【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ6th season

pino

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1章 

良くそんな事言えたな!どいつだ!?

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 藤野は明るくて良い奴だ。クラスでも賑やかなグループにいて、すげぇうるさいって訳じゃないけど、友達も多いと思う。
 だからこんな風に落ち込んで大人しいのは珍しい。元々訳あって目立ちたくねぇのは本人から聞いて知ってたけど、俺にケチつけてくるのは気に入らねぇ。
 てか俺は悪い事してねぇし、普通にしてるだけだろ。
 空が何を言っても変わらない藤野の態度に諦めかけたけど、もうこうなりゃストレートに聞こうと思った。


「おい藤野。いつも一緒にいる奴らと何かあったんだろ?」

「…………」

「今日あいつらと話してねぇじゃん。話しちまえよ。スッキリするかもよ?」

「ほらね?貴哉って優しいだろ?俺も話なら聞くよ」

「……二人に話してもどうにもならないだろ」

「なっ!!」

「貴哉、落ち着けって」


 せっかく俺が一歩下がって優しく声を掛けたってーのにあっさり払い除けやがった!
 慌てて空がフォローするけど、俺は握った箸を折りそうになっていた。


「気持ちはありがたいけど、二人は目立ち過ぎるだろ。俺は平和に過ごしたいんだよ。だから悪いけど……」

「何が平和だ!仲間にハブられて一人ぼっちの何がいいんだ!素直に寂しいって言えばいいだろうが!」

「ちょっと、それは貴哉の押し付けじゃないか?ココは寂しいなんて思ってないかもしれないじゃん」

「いーや!飯誘われて付いて来てる時点で一人は寂しいって事じゃねぇか!そうなんだろ!?藤野!」


 俺が睨みながら聞くと、藤野はため息をついて首を横に振った。


「俺が悪かったよ。頼むから大きな声で話さないでくれ」

「本当に悪いと思ってんのか?」

「思ってるよ。あいつらと何があったのか話すからそれで勘弁してよ」

「おっ話す気になったか♪」


 初めから素直に話してりゃ俺も大きな声出さなくて済んだのによぉ。
 藤野は渋々といった感じで話し始めた。


「俺がハッテン場を使ってんのは二人は知ってるよな?」

「知ってる」

「うん」

「秋山には目的を話した事があるけど、早川には話してないからもう一度言うよ……俺はゲイだ。本気で出会う為に使ってるんだ」

「空、絶対誰にも言うなよ」


 これは藤野から聞いていたから知っていた。
 俺は空に釘を刺すように言った。
 空は少し驚いてたけど、すぐに頷いた。


「ありがとう秋山」

「そんで?そことどう関係があるんだ?」

「そろそろ本当に恋人が欲しくなったから前より頻度を増やしたんだ。そしたらあいつらの一人に見られてたらしく、脅されたんだ」

「はぁ?何て!?」

「……バラされたくなかったら金くれって」

「何だそれー!クラスメイトだろうが!良くそんな事言えたな!どいつだ!?」

「貴哉っ声デカい!」

「あ、悪ぃ。てかそんなのしらばっくれればいいじゃん。藤野が俺じゃないって言えば済む話じゃん」

「出会った人と、ホテルに入る所を撮られたんだよ……」

 
 マジかよ!てかうちのクラスにそんな事する奴がいんのか!?藤野の周りの奴って言や三人いるけど、その中の誰がそんな事してんだ?
 藤野は小声で訳を話してくれた。
 ここで空が話しに割って入って会話を止めようとした。


「ココ、話してくれてありがとうな。続きは場所移して話してよ」

「……早川、ありがとう」


 あ、ここだと周りに人がいっぱいいるもんな。
 空は気を使って優しく藤野にそう言った。
 藤野は笑ってお礼を言っていたけど、正直辛そうだった。

 まぁ藤野には球技大会で世話になったし、ここで返しとくのも有りだよな。

 てか写真勝手に取って脅すとか他人事だと思えなくて許せねぇんだわ。
 んな事したらどっかの金持ちみてぇに反省しねぇとな?
 なんならそいつの事、俺がいっちょ懲らしめてやっか♪
 とにかく教室戻ったらどいつがそんな事言ってるのか知りてぇわ。
 
 その後は普通の会話をしつつ昼飯食って三人で教室へ戻った。

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