廃人だけどモテモテ勇者なオレ参上プラスアルファ

ザノ・夕ナ

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妄想彼女の異世界入り

スキー!

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(ああ、そうだった……ワイ将、ボード上手く滑れる自信がない! ……どうしよう……)
 忘れっぽいワイ将、今更こんなニガテなことを思い出した。ワイ将はここ十数年ずっと滑ってない。まあ、ウケないって意味では滑ってるけど。
 マスター・オブ・ジ・オキナはリュックをせおう。
「よし、出発するとしよう」
「あの、スキーしにいきません?」
「スキー?」
「みんな、急にボード使うのも滑りにくいんでは? と。練習してからとかでは?」
「たしかにそれもあるな。ならいまからいくのはスキー合宿としよう!」
 ワイ将の提案が、実現。
「ここから一番近いスキー場がこの世界で一番大きい」と、ピラドは言った。
「スキー場は魔街と位置が別方向にある」と、マスター・オブ・ジ・オキナは言った。
「確かに、魔街より、スキー場のが愉しそうだ。よい提案をした、スズキ・Y・イッタ様」と、ピラドは言った。
「でしょ? ワイ将が中学の時は、カレー食ったよ、スキー場のバンガローでね。その時、メシの容器倒してしまってこぼしちゃってね、たくさんあふれ出てしまって大騒ぎになった。でも客であるワイ将は責められず済んだ、ああ、何も問題ないさ。今回ならピラフ食いたいね」
「よし、なら向こうの職人にピラフを作らせよう。乃公はケーキを食べようと思う」
「どうも。ああケーキっすか、いいっすね、ワイ将も食べよう」
「うまいぞ、昔は黒いのが好きだったがいまは白いケーキ派だ。でも黒いのもうまい、結局どっちもどっち、時と場合によって変わる」
「ワイ将も黒いケーキ大好きで。誕生日はいつもそれ! って感じで。……昔は純粋な感じだった……」
「昔のワイさん……とてもかわいい!」と、ピラミは言った。
「でも見てないでしょ。……ワイ将はかわいいなんて思ってないよ」
「見なくてもわかります!」
「それはどうも」
 ワイ将たちはピラミッドを出た。
 辺りは砂漠。
 徒歩数時間で街に着いた。大都会だ。
「これからまだ歩くぞ。だが、バスやジェットなどでもいける」
「せっかくだから、歩いていきましょうよ。ワイ将初めてだから、たとえ同じような場所の繰り返しでも、いろいろと見ていきたい。ワイ将は、新鮮さ欲しくて、通学路変えて下校したりした。でも通学路違反で怒られたなぁ」
「通学路違反で怒られる理由がわからない」
「そうですよ、ワイ将もそれいつも謎で。通学路のが、タバコの煙やらといろいろ蔓延していて変だったよ。ああ、タバコがなくなればなぁ……と、いつも思っていた」
「タバコは創作上しか存在しないぞ、こちらだと」
「マジっすか!」
「ああ。よかったな」
「はい! マジで嬉しいっす!」
「魔街でもだ。文献から知っている」
「へぇ!」
「実は、魔街には、旧友が、いるんだ」
「マスター・オブ・ジ・オキナ様の?」
「そうだ。もうだいぶ会っていない。弐拾四歳の時別れてからそれきり」
「どんな方なんですか」
「ユウジイって名前だ」
「魔街ってことは、ヤクザ的ななにか?」
「そういうイメージもあるだろうが、もっと、もっと、先鋭で、裏世界権力者層が存在しているといったところか」
「それは……」
「魔街四天王」
「魔街四天王?」
「その中に、ユウジイが、いる」
「なるほど、相当ヤバい人、と」
「でも、わしはユウジイとは大親友だったから、安心しろ」
「でも旧友なんでしょ?」
「だが、仲は悪いわけではない」
「どちらにしても、マスター・オブ・ジ・オキナはこの世界で影響力ある人なのは確かなんでしょうから、平気か」
「安心しろ」
 ワイ将、ピラフの匂いを感知。
「ピラフ!」
 ワイ将、その匂いを追う。
「どうした」
 マスター・オブ・ジ・オキナ、ワイ将を追ってきた。
「ここピラフ店です!」
「よしならここで昼食とするか」
 ピラフの匂いが漂うその高級レストランに入る。
「あ! お姉さん! お姉さんのピラフ食べたい!」
「はい、わかりました。ですが、私はシェフではないので……別のもののピラフになりますけど……」
「そう! いいんだけど」
「何名様でしょうか……」
「ああ、いっぱいいるけど、マスター・オブ・ジ・オキナ様が知ってるから訊いといて。先席座りたいな、勝手に座るよっ」
「マスター・オブ・ジ・オキナ様っ! 先程の彼はお仲間?」
 女店員はまさかの来客に驚いている、マスター・オブ・ジ・オキナ様の一派に。
「そうだ、彼は乃公の認めた素晴らしい男」
「それはそれは……」
 ワイ将、席座った。階段上がってもっとも奥にあるところ。
 懐かしい。なんか、不登校の立場で行った高校の体験入学の時を思い出した。場所は全然違うが。
 高校の体験入学日、帰り、ファーストフード店入って、食った。レッドホットチリペッパーバーガーを。
 レッドホットチリペッパーバーガー、これ、また食いたくなって、前注文しようとしたらもう販売停止になったっていわれた。あーあ。レッドホットチリペッパーこっちにはそういうのあるのか。
 マスター・オブ・ジ・オキナ様たちがワイ将の座る席周辺に来た。
「よい席を選んだな」
 ワイ将は、ふかふかソファーな席を選んだ。
「レッドホットチリペッパーバーガー食べたいっす」
「それ、乃公も好物だ」
「あるんですね!」
「あるよ、ここでも作らせよう」
 ピラフが運ばれてきた。
 ワイ将、食べた。
「美味しい! こんなうまいピラフはハツモノ!」
「これ、壱拾弐万円だ」
「壱拾弐万! いいんですか! そんなの!」
「いいさ。レッドホットチリペッパーバーガーは八万円のを頼もう」
「ええええぇっ! ワイ将がまえいた世界では八百円もしなかったのに」
 ワイ将、豪遊。たくさん食った。そしてついでに寝た。
 翌日になった。
「よし、なら再出発といくか」
「はい。でもここで朝食を」
「そうだな、ここで食ってから出よう」
「ピラフとレッドホットチリペッパーバーガー!」
 ワイ将、またピラフとレッドホットチリペッパーバーガーを頼んだ。
 数時間後。
「よし、なら再出発といくか」
「でもここで昼食を」
「そうだな、ここで食ってから出よう」
「ピラフとレッドホットチリペッパーバーガー!」
 ワイ将、またピラフとレッドホットチリペッパーバーガーを頼んだ。
 数時間後。
「よし、いくぞぉ」
 街を数時間歩いて、町へ。
 スキー場到着。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 壮大なふたつの大きな山が!」
「あれ、オッパイ山だ」
「オッパイいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい?」
「そう、オッパイ山。自然豊かな場所で育まれた、オッパイ山」
「ZZZカップ超えっすよね」
「ZZZって、寝てるみたいだな。乃公も、寝てる乃公の女のオッパイ揉むぞ」
「へへへ。そうだ、早速オッパイ山から滑ってやろう」
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