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第5話 後日談
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「お嬢様、今日もいらっしゃってますよ?」
侍女からの報告にリアナは眉を顰める。
「懲りない男ね...」
ここのところ毎日、元婚約者であるセシルが家にやって来る。リアナに許しを乞うためだ。
「お嬢様の許しを得て婚約者に返り咲かないと、廃嫡されるから必死なんでしょうね」
「だったら最初から、私との婚約を破棄するなんて言わなければ良かったのに。全くもって意味不明だわ」
「何がしたかったんでしょうね?」
「さあ? 公爵家に臣籍降下するより男爵家の当主になりたかったんじゃないの?」
「いくらハニートラップに引っ掛かったとはいえ、そこまで愚かな決断しますかね?」
「分かんないわよ? 真実の愛に目覚めたのかも知れないじゃない? もっとも、あのお嬢さん...名前なんだっけ?」
「アニエス嬢ですね」
「そうそれ、彼女はそんなタマには見えなかったけどね」
「と言いますと?」
「王族の一員になることを夢見ていたんじゃない?」
「えっ!? 有り得ないですよね!?」
「えぇ、彼は妾腹ですもの。私と婚約破棄した時点で王族としてはやっていけなくなるわ。我が公爵家の後ろ楯が無くなるんですもの」
「それを知らなかったとか?」
「どうなのかしらね。知っててやったんだとしたらバカだし、知らなかったんだとしたら大バカだわ」
「そのおバカさんは地下牢に入れられて少しは反省してるんですか?」
「それがちっとも反省してないみたいなのよ。自分は貴族なんだから、こんな暗くてじめじめした所じゃなく、せめて座敷牢に移せとか騒いでるみたい」
「彼女は自分のせいで男爵家は取り潰しになって、自分はとっくに平民落ちしてるってことを自覚してないんですかね?」
「そうみたいね。受刑態度がずっと悪いままだと、アルカトランス刑務所送りになるかもよ?」
「あぁ、あの絶海の孤島の?」
「そう。脱獄不可能と言われてる刑務所よ。一生出られないわね。自業自得だけど」
「自業自得と言えば、あの取り巻き3人はどうなりました?」
「あぁ、3バカね。3人とも廃嫡されて平民落ちよ」
「やっぱりそうなりましたか」
「あぁ、1人は鉱山労働行きになったわね。騎士団団長の息子だったかしら。血の気が多いみたいだから、血抜きにちょうどいいかもね」
「あ、元婚約者様、どうやら今日も諦めて帰って行くみたいですよ?」
「今後も会うつもりはないからよろしくね」
「畏まりました」
1ヶ月後、セシルの廃嫡が決まった。
侍女からの報告にリアナは眉を顰める。
「懲りない男ね...」
ここのところ毎日、元婚約者であるセシルが家にやって来る。リアナに許しを乞うためだ。
「お嬢様の許しを得て婚約者に返り咲かないと、廃嫡されるから必死なんでしょうね」
「だったら最初から、私との婚約を破棄するなんて言わなければ良かったのに。全くもって意味不明だわ」
「何がしたかったんでしょうね?」
「さあ? 公爵家に臣籍降下するより男爵家の当主になりたかったんじゃないの?」
「いくらハニートラップに引っ掛かったとはいえ、そこまで愚かな決断しますかね?」
「分かんないわよ? 真実の愛に目覚めたのかも知れないじゃない? もっとも、あのお嬢さん...名前なんだっけ?」
「アニエス嬢ですね」
「そうそれ、彼女はそんなタマには見えなかったけどね」
「と言いますと?」
「王族の一員になることを夢見ていたんじゃない?」
「えっ!? 有り得ないですよね!?」
「えぇ、彼は妾腹ですもの。私と婚約破棄した時点で王族としてはやっていけなくなるわ。我が公爵家の後ろ楯が無くなるんですもの」
「それを知らなかったとか?」
「どうなのかしらね。知っててやったんだとしたらバカだし、知らなかったんだとしたら大バカだわ」
「そのおバカさんは地下牢に入れられて少しは反省してるんですか?」
「それがちっとも反省してないみたいなのよ。自分は貴族なんだから、こんな暗くてじめじめした所じゃなく、せめて座敷牢に移せとか騒いでるみたい」
「彼女は自分のせいで男爵家は取り潰しになって、自分はとっくに平民落ちしてるってことを自覚してないんですかね?」
「そうみたいね。受刑態度がずっと悪いままだと、アルカトランス刑務所送りになるかもよ?」
「あぁ、あの絶海の孤島の?」
「そう。脱獄不可能と言われてる刑務所よ。一生出られないわね。自業自得だけど」
「自業自得と言えば、あの取り巻き3人はどうなりました?」
「あぁ、3バカね。3人とも廃嫡されて平民落ちよ」
「やっぱりそうなりましたか」
「あぁ、1人は鉱山労働行きになったわね。騎士団団長の息子だったかしら。血の気が多いみたいだから、血抜きにちょうどいいかもね」
「あ、元婚約者様、どうやら今日も諦めて帰って行くみたいですよ?」
「今後も会うつもりはないからよろしくね」
「畏まりました」
1ヶ月後、セシルの廃嫡が決まった。
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