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あれは、クラスに回ってきた挨拶運動での事だった。
その日はたまたま、僕ともう一人、クラスメイトの女子が日直で、挨拶運動係をすることとなった。
校門に立って、登校してくる生徒に挨拶をする中、同じ日直の女子だけならず、皆が係である僕を避けて通るという不思議な現象が起きた。
ひとり、そんな疎外感の中、挨拶していると彼だけが僕に話掛けてきた。
「よぉ、朝比奈!挨拶運動?はよ~」
「おっ、、おはよう御座いマス……」
手を振り、笑顔で挨拶してくる彼に、声が小さくなりながらも返すと、彼は茶化すように僕の背中を軽く叩いた。
「おいおい、声出てないぞ?しっかりやれよ挨拶運動係さん!」
「あ……はい」
じゃあなと、去り際にポンッと肩を叩いた彼は、それから挨拶運動していた係のひと一人一人に丁寧な挨拶をして、颯爽と立ち去る。
そんな彼の姿に、僕は一目で惚れてしまった。
同じ日直の女子と他の係の人も彼が去った後、密かに彼の噂をしていた。
女子は「格好いい」とか「イケメン」等の彼の容姿を絶賛する褒め言葉。
男子は「なんかスゲェ」とか「神対応」とか、彼のやり取りに対しての賞賛があげられた。
同じクラス以外にもそう言われる彼は、やはり凄いヒトなのだと、改めて実感した瞬間だった。
その日はたまたま、僕ともう一人、クラスメイトの女子が日直で、挨拶運動係をすることとなった。
校門に立って、登校してくる生徒に挨拶をする中、同じ日直の女子だけならず、皆が係である僕を避けて通るという不思議な現象が起きた。
ひとり、そんな疎外感の中、挨拶していると彼だけが僕に話掛けてきた。
「よぉ、朝比奈!挨拶運動?はよ~」
「おっ、、おはよう御座いマス……」
手を振り、笑顔で挨拶してくる彼に、声が小さくなりながらも返すと、彼は茶化すように僕の背中を軽く叩いた。
「おいおい、声出てないぞ?しっかりやれよ挨拶運動係さん!」
「あ……はい」
じゃあなと、去り際にポンッと肩を叩いた彼は、それから挨拶運動していた係のひと一人一人に丁寧な挨拶をして、颯爽と立ち去る。
そんな彼の姿に、僕は一目で惚れてしまった。
同じ日直の女子と他の係の人も彼が去った後、密かに彼の噂をしていた。
女子は「格好いい」とか「イケメン」等の彼の容姿を絶賛する褒め言葉。
男子は「なんかスゲェ」とか「神対応」とか、彼のやり取りに対しての賞賛があげられた。
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