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3章 文化祭まで一週間
駅までの道を走るのみ!
しおりを挟む図書室の隣の部屋で待機していた俺に茜から電話があった。俺達を探してるみてぇだな。
そして茜からの電話を切って俺はクスクス笑う。
茜を構うの面白れぇ♪
そんな俺を見て伊織と卯月はなんだ?と言った顔で見て来た。
「なぁ、二之宮なんだって?」
「ああ、どこにいるのか聞かれたから完全に落ち着いたらまた電話しろって言った」
「まだ怒ってるのか……」
「気にすんなって!卯月もただ話すだけじゃなくてちゃんと不満言わなきゃダメだぞ?茜はちゃんと話せば聞いてくれる奴だから何でも言っちまえ」
「でもあんなに怒ってる二之宮は見た事がないから。許してくれないかも」
「それなら気の済むまで怒らせときゃいいじゃねぇか。何でこっちが気使わなきゃなんねぇの?」
「貴哉、みんなお前みたいな考えじゃないんだ。あまり無理を言うな」
「そりゃ分かってっけど……ん?」
スマホが鳴ったからまた茜かと思って電話に出る。すると、空からだった。
「おう、どうしたー?」
『どうしたじゃないだろ!お前今どこにいるんだよっ!』
あれー?空ってば何か慌ててる?紘夢と先に帰ってる筈だよな?
「何で?俺ちゃんとメッセージしたじゃん」
『何があったのかは雉岡さんから簡単に聞いた。さっきの貴哉との電話で茜が怒って一人で帰っちゃったんだよ!』
「はぁ!?帰っただぁ!?」
俺の大きな声に二人は目をぱちくりさせて驚いていた。
いやいや、俺もビックリだわ!
あいつ俺の言う事無視して帰りやがっただと!?どういうつもりだ!?
『もー、貴哉が素直に居場所教えてればこんな事にならなかったのに!今俺達玄関にいるんだけど、早く来いよ!』
「俺のせいかよ!くそ!茜のヤロー!分かった!今行く!」
空からの電話を切って俺は二人に大変な事になったと伝えた。
「茜がさっきの電話でキレて一人で帰ったらしい!」
「マジかよ」
「ああ、俺のせいだっやっぱり二之宮は怒ってるんだっ」
「狼狽えるな!伊織、お前は卯月と居てやってくれ!俺は茜を追う!」
「いいけど、もう帰ったんだろ?間に合わなくね?」
「あいつは電車通学だ!駅に向かえば追いつくだろ!」
「ん。後から行くわ」
卯月の事は伊織に任せて俺は茜を追う事にした。
茜がこんなに怒るなんて、部活以外では最近は無かった。きっと何かあったに違いない。
まぁ俺がちょっとふざけちまったのも悪いしな!責任持って茜を捕まえてやる!
俺は廊下に飛び出して玄関までダッシュした。
玄関に辿り着くと、そこには空達がいた。空の他には紘夢と、雉岡、トモがいた。
「貴哉!」
「話は後だ!俺は茜を追う!後から伊織と卯月も来るから頼んだ!」
「えっ!おい貴哉~!」
俺は靴を乱暴に履き替えてそのまま外に飛び出した。きっと茜はもう学校出たよな。なら駅までの道を走るのみ!
俺は学校から駅までの道を全力で走り抜けた。
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