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宇宙になった宇宙
クソバカノ・カタマリ(仮名)との延長戦
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「マリア・テレサ・クロウリーちゃん、ちょっと、出すの寸止めしてもらえるっ?」
「いいよ♡」
「ありがとう♡」
「でもどうして。これがいわゆる〝寸止射出法〟?」
「そうそう、スンドメ! おっしゃるとおり、〝スンドメシャシュツホウ〟! ……オレの従者、ムロイに見せたくてさ。あいつを!」
「ああっ、あの嫌なやつね」
「そう。あれさ、滑稽すぎるだろっって。でもムロイをどう連れてこよう。マリア・テレサ・クロウリーちゃんは、ムロイの居場所特定すれば、ムロイを連れてこれたりするの?」
「ヤってみる?」
「うんうん、ヤろう」
ムロイがオレの横に現れた。
「ゴッド! どうしたんだよ、覚醒か!」
「ああ! でもさ、あれ見ろよ! 誰が来たと思うっ?」
「クッソワロタ! エルグランドまで来たのかよ!」
「ウェウゥ……デゥエップゥッ!」
「うわ、キメえ、なんだよ、あれ、なんかしゃべったぞ、キレてるのかもな。言葉理解してねえんじゃねえか? 日本語も。だから警察の言うこときけねえんだ」
ぶっ壊れな、〝デブグランド〟。まあ、壊れてるがな、まえから。ちなみに、デブグランドって、ムロイにさっき見せたあいつだぜ。
「オレもしたんだよ。うるせえからさ、警察に通報。でも、警察も馬鹿でさ、まるでやる気ねえ対応されたよ」
「ぶぅぶううううううううううううううううううん」
「出た」
「もしかして、アレ、俺に見せるためにスンドメを?」
「そうだよ。共有してこそたのしいのがコンテンツってものだろ?」
オレ、なんか、こっち来てから、〝共有の快楽〟ってもの、実感してしまった。
「ならあいつ芸人ってことだな! あんなたのしい芸人見たのはたしかに初かもだ。なんかグロテスクな塊にもなってるし。名前知ってるか? やつの?」
「クソバカノ・カタマリ」
クソバカノ・カタマリあるいはデブグランドっていったところか。
「おいおい。フジワラノ・カマタリさんみたいにいうね!」
「よっしゃ潰すぞ、あのクソキメえの、オレがあいつのせいで何回体ダメージ受けたと思ってやがる。ドヤ顔でなに屁こいてんだ? アア?」
「やっちゃえ」
「消えろ非国民!」
「失せろ人非人!」
「そうだ、もしかしてためた分だけ、損しちゃってたりとか、する?」
「ううん、これね、寸止めすればする分だけ強くなるの、出るパワーが」
「そうか! 人間と同じなのか!」
「あと格ゲーでもそういうの見たことあるぞ!」
「よっしゃなら出せえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
「うん♡! イっくよぉ~♡! ヒイロくぅ~ん♡!」
「ちょっと待って!」
「ナニ? またスンドメ?」
「うん。〝ヒイロ〟って、オレ?」
「駄目だった?」
「オーケー。でも、ムロイも、ヒロ付く名だから」
「ワタシは、緋色の髪したアナタにいってるんだよ♡」
「よっしゃアッ♡!」
「よし♡! イっくよぉ~♡! ヒイロくぅ~ん♡!」
「イっけええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
クソバカノ・カタマリ(仮名)にまた命中。さっきよりも、強い。
「あのね、あの技、トリックなの」
「え? トリック? クリと、リス? いや、なんもない。トリック?」
「くらったアイツは、脳が痛みを感知する前に、亜空間に、飛んだのよ」
「つまり、暴力してないってこと?」
「してない。でもね、よくきいてね♡? アイツは、犯した罪とあやまちの分、地獄を見ることになるわ。ジアポロンの地獄をね」
「『ジアポロンの地獄』! 変態作家ピエール・パオーン・パゾリーニ先生も映画にしたアレね!」
「いや、それとはまた違うわ。創作じゃなくて、ホンモノなのよ」
「アニメじゃない、みたいな?」
「そうね。もう、その域ではすまないのよ。創作、こえたものよ」
「確かに。オレ、ここ来て。もうわかったんだよ……アニメじゃないって……嘘じゃない……嬉しなきだ……♡」
「それにこの、風景。わかる?」
「あれ? ここは? どこ?」
「ジアポロンの天国よ」
「ジアポロンの……天国?」
「アナタは、ね……きっと、さっきのアイツをたおすために、感情を出しすぎたのよ。いいこと、しすぎたのよ。即天国イき、ということよ。アナタは、〝宇宙〟になったの。宇宙そのもの。アナタは、世界と一体化したの。それは、神、よ」
「ええええええええええええええええええええええええっ?」
「驚くことなんてないわ。アナタ、謙虚なのね、すべてを、持っているのに」
「オレ、オレ……つえええええええええええええええええええええええっ!」
「そうよ。アナタは、強すぎた。今後も、無論。アナタは、驚異を、壊したのよ。あんなの、どんな学者も来るなんて知ってない。たおし方なんて、知らない。アナタは、神なのよ。神じゃなくても、教祖だわ。ヒイロくん。愛してるわ」
「すげえ、オレの精神世界が、限界点を、こえたッ! って感じだッ!」
「アナタは、天空神殿に、まつられる存在となるわ。やっと、神が、降臨したって、ね♡」
「天空神殿? 柱神殿とは……?」
