奴隷幼女と転生少女は世界をまったり旅します。

みの。

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森の中で

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「うん。ここまで来れば大丈夫かしら。」

そう言い彼女はゆっくりと幼女をおろした。それはそれは優しく、宝石でも扱っているかのように。

「申し訳ありませんでした。ご主人様のご命令に背く様な事あってはならないと言うのに。」

幼女はその小鳥のような愛らしい声を震わせ、か細く言った。

「主人なんて思わなくていいわよ。今日から貴女は家族同然よ。」

顔を合わせた時から変わらない無表情のままで彼女は話す。

「お金で買ったからって主人?笑わせないで。貴女はあなただけのものなのよ。それは誰であっても侵されてはいけない権利よ。」

「は、はい・・・。」

そうは言ったものの幼女はハイと返事をするほかなかった。主人の価値観を否定する訳にはいけない。だがそれはあまりにも常識を覆す意見だった。

立場が弱いものは虐げられ、その逆は富を得続ける。それが常識。本での知識しかない幼女にとって、その意見は衝撃だった。

「ほんとに分かってる?いや、いいわ。それにしても貴女ほんとに細いわね・・・筋肉もほとんど無いじゃない。」

「失礼を承知で申し上げますが、奴隷のような身分で私ほど恵まれているのはほぼ居ないのではないかと思われます・・・。」

 そう、私の周りの奴隷達は生きた骸骨同然だった。

「あらそう?まあでも、きっとすぐ元気に走り回れるようになるわよ。さて、ゆっくり歩きましょうかね。もうすぐ着くわ。」

「すみません・・・。」

「もう、そんなこといいのよ。さ、行きましょ。」

彼女は幼女の小さく細い手を優しく取り、歩幅を合わせてゆっくりと歩いた。それはどこがぎこちなく、とても思いやりに溢れていた。

木漏れ日がキラキラと輝き、木の葉がそよぐ。

ゆっくりと流れるこの時間が、何故だか幼女にはとても素敵に感じた。
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