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8章
お前は本気で来そうで怖ぇんだよっ
しおりを挟む紘夢は湯船に浸かり俺と反対側にもたれながら茜の質問に答えていた。
「俺は茜ちゃんとは逆で実家を出てから痩せたんだ。実家には父さんの趣味でトレーニングルームがあるからそこを使ったり武術を習ったりして鍛えていたから、その頃に比べたら筋肉は落ちたよ。食事も3食食べてたけど、今は抜く事が多いからね~」
「不健康だな」
「それでもそんなに綺麗な体してるんだから羨ましいな」
シャワーで全身を流した後の茜は自分の貧弱な体を見ながら言う。体の作りが人それぞれ違うんだからそんなに気にする事もねぇとは思うけどな。
「茜~。そんな気にするなって。てか茜がなっちみてぇにムキムキとか嫌だし」
「確かに!茜ちゃんはそれぐらいだからいいんだよ~♪ほら早くこっちおいで~♪」
「香山のような体には憧れるな。俺もあんな風に男らしくなりたかった」
紘夢が中に入れと言っても茜は下半身を隠すように座ったまま入って来ようとしなかった。まさか俺達が入ってる湯船には浸かりたくねぇとか?
「んなとこ座ってないでお前もこっち来て暖まれよ」
「いや、でも……」
「あ、分かった~♡スペースが足りないからでしょ?俺がもっと貴ちゃんにくっ付けば広くなるよね♡」
「はぁ!?全然広いじゃねぇか!そこ入れるだろ茜!お前っこっち来るんじゃねぇ!」
しゃべりながら紘夢が俺の隣へ移動して来たから少し警戒する。この前の誰にも言えないような出来事があったからな。
茜は遠慮しながらも紘夢が空けてくれたスペースにちゃぷんと浸かった。
「三人でお風呂楽しいね~♪」
「お前絶対変な事すんなよ?」
「変な事ってー?」
「触ったりとかだよっ」
「こういうの?」
俺が念を押すと、紘夢は俺の肩に腕を回して引き寄せた。むむ、想像してたのとは違ったけど、これはこれでダメじゃね?
「てか普通にしてりゃいいんだよ。ほら茜みてぇに大人しくしてろって」
「貴ちゃんが面白い反応するからやりたくなっちゃうんだよ♪」
そう言って楽しそうに俺の左乳首を摘んで来る。こいつは何つー事してんだ!
「な、何してんだ!変態!」
「あはは♪楽しい~♪」
危ねぇな!俺が感じて変な声でも出てたら絶対変な空気になってだろ!
俺は逃げるように茜の方へ移動すると、茜がクスクス笑っていた。
「あ?何笑ってんだ」
「だって面白いから」
「へー、そんじゃ茜にもやってやる♪」
「ちょ、秋山っ!?」
俺は一人楽しそうにしてた茜も巻き込んでやろうと、ずっと隠して大事にしていた茜の両乳首を摘んでやる。驚いた茜は俺の腕を掴んで辞めさせようとするけど、茜にこういうイタズラするのは新鮮で俺のいじめっ子心が疼いた。
茜の慌ててる顔面白ぇ~♪
「やめろ!やるなら一条にやり返せ!」
「やめなーい♡」
「ちょっとー!何二人で楽しんでるのー?俺も混ぜて~♡」
紘夢も参戦して二人で茜攻めが始まる。
俺が乳首を、紘夢は下半身を、茜は突然自分がターゲットにされて逃げようと必死だった。その姿がまた面白くて俺と紘夢は子供のように楽しんでいた。
「良い加減にしろ!人で遊ぶな!」
「だって茜の反応面白ぇんだもん♪」
「茜ちゃんもやり返せばいいんだよ♪」
「やり返すったって……出来るかー!」
「それなら俺が茜ちゃん側に付いてあげるー♡」
「何言ってんだ!このまま二人で茜を湯船に沈め……ギャア!!」
紘夢は俺を見てニヤリと笑って今度は下半身を触って来た。間一髪、避けたから少し触れられただけだけど、こいつは本気でやりかねない。俺は立ち上がって湯船から出てしまおうと思い付いた。
「あー、逃げるのー?」
「お前は本気で来そうで怖ぇんだよっ」
「秋山がもう上がるなら俺達も上がろう。浅野も待ってるしな」
「ちぇ、せっかく良いところだったのに」
拗ねる紘夢に優しく言う茜。
そうだ、双葉が一人で待ってるんだ。
てかあいつは何で入って来なかったんだ?一人だけ中学生だから遠慮したのか?
少し心配になったから俺は少し急いで身支度を済ませた。
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