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1章
それって友達じゃなくてって事か?
しおりを挟むそれから藤野といろんな話をしてたら、空からの電話でもう20時前だって事に気付く。
お喋りに夢中になるとか俺ら女子か!
ずっと俺の家で待っていた空はかなり怒っていた。と言うか不機嫌そうだった。さすがに放置し過ぎたな。
「空大丈夫?喧嘩したら俺からも謝るから言ってな?」
「あいつは大丈夫だよ。機嫌悪くてもすぐに良くなる方法知ってるから。でもそろそろ帰るか」
「うん。今日はありがとう。楽しかったよ」
「俺も♪なぁ、空にも話さない方がいいよな?絶対あいつに聞かれると思うんだ」
「そうだね。もし知りたがったら俺から話したいから言って?今日俺が呼び出した事は言っても大丈夫だから」
「そうするわ。そんじゃ駅まで送っていくわ」
「通り道なの?」
「んーん。遠回り」
「それじゃ悪いからいいよ」
「つっても駅すぐそこじゃん。お前一人にするとすぐネガ入りそうだからギリギリまで一緒にいてやんよ」
「…………」
ニシシと笑ってワザとそう言うと、心はまた泣きそうな顔をした。おいこら、泣くのは一回までだぞ?てか泣き過ぎると目とか腫れて電車乗りづらくなるぞ?
「お前って意外と泣き虫なのな!」
「滅多に泣かないよ……これは貴哉があまりにも優しくしてくれるから」
「そんなけでぇ?」
「本当は貴哉の事は気になってたんだ。でも友達を作りたくなかったから壁を作ってた。貴哉は初めから俺に優しかったよ」
「へー、俺って優しいんだぁ?良く言われんのは口悪い頭悪いとか悪口ばっかだからそう言われると気分良いな♪」
「あのさ、もし俺が貴哉を好きになったらどうする?」
「それって友達じゃなくてって事か?」
「うん」
心が真っ直ぐに真剣な顔で聞いて来たから、俺は一度悩むフリをして答えてやった。
そんなの決まってんだろ?
「断る!俺にはうるせぇ相棒がいるからよ。今は付き合ってねぇけど、そいつの事はもう裏切れねぇんだ」
「空か。うん、二人は良く似合ってるよ」
「あのよ、余計な世話かもしんねぇけど、そのー、ハッテン場?とかで出会い探すのやめね?ぶっちゃけ空が痛い目にあってんだわ。お前までそんな目にあったらやだし、なんなら良い奴紹介するから♪」
「うん。もう辞めるよ。紹介って良い人いるの?」
「いるいる~。お前なら見た目も性格も文句ねぇから選びたい放題だぜ♪どんなのが良い?」
適当に言ってる訳じゃない。二年にならいっぱい知り合いいるし、一年なら空や直登頼ればすぐに見つかるだろ。それと、年下がいいなら双葉辺りに見繕ってもらえば何とかなるしな♪
俺ってば伊達に変な奴に好かれてねぇな~♪
「どんなのって、貴哉みたいな人がいいんだけど」
「俺か~!俺みてぇな良い男はなかなかいねぇからなぁ。って、お前すっかり俺の事好きじゃん!あんま空の前でそう言うの言うとうるせぇから気を付けろー?」
「いいなー。空が羨ましいや」
「そんじゃお前好みの男見付けたらすぐに紹介するからよ。今日は帰るぞー♪」
「うん。楽しみにしてるね」
今日心から話を聞いて、それに対して良い事が言えたかは分からねぇ。
てかそんなの気にして話すのとか俺が嫌だ。
ただ俺が思った事を言う。それに対して心がどう思おうが知ったこっちゃねぇ。
もし不満に思うなら俺に話すなって言ってやるまでだ。
ただ今は心には誰か心から信頼出来る相手が必要なのは分かった。
いつかの空みてぇになる前にな。
心を駅まで送ってからの帰り道、俺は心に似合うような俺みてぇな奴を考えながら歩いていた。
いや、そんな俺みてぇな男なんていなくね?
心は俺の事を優しいとか褒めてたけど、正直俺が俺と付き合いたいかって言ったらノーだ。
だって、口悪いし喧嘩っ早いし。だから空とか伊織とか大変だろうな~とか思わなくもないんだ。
俺が思う良い男ってのはやっぱりなっちなんだよな~。明るくて楽しいし、細かい事気にしねぇから楽だし、何よりあの筋肉!何かあったら守ってくれそうじゃん?セックスはスポーツだって言う考え方もあながち間違えてねぇと思うんだ。あれってめっちゃ疲れるじゃん?誰とでもやっちまうのは問題だけどな!
今の所候補はなっちだな。
ちと空にも相談してみっか!
10
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