【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ6th season

pino

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1章 

みんな俺の事が好きなのか〜♪

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 次の日の昼休み、俺と空は教室で机と机を向かい合わせて大きなテーブルを作るクラスメイト達を並んで見ていた。
 確かに空は藤野と良く連んでる三人と接触する事に成功した。正確に言うと、その内の一人とだけど、今ここには三人が揃っている。
 藤野はもちろんいない。代わりに何でいるんだって奴らが混じっていた。


「もーいきなり言うから俺が用意したの売店のお菓子になっちゃったよ~!」

「な、直登はまだいい……俺は、用意出来なかった……」


 ブーブー文句言う直登の横でどんより落ち込んでる数馬。当たり前かのように同じ席にいた。
 そして他にも俺が話した事ない奴や、名前も分からない奴もたくさんいた。

 俺は突っ立ったまま、隣にいる空を睨む。


「おい、余計な奴ら多くねぇか?」

「あはは~?俺が声を掛けたのは潤だけだったんだけどな~?」

「空~、早く座って~。昨日言ってたクッキーのキャラメル味持って来たよ!」

「サ、サンキュー」


 その潤って奴に言われて空も椅子に座った。
 しかも何だよお菓子パーティーって。昼飯食った後にみんなで菓子持ち寄ってパーティーだぁ?こいつら女かよっ。
 とか言いつつ、俺は昨日空から聞いていたから家にあったポテトチップスを持って来てたりもする。た、楽しみになんかしてねぇんだから!

 違うんだ。こんなに人数が多いとは思ってなかったんだ。本当に、藤野と関わりのある三人ぐれぇかなって。そしたら何よこれ?来るわ来るわ、クラスの半分はいんじゃねぇのって大所帯になっていた。


「はぁ、こうなったら普通に楽しむか……」

「そうだよ♪みんなでワイワイ楽しいだろ?」

「で、お前は何持って来たんだ?」

「俺はね、昨日一条さんちで見つけたマカロン♪おねだりして貰っちゃった♪」

「紘夢って事は高級品じゃねぇか!よこせ!」


 空が両手に持っていた立派な箱をパカっと開けると、いろいろな色の丸い菓子がズラッと並んでいた。てかマカロンって何だ?


「可愛いー♪空くん写メ撮らせてー♪」

「いいよ」

「すげぇ色してんな。それ食えんの?」

「秋山マカロン知らねぇの?」

「知らねぇ。おもちゃみてぇだな」


 名前も分からない奴に聞かれたから素直に答えて箱からピンク色のマカロンをひょいっと掴み上げると、パシャッとシャッターを切る音が聞こえた。
 あ?誰だ?
 誰かに写メ撮られたと思って周りを睨むと、数人がこちらにスマホを向けていた。
 な、何なのこいつら?


「おい!何勝手に貴哉を撮ってんだぁ!」

「貴哉とマカロンとか可愛いから仕方ないでしょ~」


 俺よりも先に空が怒り出した。それを直登がヒョイっと青いマカロンを取って言った。
 俺とマカロンが可愛いだぁ?
 俺は手に取ったマカロンを見るけど、可愛いさが全く分からない。


「な、なぁ秋山!俺のお菓子も食ってよ♪」

「俺のも!」

「俺も!」

「お、いいのか?こういうのも悪くねぇなぁ♪」


 目の前にたくさんの菓子が並んで俺がちょっと機嫌良くしてると、それをジーッと見て来る大勢のクラスメイト達。
 いやさっきから何なの?もしかして俺虐められてんのか?


「ああ、秋山がこんな近くにいる……」

「秋山可愛い過ぎ♡」

「なぁ秋山こっち見て笑って~♪」

「お前ら調子に乗んな!貴哉は俺のだ!」

「なぁ、直登~。こいつら頭おかしい奴らなのか?」

「正常でしょ。みんな貴哉ファンってだけだよ」

「は?」

「貴哉ファンなんて俺は認めないぞ!散れ散れ!今すぐ解散だ!」


 何だそりゃ!?ファンって、あれか?伊織とかなっちとかにいる変な奴らの事か?
 確かにこいつら俺を見る目がうっとりしてたり、嬉しそうだったりするけどよ……

 
「そうか~♪みんな俺の事が好きなのか~♪」

「秋山が喜んでるー!」

「めっちゃ可愛い!」

「握手してくれ~!」

「貴哉!何煽ってんだ!いつものお前ならうぜぇとか言ってるところだろ!」

「別にうざくねぇよ。だってこいつら俺に迷惑掛けてねぇじゃん。お前ら、もし少しでも迷惑掛けたら分かってるよな?」

「「「はーい♡」」」


 俺が聞くとみんなが声を揃えて答えた。
 ファンが欲しいって訳じゃねぇけど、好かれるのは嫌な気はしねぇ。てかファンって事はつまり子分みたいなもんだろ?
 何かあったら助けてもらったり身代わりになってもらったりいろいろ使い道あんじゃん♪

 空はひたすら怒ってたけど、俺は機嫌良くみんなから供えられた菓子を頬張っていた。

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