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ザッザッザッと草を踏み締めて誰か近付いて来る。
バレットはビビアンが来てくれたと思い、喜色満面の顔で振り返りながら、
「やぁビビアン! 良く来てくれた...ね!?」
近付いて来た人物を見て絶句する。
「ゴメンなさいね、お待たせしたかしら?」
またもやマチルダがニッコリと微笑んでいたのだった。
「今回もとっても熱烈なラブレターありがとう♪ 嬉しかったわぁ♪ あなた、よっぽど私のことが好きなのね~♪」
「ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!」
バレットは逃げ出した。その姿をやはり物陰からじっと見ている人影が一人。
やがてその人影はバレットの後をゆっくりと追い掛けて行った。
◇◇◇
「ハァッ...ハァッ...ハァッ...」
バレットはしばらく走ってから息を切らして踞った。
意味が分からない。今度こそ間違いなくビビアンの机にラブレターを入れたはずだ。一体なにがどうなってる!? なんでまたマチルダが来るんだ!? バレットは混乱していた。そこへ...
「バレット様...」
「うわぉっ!? び、ビックリしたぁ! えっ!? あ、アマンダ!? お、お前、な、なんでここに!?」
「フフフッ! 私を捨てようとするからバチが当たったんですよ? どうですか? 自分の書いた恥ずかしいラブレターを、二度も意中の人とは違う人に読まれた気分は?」
「な、なんでお前がそれを!? ハッ! ま、まさか! お、お前がすり替えたのか!?」
「そうですよ~! やっと気付きましたぁ~? ずっとバレット様の後を尾けていたんですよぉ~!」
「な、なんでそんなことをするんだ!? お前はストーカーか!?」
「決まってるじゃないですかぁ~! バレット様は私の物だからですよぉ~!」
ヤバい! アマンダの目が逝っちゃってる! バレットは怖くなった。
「な、なにを言ってる!? お前とは別れるって言っただろうが!?」
「大丈夫ですよ~! ちゃあんと私には分かってますからぁ~!」
「な、なにを!?」
「本当は私と別れたくないんですよねぇ~! でも親に言われたんで、仕方なく別れたフリをしてるだけなんですよねぇ~!」
ダメだこりゃ! 話が通じない。相手にしてられないので、バレットは逃げることにした。
「そんな訳あるか! お前頭がおかしいんじゃないか!? とにかくもう俺に構うな! 後を尾けるな! 分かったな!」
そう言ってバレットはその場から走って行ったが、その後ろ姿をアマンダが薄ら笑いを浮かべながら見ていたことに気付いていなかった。
そしてアマンダはゆっくりとバレットの後を追って行ったのだった。
バレットはビビアンが来てくれたと思い、喜色満面の顔で振り返りながら、
「やぁビビアン! 良く来てくれた...ね!?」
近付いて来た人物を見て絶句する。
「ゴメンなさいね、お待たせしたかしら?」
またもやマチルダがニッコリと微笑んでいたのだった。
「今回もとっても熱烈なラブレターありがとう♪ 嬉しかったわぁ♪ あなた、よっぽど私のことが好きなのね~♪」
「ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!」
バレットは逃げ出した。その姿をやはり物陰からじっと見ている人影が一人。
やがてその人影はバレットの後をゆっくりと追い掛けて行った。
◇◇◇
「ハァッ...ハァッ...ハァッ...」
バレットはしばらく走ってから息を切らして踞った。
意味が分からない。今度こそ間違いなくビビアンの机にラブレターを入れたはずだ。一体なにがどうなってる!? なんでまたマチルダが来るんだ!? バレットは混乱していた。そこへ...
「バレット様...」
「うわぉっ!? び、ビックリしたぁ! えっ!? あ、アマンダ!? お、お前、な、なんでここに!?」
「フフフッ! 私を捨てようとするからバチが当たったんですよ? どうですか? 自分の書いた恥ずかしいラブレターを、二度も意中の人とは違う人に読まれた気分は?」
「な、なんでお前がそれを!? ハッ! ま、まさか! お、お前がすり替えたのか!?」
「そうですよ~! やっと気付きましたぁ~? ずっとバレット様の後を尾けていたんですよぉ~!」
「な、なんでそんなことをするんだ!? お前はストーカーか!?」
「決まってるじゃないですかぁ~! バレット様は私の物だからですよぉ~!」
ヤバい! アマンダの目が逝っちゃってる! バレットは怖くなった。
「な、なにを言ってる!? お前とは別れるって言っただろうが!?」
「大丈夫ですよ~! ちゃあんと私には分かってますからぁ~!」
「な、なにを!?」
「本当は私と別れたくないんですよねぇ~! でも親に言われたんで、仕方なく別れたフリをしてるだけなんですよねぇ~!」
ダメだこりゃ! 話が通じない。相手にしてられないので、バレットは逃げることにした。
「そんな訳あるか! お前頭がおかしいんじゃないか!? とにかくもう俺に構うな! 後を尾けるな! 分かったな!」
そう言ってバレットはその場から走って行ったが、その後ろ姿をアマンダが薄ら笑いを浮かべながら見ていたことに気付いていなかった。
そしてアマンダはゆっくりとバレットの後を追って行ったのだった。
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