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3章 文化祭まで一週間
てか若返った母ちゃんみてぇじゃね!?
しおりを挟む「貴哉くん♪急遽デシーノのウィッグを用意したんだ♪ちょっと被ってもらってもいいかい?」
「ウィッグ?って、それ俺が被るの?」
詩音が衣装係から受け取った物は、金髪のカツラだった。それも、ツインテールの可愛いらしい物……
デシーノは黒髪短髪だから、俺はカツラいらないってなってたんだけど、急遽って何だよ?そんな直前で設定変えるとか有りなのかよ?
「貴哉くんの金髪が見てみたいなぁって♡もしイケそうならコレで明日は行こうと思うんだ」
「待てよ。被るのはいいけど、そんなの茜が許さないんじゃないか?あいつ予定乱されるの嫌いじゃん」
「関係ないよ。明日までは全ての決定権は僕にあるからね♪」
詩音がニヤリと笑った。
そうだった。こいつの脚本だったわ。
いや、被るのはいいよ?でも似合うかね?
てか金髪とか憧れるからむしろ被りたいわ。
俺は被り方が分からなかったから衣装係に任せる事にした。
そして完成した金髪の俺!長髪で女物だけど、俺はちょっとワクワクしていた。
実は中学の時に金髪にした事はあるんだ。でも母ちゃんに激怒されて庭に投げ出されてボコボコにされたんだ。一日で終わった金髪生活。その時から俺は一度も髪を染めてない。
だからカツラだけど、俺は嬉しかった。
「どうだ!?金髪の俺!」
ちょっと興奮気味に目の前にいる詩音に聞いてみた。詩音は両手を広げて満面の笑みで言った。
「素晴らしいよ!さすがは僕が見つけた神!新しいデシーノの誕生だ!」
「素晴らしいって事は似合うのか!?どれどれ~?」
俺はちょっと喜んでノリノリで鏡の前に立ってみる。
うわぁ!ちょー金髪!これが俺!?てか若返った母ちゃんみてぇじゃね!?
へー、でも悪くねぇじゃん。ちょっと長過ぎだよなぁ。二本に縛ってるのもかっこ悪ぃなぁ。
「気に入った!なぁ詩音!これ切っちゃダメ?」
「ダメ♡ツインテールだからいいんだよ♡ちょっと毛先巻いてみようか♪」
そんな事を言いながら詩音は衣装係にまた指示を出していた。
カツラを短くする許可は出なかったけど、金髪味わえるし、楽しいからいっか~♪
衣装係はデカいバックから棒状の物体を出して近くのコンセントに繋いで俺のカツラを弄り始めた。
「秋山ー!まだ着替えてるのかー?早くこっちに……えっ!?」
「あ、茜~♪ちょっと待って。もう少しで終わるから~」
ステージの方からマジョリーナの衣装を着た茜がやって来て、俺を見て固まった。
茜の衣装は魔女!って感じの全身黒いワンピースみたいなやつ!てか、茜も女役なのに、膝下まであるとかズルいだろ!カツラは黒髪ロングで、茜のチャームポイントの吊り目が良く似合っていた。
「あ、秋山か!?てか何やってるんだ!」
どうやら俺だって分からなかったらしいな。
へへ♪イメチェン大成功~♪
「二之宮くん、僕のアイディアなんだよ。この物語には見た目の華やかさが足りないなと思っていてね。派手な赤いドラゴンと可憐なヒロイン。それだけでも悪くないんだけど、どうせなら悪役にも華を咲かせてみようと思い付いたんだ♪せっかく美人の貴哉くんが助っ人で来てくれてるんだしね♪」
「で、でもっこれじゃデシーノのイメージとはかけ離れてしまいます!本番は明日ですよ!?みんなも混乱します!」
やっぱり茜は反対か。てか普通そう言うよな。
仕方ねぇ!詩音の為にここは俺が体張ってやるか!
「まぁまぁ落ち着け茜。俺がキッチリやり遂げりゃ問題ねぇんだろ?みんなの事も混乱させねぇようにするから安心しろ」
「そんなの出来るのか?」
「さあ?でも俺はこれを被ってやりてぇんだ♪何とかなるだろ~」
「ふざけるなっ!お前だって分かってるだろ!?まんな明日の為に一生懸命頑張って来たんだ!それを壊すような事するな!」
「おー、怖っその格好でキレられるとビビるからやめて」
「薗田さん!俺は反対です!」
「分かったよ。二之宮くんの意見はね。それじゃあおめかしも終わったしみんなにお披露目と行こうか♪」
茜が必死に訴えるけど、詩音は気にする様子はなく、棒状の機械でクルンと巻かれた金髪ツインテールの俺の手を取ってステージの方へ歩き出した。まるで王子が姫をエスコートするみてぇだな。
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