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裸身合身ロボ戦士【カナクロン】~カナの羞恥な闘いは続く~
第十二話・超巨大戦艦【エド・バクーフ】……地球を砲撃○時間前
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「この〝ギョウザ〟って食べ物美味しいレレ……トッチギ星に持っていって名物にするレレレ……この〝カンピョウ〟とかいうモノを白い穀類と、黒くて薄い海産物で巻いたモノも美味しいレレ……イチゴという食べ物も美味しいレレ……しもつかれぇ」
華奈の部屋に勝手に上がり込んだ、トッチギ星人のレレは、目の前にある地球の食べ物に大喜びだった。
それを眺めている、胡座をかいた、タマタマンの目が半月型に歪む。
「そうか、そうか……そんなに美味いか、遠慮しないで食べて、持ち帰ってもいいぞ♡」
ニヤけているタマタマンとは違って、椅子に座った華奈は不機嫌な表情で、図々しいレレを眺める。
「勝手に人の部屋まで上がってきて……なにか伝えたいコトがあったんじゃないの?」
「そうだった……ニラそばぁ、いもフライィ……阪名 華奈に恨みを抱くロボット盗賊団が、ブチ切れて……ついに、第三惑星の地球に向けて超弩級宇宙戦艦の【エド・バクーフ】を発進させたみたいだレレ……地球の最後は一週間後だレレ」
レレのサラッと言った言葉に、華奈は座っていた椅子から転げ落ちる。
「ち、地球の最後が一週間後⁉」
干し芋をかじりながら、タマタマンが唐草模様の風呂敷に逃げるためのモノを包みながら言った。
「ついに、バクーフが動いたか……地球も災難だな……さてと、タマタマの星に帰るとするかな」
華奈が包まれた、唐草模様の風呂敷を蹴飛ばす。
「地球の危機なんですよ! 地球を守るとか考えないんですか!」
「なんで? タマタ星人のオレが地球の最後に、つき合わなきゃならないんだ……運が悪かったと諦めて、地球人は故郷の惑星と運命を共にしろ」
拳を握り締めた華奈がプルプルと震える。
「今まで散々、人を羞恥の怪獣や怪人退治に利用してきて……それが本心ですか、なんとかしてください」
タマタマンが、蹴られた唐草模様の風呂敷を背中に背負って言った。
「華奈は、超弩級戦艦【バクーフ】の実態を知らないから……そんなコトが言えるん、見てせやるよバクーフの姿を」
部屋の中に地球が立体的投影される。
「これが、地球だとするとな……バクーフの大きさは」
巨大で長い砲門を備えた巨大戦艦が、地球の近くに現れた。
その砲口は、地球の半分の大きさだった。
「一発、撃ち込まれたら……地球の真ん中を貫通してドーナツみたいに穴が開くな……どうだ、これでもなんとかなると思うか」
華奈がバックパックに避難用の私物を詰めながら「ムリ……」と、だけ呟いた。
◆◆◆◆◆◆
超弩級戦艦エド・バクーフの姿が、地球の空の薄雲を通して見える距離にまで、接近してきた。
あまりにも大きいので、幻のように見えた。
バクーフを土手に座って見上げている華奈が、一緒に見上げているタマタマンとレレに言った。
「見えていても、まだ遠い距離にあるんですよね」
「あと、三日後だな……地球の最後は」
「あたしたちも、そろそろ逃げるレレ」
「なんとか、ならない?」
タマタマンが首を横に振る。
「超弩級戦艦だぞ……アリンコが巨象に立ち向かうようなモノだ……諦めろ」
華奈が、ふっと変な考えをもらす。
「弩級戦艦なら、それより大きい弩々級戦艦とか、弩々々級戦艦とかなら……なんとかなるかと思ったけれど……ムリか」
華奈の言葉に、タマタマンとレレが顔を見合わせる。
「その手があったレレ」
「どうして、思いつかなかったんだ」
「なに、ナニか方法があるの?」
「バクーフよりも、巨大な廃棄された弩々級戦艦と弩々々級戦艦が存在するんだよ……もっとも、二艦とも巨大過ぎて迂闊に地球には近づけないけれど……カナクロンの体を媒体にしてなら、華奈がエド・バクーフよりも巨大なカナクロンになって、バクーフを破壊できる……大宇宙でスッポンポンを晒すコトになるが」