「違うのよ。天空神殿は、魔街から最寄りの皇居の上にあるの。アナタぐらいの飛行能力があればすぐついちゃうけど、普通の人はまずいけないわ。雲だらけ。視界も安定しなくて、飛行機でもいきにくい」
「やった、オレは、神だ」
「いいよ♡」
「ありがとう♡」
「でもどうして。これがいわゆる〝寸止射出法〟?」
「そうそう、スンドメ! おっしゃるとおり、〝スンドメシャシュツホウ〟! ……オレの従者、ムロイに見せたくてさ。あいつを!」
「ああっ、あの嫌なやつね」
「そう。あれさ、滑稽すぎるだろっって。でもムロイをどう連れてこよう。マリア・テレサ・クロウリーちゃんは、ムロイの居場所特定すれば、ムロイを連れてこれたりするの?」
「ヤってみる?」
「うんうん、ヤろう」
ムロイがオレの横に現れた。
「ゴッド! どうしたんだよ、覚醒か!」
「ああ! でもさ、あれ見ろよ! 誰が来たと思うっ?」
「クッソワロタ! エルグランドまで来たのかよ!」
「ウェウゥ……デゥエップゥッ!」
「うわ、キメえ、なんだよ、あれ、なんかしゃべったぞ、キレてるのかもな。言葉理解してねえんじゃねえか? 日本語も。だから警察の言うこときけねえんだ」
ぶっ壊れな、〝デブグランド〟。まあ、壊れてるがな、まえから。ちなみに、デブグランドって、ムロイにさっき見せたあいつだぜ。
「オレもしたんだよ。うるせえからさ、警察に通報。でも、警察も馬鹿でさ、まるでやる気ねえ対応されたよ」
「ぶぅぶううううううううううううううううううん」
「出た」
「もしかして、アレ、俺に見せるためにスンドメを?」
「そうだよ。共有してこそたのしいのがコンテンツってものだろ?」
オレ、なんか、こっち来てから、〝共有の快楽〟ってもの、実感してしまった。
「ならあいつ芸人ってことだな! あんなたのしい芸人見たのはたしかに初かもだ。なんかグロテスクな塊にもなってるし。名前知ってるか? やつの?」
「クソバカノ・カタマリ」
クソバカノ・カタマリあるいはデブグランドっていったところか。
「おいおい。フジワラノ・カマタリさんみたいにいうね!」
「よっしゃ潰すぞ、あのクソキメえの、オレがあいつのせいで何回体ダメージ受けたと思ってやがる。ドヤ顔でなに屁こいてんだ? アア?」
「やっちゃえ」
「消えろ非国民!」
「失せろ人非人!」
「そうだ、もしかしてためた分だけ、損しちゃってたりとか、する?」
「ううん、これね、寸止めすればする分だけ強くなるの、出るパワーが」
「そうか! 人間と同じなのか!」
「あと格ゲーでもそういうの見たことあるぞ!」
「よっしゃなら出せえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
「うん♡! イっくよぉ~♡! ヒイロくぅ~ん♡!」
「ちょっと待って!」
「ナニ? またスンドメ?」
「うん。〝ヒイロ〟って、オレ?」
「駄目だった?」
「オーケー。でも、ムロイも、ヒロ付く名だから」
「ワタシは、緋色の髪したアナタにいってるんだよ♡」
「よっしゃアッ♡!」
「よし♡! イっくよぉ~♡! ヒイロくぅ~ん♡!」
「イっけええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
クソバカノ・カタマリ(仮名)にまた命中。さっきよりも、強い。
「あのね、あの技、トリックなの」
「え? トリック? クリと、リス? いや、なんもない。トリック?」
「くらったアイツは、脳が痛みを感知する前に、亜空間に、飛んだのよ」
「つまり、暴力してないってこと?」
「してない。でもね、よくきいてね♡? アイツは、犯した罪とあやまちの分、地獄を見ることになるわ。ジアポロンの地獄をね」
「『ジアポロンの地獄』! 変態作家ピエール・パオーン・パゾリーニ先生も映画にしたアレね!」
「いや、それとはまた違うわ。創作じゃなくて、ホンモノなのよ」
「アニメじゃない、みたいな?」
「そうね。もう、その域ではすまないのよ。創作、こえたものよ」
「確かに。オレ、ここ来て。もうわかったんだよ……アニメじゃないって……嘘じゃない……嬉しなきだ……♡」
「それにこの、風景。わかる?」
「あれ? ここは? どこ?」
「ジアポロンの天国よ」
「ジアポロンの……天国?」
「アナタは、ね……きっと、さっきのアイツをたおすために、感情を出しすぎたのよ。いいこと、しすぎたのよ。即天国イき、ということよ。アナタは、〝宇宙〟になったの。宇宙そのもの。アナタは、世界と一体化したの。それは、神、よ」
「ええええええええええええええええええええええええっ?」
「驚くことなんてないわ。アナタ、謙虚なのね、すべてを、持っているのに」
「オレ、オレ……つえええええええええええええええええええええええっ!」
「そうよ。アナタは、強すぎた。今後も、無論。アナタは、驚異を、壊したのよ。あんなの、どんな学者も来るなんて知ってない。たおし方なんて、知らない。アナタは、神なのよ。神じゃなくても、教祖だわ。ヒイロくん。愛してるわ」
「すげえ、オレの精神世界が、限界点を、こえたッ! って感じだッ!」
「アナタは、天空神殿に、まつられる存在となるわ。やっと、神が、降臨したって、ね♡」
「天空神殿? 柱神殿とは……?」
「違うのよ。天空神殿は、魔街から最寄りの皇居の上にあるの。アナタぐらいの飛行能力があればすぐついちゃうけど、普通の人はまずいけないわ。雲だらけ。視界も安定しなくて、飛行機でもいきにくい」
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