104 / 219
2章 文化祭までのいろいろ
鉄仮面は鉄仮面だよなー!あはは!
しおりを挟むそれから少しして、18時過ぎに伊織となっちが一緒に来た。伊織は普通に出掛けてましたって言うお洒落な格好をしてるのに対して、なっちはジャージ姿だった。
「おっすー!美味い飯食いに来たぜ~♪」
「なっちー!何でジャージなんだ?何かしてたのか?」
「ジム行ってたんだよ♪休みの日は大抵ジム行ってっから」
「すげぇ!かっけー!」
「貴哉~♡見てみて!お土産~♡」
「うわっ」
なっちの隣にいた伊織にポフっと頭に何かを乗せられた。あ、キャップだ!
俺は被せられたキャップを手に取って見てみると、グレーのちょっと深めの俺が持って無い色、形だった。サイズを調整する所もいつものと違って金具になっていて少しお洒落なキャップだった。
「やっぱり貴哉に似合うな♪」
「これお洒落だな♪気に入った♪ありがとうな伊織~!」
「貴哉キャップ好きだもんな♪また買ってやるからな」
「いーくんてば甘ーい♪ねぇ俺にお土産は~?」
紘夢が入って来て、伊織に聞くと、持っていた紙袋から長方形の薄い箱を取り出して渡していた。
「そう言うと思ってはいお土産♪駅前にあるケーキ屋のマドレーヌ。後でみんなで食おうぜ~」
「嘘っ!冗談で言ったのに、いーくんてばどこまでも出来る男だなぁ!しかもあそこのケーキ屋選ぶとかセンスあるじゃーん♪」
「だろー?なぁ、早川は?いるんだろ?」
ここで伊織がキョロキョロして空を探し始めた。
伊織が空に用事って気になるな……
ちなみに空は今的場とみんなで飯食う予定の一番デカいリビングに上映会が出来るようにセッティングしているところだ。
「空くんなら的場のお手伝いしてるよ~♪大広間にいるから入って~」
紘夢に言われて俺達はリビングに行くと、二人で一生懸命デカいテーブルを動かしていた。
「重!ちょ、やっぱ二人じゃ無理です!俺離します!」
「いやいや今離したらヤバいですって!早川くんどんなけ力ないの!ああ!傾く!」
どうやら大変らしいな。
すかさず伊織となっちが助けに入っていた。
空の隣でテーブルを支える伊織は、軽々持ち上げていた。ケケケ。空がひ弱過ぎるんだな。
「危ねぇ~!何?これどこに運ぶのよ?」
「モニターを見やすくなる場所です……真ん中辺がいいかと……」
「了解~。んじゃ動かすぞー」
「オーケー!せーのっ!」
伊織、なっち、的場の三人でテーブルを持ち上げて一気に移動させていた。俺はゼェハァ言ってる空に近付いて励ましてあげる事にした。
「空ってば力ねぇのに良く頑張ったなぁ♪」
「ちょー汗かいた~。もー、早くシャワー浴びたいんだけどっ」
「なら先に風呂入って来いよ」
「そうするー」
「あ、早川待って」
「?」
風呂場に向かおうとする空を呼び止める伊織。そういや用があるみたいだったな。
伊織は紙袋からこれまたお洒落な黒色の帽子を取り出してポンッと空に被せてニッと笑った。
「これ早川にお土産♪お前はキャップよりこっちのが似合うと思ったんだ」
「え?え?えーーー!?」
伊織からの突然のプレゼントに、空は一瞬固まってからめちゃくちゃ驚いていた。こりゃ俺も驚いたぜ。あの伊織が空にまでお土産買って来てたなんてな。
空は貰った帽子を手に取り、パァッと嬉しそうに笑った。
「バケットハットだぁ~!しかもちょーお洒落~!俺が貰っちゃっていいんですか!?」
「是非貰ってくれ♪お前いつも副部長として頑張ってくれてるからな♪これからもボラ部を支えてってくれや♪」
「あ、ありがとうございますっ」
これには空も感動したみたいで、伊織相手に目を輝かせていた。そんな光景を見てたら俺まで嬉しくなっちまった。
「空良かったなぁ♪帽子似合ってんじゃん♪」
「えへへ♪貴哉もそれ貰ったのか?似合うじゃん♪」
「もー二人共可愛いんだから~♡いーくんもお兄さんしてるね~♪」
「買い物してたらたまたま二人に似合いそうなのが目に入っただけだよ」
「いーくん!俺も欲しいスニーカーがあるんだ!」
「それは俺との賭けで勝ったらだろー?で、お泊まり会のメンバーってこれで全部か?思ったより少ないんだな」
「あと直登と数馬は返事待ち。怜ちんは?」
「怜ちんは用があって来れないって。二之宮と桃山は?あいつらならいると思ったのに」
「誘ったんだけど、二人で過ごしたいって~。桃ってば一週間茜ちゃんに冷たくされてたらしいじゃん?茜ちゃんも今日ぐらいはって思ってたみたい」
「あー、そう言う事ね~。ま、これでも十分楽しいメンバーだけどな」
「この後春樹も来るよ~。いーくんは初めましてかな?」
「春樹?知らねぇな」
あ!やべ!戸塚も来るんだった!伊織には戸塚との黒歴史話したから、何か気まずいな!でも戸塚に今更来るなとか言えねぇもんなぁ……
「戸塚春樹って言って、俺の従兄弟♪貴ちゃん達と同じクラスで、次の生徒会書記だよ~」
「戸塚……春樹……ああ戸塚ね。俺知ってるわ」
伊織は思い出したようにチラッと俺を見てニヤッと笑った。やっぱり覚えてらっしゃった!ちなみにあの事は空はもちろん、他の奴は誰も知らないからバレたくねぇ!伊織がバラさなきゃいいけど。
「あれ、知ってたの?」
「前にみんなで貴哉んちに泊まった事があって、そん時に戸塚もいたんだ。真面目で良い子だったな」
「ちょー真面目だよ~。頭も良いし~。かっこいいんだけど、無愛想なのが残念なの~」
「それが戸塚の個性だろ。な?貴哉?」
「へっ!?そ、そうだな!鉄仮面は鉄仮面だよなー!あはは!」
「鉄仮面って、春樹の事か~?ちょーしっくり来るじゃん♪あはは~」
うう、これは絶対にバレないようにしなきゃだな。伊織もバラすつもりはないみたいだけど、戸塚を前にしたらどう出るか分からないから油断はしないようにしないとな!
10
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
貢がせて、ハニー!
わこ
BL
隣の部屋のサラリーマンがしょっちゅう貢ぎにやって来る。
隣人のストレートな求愛活動に困惑する男子学生の話。
社会人×大学生の日常系年の差ラブコメ。
※現時点で小説の公開対象範囲は全年齢となっております。しばらくはこのまま指定なしで更新を続ける予定ですが、アルファポリスさんのガイドラインに合わせて今後変更する場合があります。(2020.11.8)
■2025.12.14 285話のタイトルを「おみやげ何にする? Ⅲ」から変更しました。
■2025.11.29 294話のタイトルを「赤い川」から変更しました。
■2024.03.09 2月2日にわざわざサイトの方へ誤変換のお知らせをくださった方、どうもありがとうございました。瀬名さんの名前が僧侶みたいになっていたのに全く気付いていなかったので助かりました!
■2024.03.09 195話/196話のタイトルを変更しました。
■2020.10.25 25話目「帰り道」追加(差し込み)しました。話の流れに変更はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる