コブシ文庫(ピンク)

コブシ

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禁断の一言

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娘がまだ5歳だった頃。

 家族で、いわゆるスーパー銭湯に行った。

 普段、子供の世話で疲れているだろうから、私が子供二人と一緒に男湯に入った。

 娘も小さかったので、抵抗なくついてきた。

 体を洗い終わり、大浴場に3人で浸かっていた。

 娘と息子は無邪気に湯船で遊んでいた。

そのうち、娘が私のところに来た。

 足を伸ばして悠々と浸かっていた私。

 私の足の方から、飛び込むようにきた娘。

そして、一言。

 「パパのおちんちん食べちゃうゾ!」

そこそこ客がいた風呂場。

 「こ、こら、や、やめなさい。」

 誰も、こちらを見てはないんだけれど、娘の一言で、ピンと空気が張りつめた。

 皆、あからさまに動きはないんだけれど、ザワザワとした空気になった。

あれは言っちゃいけない一言だった。(笑)
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