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第81話 激闘
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ラキが後ろから覗き込む。
「ユウ、あれはロックゴーレムじゃ。落ち着いて戦えば問題なく倒せる。良いな?」
「お、おうっ!」
ユウは気を引き締めてゴーレムと相対する。ゴーレムの体長は約2m。人間を相手にするのとそう変わらない。沢山の岩が集まって人形を形成している。ゴツい体格の割にアンバランスと思えるほど小さな頭が載っている。ゴーレムはゆっくりとした動きで近付いて来た。
「ハァッ!」
裂帛の気合いと共にゴーレムへ踊り掛かる。ゴーレムの頭が吹っ飛んだ。
「ユウ! まだじゃ!」
倒したと思って油断していたユウに、頭を失くしたゴーレムが襲い掛かる。
「どわっ!」
振り下ろされたゴーレムの太い腕を、間一髪バリヤを展開して防ぐ。
「体のどこかにある魔石を破壊せんと、いつまでも襲って来るぞ!」
「さ、先に言ってくれ!」
文句を言いながらもユウは、再びゴーレムに攻撃を仕掛ける。
「ヤァッ!」
今度は胴体を真っ二つに切り裂いた。
パリンッ!
そんなガラスが砕けたような音と共に、ゴーレムが崩れ落ちた。しばらく待ったがもう動き出すことはなかった。
「どうやら魔石を砕いたようじゃの。ユウ、ご苦労だった」
「ハァァァ...」
ユウが疲れ切ったようにその場にしゃがみ込む。
「ユウ、疲れとる所を済まんが、砕けた魔石を回収してくれ。それが討伐の証明になるでな」
「あ、あぁ、分かった...」
ラキにそう言われてユウはノロノロと動き出す。その後、ロックゴーレムと三度同じように戦ったユウは既に疲労困憊だった。
やがて洞窟の奥のちょっとした広間のようになっている場所に辿り着いた。
「ここでしばし休もう」
そう言ってラキは広間を探索し始めた。ユウはその場に座り込んでしまった。アリィが冷たい飲み物を出して労う。リオが肩を揉んであげている。
「ひとまずこの場所は安全のようじゃ」
広間を探索し終えたラキが戻って来た。
「ユウ、大丈夫か?」
「あ、あぁ、なんとか...」
ユウは力無く答える。慣れない戦闘の連続で疲労が蓄積しているようだ。
「少し休んだらいったん戻るか。この場所は戦いに向かん。特に妾がな」
「あぁ、そうだな」
ユウがそう答えた時だった。
カシャン...カシャン...カシャン...
広間の先にある道から金属音が響いて来た。
「ま、まさか...」
ラキが呟いた先に、黒光りする巨体を揺らしながら近付いて来る姿が確認できた。
「アイアンゴーレム...」
それはロックゴーレムを遥かに上回る体格を合わせ持つ鋼の巨人だった。
「ユウ、あれはロックゴーレムじゃ。落ち着いて戦えば問題なく倒せる。良いな?」
「お、おうっ!」
ユウは気を引き締めてゴーレムと相対する。ゴーレムの体長は約2m。人間を相手にするのとそう変わらない。沢山の岩が集まって人形を形成している。ゴツい体格の割にアンバランスと思えるほど小さな頭が載っている。ゴーレムはゆっくりとした動きで近付いて来た。
「ハァッ!」
裂帛の気合いと共にゴーレムへ踊り掛かる。ゴーレムの頭が吹っ飛んだ。
「ユウ! まだじゃ!」
倒したと思って油断していたユウに、頭を失くしたゴーレムが襲い掛かる。
「どわっ!」
振り下ろされたゴーレムの太い腕を、間一髪バリヤを展開して防ぐ。
「体のどこかにある魔石を破壊せんと、いつまでも襲って来るぞ!」
「さ、先に言ってくれ!」
文句を言いながらもユウは、再びゴーレムに攻撃を仕掛ける。
「ヤァッ!」
今度は胴体を真っ二つに切り裂いた。
パリンッ!
そんなガラスが砕けたような音と共に、ゴーレムが崩れ落ちた。しばらく待ったがもう動き出すことはなかった。
「どうやら魔石を砕いたようじゃの。ユウ、ご苦労だった」
「ハァァァ...」
ユウが疲れ切ったようにその場にしゃがみ込む。
「ユウ、疲れとる所を済まんが、砕けた魔石を回収してくれ。それが討伐の証明になるでな」
「あ、あぁ、分かった...」
ラキにそう言われてユウはノロノロと動き出す。その後、ロックゴーレムと三度同じように戦ったユウは既に疲労困憊だった。
やがて洞窟の奥のちょっとした広間のようになっている場所に辿り着いた。
「ここでしばし休もう」
そう言ってラキは広間を探索し始めた。ユウはその場に座り込んでしまった。アリィが冷たい飲み物を出して労う。リオが肩を揉んであげている。
「ひとまずこの場所は安全のようじゃ」
広間を探索し終えたラキが戻って来た。
「ユウ、大丈夫か?」
「あ、あぁ、なんとか...」
ユウは力無く答える。慣れない戦闘の連続で疲労が蓄積しているようだ。
「少し休んだらいったん戻るか。この場所は戦いに向かん。特に妾がな」
「あぁ、そうだな」
ユウがそう答えた時だった。
カシャン...カシャン...カシャン...
広間の先にある道から金属音が響いて来た。
「ま、まさか...」
ラキが呟いた先に、黒光りする巨体を揺らしながら近付いて来る姿が確認できた。
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それはロックゴーレムを遥かに上回る体格を合わせ持つ鋼の巨人だった。
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