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4章 鈴木時光の心を掴め!
俺の高校在学生命、お前らに預けたぞ!
「貴哉くん、俺達広報部は貴哉くん達の課題に全力で取り組んでいるよ!来月分の記事を仕上げるのも同時に進めなきゃいけないから、みんなで一致団結して寝る間も惜しんで少ない部員ながらに努力しているんだよ」
「それは感謝してるよ……」
「明日には全て完成させて、生徒会との打合せもある!仕上がったデータの最終チェックに、上映を円滑に進める為のリハーサル!台本は侑士が担当してくれてるけど、中身が完璧に完成しないと全てが台無しになるんだ……」
「それも知ってるって!」
阿月は手振り身振り、演劇部さながらの動きで動揺してる部員達を見せながら俺に堂々と説明して来た。
こ、こいつ、脅そうとしてんのか?
俺の嫌な予感は的中した。
阿月は俺の前に両手を合わせてウインクをしてお願いのポーズを取った。
「それならセーラー服ぐらい着てくれるよね~?」
「テメェ……」
散々苦労話を聞かされた後に、おまけに他の部員達からの心配そうな視線を浴びて、俺が文句言うに言えない状況に立たされていた。
それを見かねた広報部部長が本当に申し訳ないと言った感じで頭を下げて来た。
「秋山くん、うちの部員が迷惑を掛けてごめん。阿月が勝手に約束を変えていた事に関しては俺も動揺しているんだ。秋山くんの希望に添えるように手配するから、インタビューと撮影はしてもらえないかな?」
「それならいいけど……」
優しく駄々をこねる子供をあやすように優しく言われて、不満をグッと飲み込んだ。
これじゃまるで俺が一人であれがやだこれがやだってワガママ言ってるみてぇじゃねぇか!
それを見ていた桃山が隣でクスクス笑っていた。
「貴哉~、なんなら俺がセーラー着てやんよ♪イケてる二人でセンス良く決めてやろーぜぇ♪」
「ダメダメ!桃はイケメンヤンキーって決まってるんだから!相手役の清純系女子高生は貴哉くんなのー!」
「うるせぇなぁ。貴哉を脅しやがって、テメェのカメラ粉々にすんぞ」
「はぁ、分かったよ。腹括る。その代わり!俺らの課題は何が何でも成功させてくれよ!もういろんな奴ら巻き込んじまってんだ。最高の物を作ってくれ!」
阿月と桃山のやり取りを見てたらなんかどうでも良くなったわ。
この際女装でも何でもしてやるよ。それで退学が免れるんなら安い話だ。
俺は改めて阿月に言って、他の協力してくれてる部員達を見渡す。
本当に少人数で、今でこそボラ部より少ないんじゃないかっていう人数で、毎回校内を喜ばせ、時には驚かせたりするような新聞を作ってる広報部。
俺はそんな奴らに向かって軽く頭を下げてやった。
「俺の高校在学生命、お前らに預けたぞ!俺もお前らに全力で協力する事を誓う。だから今回は最後までよろしくな!」
「ありがとう秋山くん!最高の作品を作る事を約束するよ♪」
「ふぅ、なんとかなった~。みんな、とりあえず今日の作業予定の分までは片付けちゃおう♪」
部長と阿月の安堵の声と共に、他の部員達も再び動き出す。
とここで疑問が。
広報部の部長の名前って何だっけ?
まぁ俺と行動するのはほとんど阿月だし別に覚えなくてもいっか!
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