「はぁぁ? あたしが超々巨大裸女に?」
◆◆◆◆◆◆
二日後──バクーフの砲口が、はっきりと見えるようになった。
丘の上に立った服を着ている華奈に、インカムを通して宇宙に避難しているタマタマンとレレが言った。
《チャンスは一回だけだ……弩々級戦艦と弩々々級戦艦のサイズを裸体に取り入れて、巨大化の巨大化の巨大化のカナクロンになる》
《がんばれ……レレ》
「わかったやってみる」
服を脱いで全裸になった華奈が、片手で脇の下を押さえながら、カナクロン人形を頭上に掲げて叫んだ。
「がっし~ん! カナァァァァァァ!」
弩々級戦艦──雅な平安京模様の【ヘイアン】と、弩々々級戦艦──縄文模様の【ジョウモン】が華奈の体に入る。
二つの艦とも、バクーフよりもかなり大きい。
華奈の姿は、地球の大きさを遥かに越えてバクーフの砲口を股間で挟めるほどの大きさにまで、巨大化した。
地球に背を向けた華奈の臀部の谷間は、地球の空に薄暗い陰筋のようにしか見えなかった。
華奈は股でバクーフの砲口を挟み込み股圧で変形させると、そのまま宇宙をドッドッドッと前進して、マゼラン星雲の外に腰を突き出してバクーフを放り出した。
タマタマンの声が聞こえた。
「ヘイアンはバクーフよりも、艦のサイズが大きく、ジョウモンはヘイアンよりもさらにサイズが大きい……バクーフの敗北は、華奈がカナクロンになった時に決まっていた」
華奈は元のサイズにもどろうとしたが、巨大恒星並みの大きさのままだった。
「元のサイズにもどれないんですけれど?」
《それは、仕方がないな……カナクロンが地球に接近したら、華奈の体に地球が引き寄せられて崩壊する……尻の谷間にでも地球が挟まったら大変だ》
「どうしたら、いいんですか?」
《エネルギーが切れて、吸収したヘイアンとジョウモンが抜け出るまではムリだな……しばらく、宇宙旅行でも楽しめ……宇宙はダークマターが満ちていて面白いぞ》
「そんなぁ」
華奈は近くを飛んできた彗星を指先で捕まえると、地球から離れた場所に放り投げた。
※江戸時代・約260年間
……平安時代・約400年間……縄文時代・約10000年間
華奈の部屋に勝手に上がり込んだ、トッチギ星人のレレは、目の前にある地球の食べ物に大喜びだった。
それを眺めている、胡座をかいた、タマタマンの目が半月型に歪む。
「そうか、そうか……そんなに美味いか、遠慮しないで食べて、持ち帰ってもいいぞ♡」
ニヤけているタマタマンとは違って、椅子に座った華奈は不機嫌な表情で、図々しいレレを眺める。
「勝手に人の部屋まで上がってきて……なにか伝えたいコトがあったんじゃないの?」
「そうだった……ニラそばぁ、いもフライィ……阪名 華奈に恨みを抱くロボット盗賊団が、ブチ切れて……ついに、第三惑星の地球に向けて超弩級宇宙戦艦の【エド・バクーフ】を発進させたみたいだレレ……地球の最後は一週間後だレレ」
レレのサラッと言った言葉に、華奈は座っていた椅子から転げ落ちる。
「ち、地球の最後が一週間後⁉」
干し芋をかじりながら、タマタマンが唐草模様の風呂敷に逃げるためのモノを包みながら言った。
「ついに、バクーフが動いたか……地球も災難だな……さてと、タマタマの星に帰るとするかな」
華奈が包まれた、唐草模様の風呂敷を蹴飛ばす。
「地球の危機なんですよ! 地球を守るとか考えないんですか!」
「なんで? タマタ星人のオレが地球の最後に、つき合わなきゃならないんだ……運が悪かったと諦めて、地球人は故郷の惑星と運命を共にしろ」
拳を握り締めた華奈がプルプルと震える。
「今まで散々、人を羞恥の怪獣や怪人退治に利用してきて……それが本心ですか、なんとかしてください」
タマタマンが、蹴られた唐草模様の風呂敷を背中に背負って言った。
「華奈は、超弩級戦艦【バクーフ】の実態を知らないから……そんなコトが言えるん、見てせやるよバクーフの姿を」
部屋の中に地球が立体的投影される。
