絶対防御とイメージ転送で異世界を乗り切ります

真理亜

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第31話 冒険者ギルド

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 ベントの町は日本で言えば、ちょっと小さい規模の地方都市と言った風情だった。町の中心にある大通りを結構な数の人々が行き交い、活気に溢れている。そこそこ栄えている町という印象を受けた。

「さてと、まずは先立つモノを手に入れないとな。リオ、ドラゴンの牙を売るにはどこに行けばいいんだ?」

『う~んとねぇ...あ、多分、冒険者ギルドだと思う!』

「なるほど、じゃあ早速探すか」

「ユウ、多分、あそこだと思います」

 アリィの指差す方を見る。なるほど、剣と楯の意匠をあしらった看板が見える。結構大きな建物だ。

「良し。入るぞ」

 ギルドの中は雑然としていた。入ってすぐの中央部分が受付カウンターで、依頼を受ける人達で混み合っている。右側に依頼ボードがあり、依頼を物色している人達が居る。左側にバーカウンターが併設されていて、昼間から酒を呷る人達が屯している。異世界における冒険者ギルドのイメージそのままの佇まいだった。
 
「結構人が居るな...アリィ、離れるなよ」

「は、はい...」

 いかにも冒険者といった風情の、帯刀している者、背中に剣を背負おっている者、目付きが鋭く顔や体のあちこちに傷跡が残っている者などで、ごった返していた。

 絡まれてもつまらないので、念のためバリヤをそっと二人の周りだけに展開しておいた。受付に並ぶと程なく順番が回って来る。
 
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」

 応対してくれた受付嬢は、見事なプラチナブロンドの若くて美しい女性だった。ユウが目を細めたのが分かったアリィは、ちょっとムクれてユウにピッタリ寄り添った。

「あぁ、これを換金して欲しいんだが」

 そう言ってユウはドラゴンの牙を取り出した。

「こ、これは!? ドラゴンの牙じゃありませんか!? こんなもの一体どうやって手に入れたんです!?」

「まぁ、たまたま運良く拾っただけさ」

 ウソは言っていない。金槌で殴った部分を省略してるだけだ。面倒になりそうなんで、詳細を話すつもりは毛頭ないが。

「はぁ、そうなんですね...分かりました。こちらは当ギルドで買い取り可能です」
  
 深く詮索されずに済んでホッとした。冒険者ギルドなだけに、訳有りな連中も多いだろうから、そこら辺はあまり詮索しないのが、暗黙のルールのようになっているのかも知れない。

「良かった。じゃあ早速頼む」

「畏まりました。ギルドカードはお持ちですか?」

「いや、持って無い。無いと換金して貰えないとかあるのか?」

「いえ、大丈夫です。ただ、カードをお持ちなら、現金ではなくカードに振り込むことも出来ます。良かったらお作りしますが?」

「いや、結構だ。換金だけ頼む」

「畏まりました。少々お時間頂きますのて。どうぞお掛けになってお待ち下さい」

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