって来やがれ5thのその後』までを先にお読み下さい。
貴哉視点の話です。
※印がついている話は貴哉以外の視点での話になってます。
【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ
pino
BL
恋愛経験0の秋山貴哉は、口悪し頭悪しのヤンキーだ。でも幸いにも顔は良く、天然な性格がウケて無自覚に人を魅了していた。だがしかし、男子校に通う貴哉は朝起きるのが苦手でいつも寝坊をして遅刻を繰り返していた。
夏休みを目の前にしたある日、担任から「今学期、あと1日でも遅刻、欠席したら出席日数不足で強制退学だ」と宣告される。
それはまずいと貴哉は周りの協力を得ながら何とか退学を免れようと奮闘するが、友達だと思っていた相手に好きだと告白されて……?
その他にも面倒な事が貴哉を待っている!
ドタバタ青春ラブコメディ。
チャラ男×ヤンキーorヤンキー×チャラ男
表紙は主人公の秋山貴哉です。
BLです。
貴哉視点でのお話です。
※印は貴哉以外の視点になります。
【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ3rd season
pino
BL
秋山貴哉の頭悪し口悪しのヤンキーは今回も健在だ。今までいろんな面倒な事にぶつかって来た貴哉は、馬鹿なりに持ち前の天然さと適当さで周りの協力もあって無事解決?して来た。
もう無遅刻無欠席を維持しなくてはならないのは当たり前。それに加え、今度はどうしようもない成績面をカバーする為に、夏休み中も部活に参加して、担任が認めるような功績を残さなくてはいけない事になり!?
夏休み編突入!
こちらはいつもより貴哉総受けが強くなっております。
青春ドタバタラブコメディ。
BLです。
基本コメディ多めですが、性的描写も有ります。
今回の表紙は、学校一のモテ男、スーパー高校生の桐原伊織です。
こちらは3rd seasonとなっております。
前作の続きとなっておりますので、より楽しみたい方は、完結している『どいつもこいつもかかって来やがれ』と『どいつもこいつもかかって来やがれ2nd season』を先にお読み下さい。
貴哉視点の話です。
※印がついている話は貴哉以外の視点での話になってます。
秋山くんは中学生
pino
BL
秋山貴哉の中学時代のお話。
メインの「どいつもこいつもかかって来やがれ」シリーズでもちょこちょこ出て来る貴哉の中学時代の話や、まだ知られざる貴哉の過去などを書いてます。
貴哉の親友で相棒の野崎楓の他、今回初登場の人達も登場します。
貴哉の天然無自覚モテ期は既に始まっていた!?
1話毎に完結するお話達となってます。
BLです。
表紙は三年の番長、蓮田史郎です。
高塚くんと森くん
うりぼう
BL
顔だけが取り柄の高塚くん。
ごくごく普通の高校生の森くん。
「好きなんだ、オレと付き合って」
「え、嫌だ」
そこから始まる二人のお話。
基本一話完結。
本編完結済み
随時小話更新予定です。
※BL
※受け大好き
※攻め半分変態
※R15というほどR15表現はありません
悪の策士のうまくいかなかった計画
迷路を跳ぶ狐
BL
いつか必ず返り咲く。それだけを目標に、俺はこの学園に戻ってきた。過去に、破壊と使役の魔法を研究したとして、退学になったこの学園に。
今こそ、復活の時だ。俺を切り捨てた者たちに目に物見せ、研究所を再興する。
そのために、王子と伯爵の息子を利用することを考えた俺は、長く温めた策を決行し、学園に潜り込んだ。
これから俺を陥れた連中を、騙して嵌めて蹂躙するっ! ……はず、だった……のに??
王子は跪き、俺に向かって言った。
「あなたの破壊の魔法をどうか教えてください。教えるまでこの部屋から出しません」と。
そして、伯爵の息子は俺の手をとって言った。
「ずっと好きだった」と。
…………どうなってるんだ?
平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜
ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。
王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています!
※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。
※現在連載中止中で、途中までしかないです。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。