「これが、地球だとするとな……バクーフの大きさは」
巨大で長い砲門を備えた巨大戦艦が、地球の近くに現れた。
その砲口は、地球の半分の大きさだった。
「一発、撃ち込まれたら……地球の真ん中を貫通してドーナツみたいに穴が開くな……どうだ、これでもなんとかなると思うか」
華奈がバックパックに避難用の私物を詰めながら「ムリ……」と、だけ呟いた。
◆◆◆◆◆◆
超弩級戦艦エド・バクーフの姿が、地球の空の薄雲を通して見える距離にまで、接近してきた。
あまりにも大きいので、幻のように見えた。
バクーフを土手に座って見上げている華奈が、一緒に見上げているタマタマンとレレに言った。
「見えていても、まだ遠い距離にあるんですよね」
「あと、三日後だな……地球の最後は」
「あたしたちも、そろそろ逃げるレレ」
「なんとか、ならない?」
タマタマンが首を横に振る。
「超弩級戦艦だぞ……アリンコが巨象に立ち向かうようなモノだ……諦めろ」
華奈が、ふっと変な考えをもらす。
「弩級戦艦なら、それより大きい弩々級戦艦とか、弩々々級戦艦とかなら……なんとかなるかと思ったけれど……ムリか」
華奈の言葉に、タマタマンとレレが顔を見合わせる。
「その手があったレレ」
「どうして、思いつかなかったんだ」
「なに、ナニか方法があるの?」
「バクーフよりも、巨大な廃棄された弩々級戦艦と弩々々級戦艦が存在するんだよ……もっとも、二艦とも巨大過ぎて迂闊に地球には近づけないけれど……カナクロンの体を媒体にしてなら、華奈がエド・バクーフよりも巨大なカナクロンになって、バクーフを破壊できる……大宇宙でスッポンポンを晒すコトになるが」
「はぁぁ? あたしが超々巨大裸女に?」
◆◆◆◆◆◆
二日後──バクーフの砲口が、はっきりと見えるようになった。
丘の上に立った服を着ている華奈に、インカムを通して宇宙に避難しているタマタマンとレレが言った。
《チャンスは一回だけだ……弩々級戦艦と弩々々級戦艦のサイズを裸体に取り入れて、巨大化の巨大化の巨大化のカナクロンになる》
《がんばれ……レレ》
「わかったやってみる」
服を脱いで全裸になった華奈が、片手で脇の下を押さえながら、カナクロン人形を頭上に掲げて叫んだ。
「がっし~ん! カナァァァァァァ!」
弩々級戦艦──雅な平安京模様の【ヘイアン】と、弩々々級戦艦──縄文模様の【ジョウモン】が華奈の体に入る。
二つの艦とも、バクーフよりもかなり大きい。
華奈の姿は、地球の大きさを遥かに越えてバクーフの砲口を股間で挟めるほどの大きさにまで、巨大化した。
地球に背を向けた華奈の臀部の谷間は、地球の空に薄暗い陰筋のようにしか見えなかった。
華奈は股でバクーフの砲口を挟み込み股圧で変形させると、そのまま宇宙をドッドッドッと前進して、マゼラン星雲の外に腰を突き出してバクーフを放り出した。
タマタマンの声が聞こえた。
「ヘイアンはバクーフよりも、艦のサイズが大きく、ジョウモンはヘイアンよりもさらにサイズが大きい……バクーフの敗北は、華奈がカナクロンになった時に決まっていた」
華奈は元のサイズにもどろうとしたが、巨大恒星並みの大きさのままだった。
「元のサイズにもどれないんですけれど?」
《それは、仕方がないな……カナクロンが地球に接近したら、華奈の体に地球が引き寄せられて崩壊する……尻の谷間にでも地球が挟まったら大変だ》
「どうしたら、いいんですか?」
《エネルギーが切れて、吸収したヘイアンとジョウモンが抜け出るまではムリだな……しばらく、宇宙旅行でも楽しめ……宇宙はダークマターが満ちていて面白いぞ》
「そんなぁ」
華奈は近くを飛んできた彗星を指先で捕まえると、地球から離れた場所に放り投げた。
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……平安時代・約400年間……縄文時代・約10000年間
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