ステ振りの王様

高戸

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13話 町づくり

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 ノームには職業が族長となっている人がいるらしい。俺と最初に話した人だ。
 妖精族に『人』という言葉を使うのはどうかとも思ったが、そんな事は問題ですらなく俺の好きなようにすればいいと自分で思い至った。

 ノーム43名は今のところ魚と果物で自給自足出来ては居る。けれど、族長に聞いた限りではこれからの事は何も決まっていないらしい。

 なので族長との話し合いの席を設ける事にした。
 場所は家の中だ。




「こたびは食料を分けていただき誠にありがとうございます」

「ああ、気にしないでくれ。それより提案なんだけど、全員俺の国民にならないか?」

「はい? ……国民と言いますと、あの国民ですか?」

「他にどの国民が有るのか知らないけど、俺がおさめる国の民になってほしいと言っている」

「その、よろしいのですか?」

「嫌か?」

「いえ、そうでは無く。ワシらは妖精族ですよ?」

「何か問題があるのか?」

「普通は国王と同じ種族の者達でしか国は作りませんが」

「俺は気にしないぞ。もちろん無理にとは言わないが」

「よろしいのですか?」

「ああ」

「ありがとうございますッ!! 誠に、誠にありがとうございます!!」

 ノーム43名が俺の国の国民になった。族長には43名をおれのく権限があるらしい。

 その後王のカード呼び出しを使ったところ、王ポイントは1199となっていた。元々は700pだったので499pプラスされている。
 700にした残りは金貨で3枚と銀貨が数枚になっているの合計すると1229pになる。

 次にノームたちの家を作らなければならないのだが、その前に魔物用結界を王の能力を使って張る事にした。


 1p=一坪なので、今回は229坪を結界の範囲に認定した。これで魔物の侵入は無くなる。

 結界を張ったことを事を族長に教えてその中に家を作るように促うながした。

 家の配置は今から考えて作らなければならないので、大工を集めて俺の考える配置を話した。
 配置は昔の京都の配置に近いだろうか、家を四つづつまとめた配置をいくつも作り十字路を沢山作る。俺の家が一番後ろになるように、俺の家の扉を起点として前に家4っつを合わせて作る。

 それをノームは43名なので20軒程作り、他の国民を迎え入れるため更に20件作ろうと思う

 そしてノーム達への挨拶も兼ねて、俺の能力の一端を見せて置こうと思う。
 ノームを一度集めて、俺の顔合わせと、ノーム達に着いてももう少し知る必要があるだろうからそれも兼ねての顔合わせだ。

「ではこれからの事についての話をする。この話に納得できないのならここを去って貰っても構わない」

「わかりました」

 ノームの代表が返事をする。族長の人だ。

「まずは……」

 俺は自分の職業が【王】である事とこの場所に家を建てるに当たっての設計図を発表した。

「なるほど。皆どうだろう? ワシらはここ以外に居場所は無い、だからこそワシら自ら国を作って自ら居場所を作ろうではないか」

 一瞬の沈黙が通り過ぎた。どうなる事かと身構えたがノーム達から帰って来たのは賛成の言葉と拍手だった。

「そうじゃな」「ワシらとて獣人や人間に好きにされたままでは気に食わん」「それにここの王様は堅物ではないし、他種族にも友好的に見受けられる」「ワシらのために用意してくださった食料の恩義も返さねばならん」

 ノーム達には好印象で接する事が出来たみたいだ。

 何故かシロナのように俺を裏切るのではないかと疑うのは、俺が一方的に悪い考えすぎとただの杞憂、なのだろう。

 それでも信頼を勝ち取る事はこれから必須だし、もう二度とあんな思いはしたくない。

 大工の者達には木の板に書いた設計図をもとの町づくりを依頼して、俺自身は【魔法道具師】とその上位職業の【魔道技士】を集めて冷蔵庫の生産と新たな魔道具の製作を行っている。

「この冷蔵庫の理論が全く分からないのですが」

 上位職である【魔道技士】はノーム達の中に1人しか居なかったが、その人でも冷蔵庫の論理は理解できなかったようだ。

 俺自身もこの世界の住人であるノームに、現代日本の科学を説明できるような話術も持っていないし、それ以前に前提として粒子論や質量保存の法則を理解させる必要があるため説明は諦めて、魔石の配置と命令の内容だけを教えた。

「どうしてその命令で冷却が可能になるのかわかりませんがやってみます」

「すまないな、説明してやれなくて」

「いえいえ、通常は冷却を命令するだけで冷蔵庫は作れます。 ですがその場合ですと維持できる時間は1日が妥当な時間になるかと思います、その点この魔石の魔力の減り方ですと確実に1ヶ月は持つでしょう。 このような大発見をなされただけでもネイト様は偉大なお方ですから、そんな事で謝ったりはしないでくだされ」

「そう言ってもらえると助かるよ」

 ノームと呼ばれる種族は特徴として、戦闘系職業に就INTとDEXが人間に比べて高いらしい。

 俺の理想とする町の形を瞬時に理解して、それを実行できる器用さまであるのだからかなり優秀な人材だろう。

 そのまま、町作りの進行速度は徐々に上がって行き、家は8軒冷蔵庫は13台の製作が完了した。

 王としてノーム達をねぎらう事も考えなければいけないし、町作りにも手は抜けないそれに食料の安定した供給ラインの確保も必須だろう、今は果実と魚でどうにかなっているが飽きもするだろうし、作物を育てる必要もあるだろう。

 明日からは冷蔵庫はノーム達が自分で作れるだろうし、明日は回復魔法で畑でも作るか。

「お疲れさま」

 エリスはまだ俺の家に寝泊りしている、ノームが来たので寝床として今日作って使える家を全てノーム達の寝床にしているためエリス用の家はいまだに作れていない。

 今日、エリスは俺の斜め後ろに着いてくれていた。多分エリスは俺の事を立てるような動きをしてくれていたのだと思う。

「ああ、お休み。エリス」
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