我が家の乗っ取りを企む婚約者とその幼馴染みに鉄槌を下します!

真理亜

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 夜会の翌日、私はアランを呼び出した。

「アラン、それで? 昨夜はどうだった?」

「そらあもう! 激しい一夜でしたぜ!」

「そんな生々しいこと聞いてないわよ...」

 いきなりなに言い出すんだコイツは...

「あ、スイヤセン! とにかく! あの女はもう身も心も俺のモンだってことっス!」

 だから生々し過ぎんだって!

「そう...良くやってくれたわ。また連絡するからヨロシクね」

「ガッテンっス! いつでも言って下せい!」

 フムフム、まぁ取り敢えずは順調に行ってるみたいだね。私はアランを帰した後、兄のロバートの所に行くことにした。


◇◇◇


「兄さん、入るわよ~」

 ドサッ! バサバサッ!

「ちょっと兄さん! これ絶対わざとやってない!? なんなの!? 侵入警報のつもりなの!? それとも私に対する単なる嫌がらせ!?」

「あぁ、悪い悪い。アンリ、いらっしゃい。今日はどうしたんだい!? 順調に行ってるかい!?」

「全然悪いと思ってないでしょ...ハァッ...もういいわ...今日はお願いがあって来たのよ」

「どんな?」

「あの小説のラストってさ、主人公の家で行われた晩餐会で悪役令嬢を断罪することなってるでしょ?」

「あぁ、そうだね」

「それ変更して欲しいのよ」

「どんな風に?」

「晩餐会は晩餐会でも、王家主宰の晩餐会に変更して欲しいの」

「なんでまたそんな?」

「ギルバートのアホを再起不能にしたいのよ。アイツの実家で行うような小さな規模じゃなく、国家レベルでアイツのアホさ加減を知らしめてやりたいの」

「なるほどね。分かった。任せといて」

「お願いね」

 私は兄のアパートを後にした。


◇◇◇


「セバスチャン、王宮から晩餐会のお招きはまだ来ない?」

 次の日、私はセバスチャンに最近来た手紙を確認して貰う。

「ちょっとお待ち下さい...まだのようでございますな」

「例年ならそろそろ来る頃よね?」

「はい、そのように記憶しております」

「来たらすぐ知らせてね?」

「畏まりました」

 セバスチャンを下がらせると入れ違いに侍女がやって来た。

「アンリエットお嬢様、クリフトファー様がおいでになっております」

「分かったわ。客間にお通しして」

「畏まりました」


◇◇◇


「やぁ、アンリ。そろそろグランドフィナーレかな?」

「そうですね。クリフ様、折り入ってお願いがあるんですが」

「なんでも言って?」

「今度の王家主宰の晩餐会、私をエスコートして頂けませんか?」

「喜んで。お姫様」

 これで全ての用意は整った。

 ギルバート! 覚悟しろ!
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