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亡国王子、謁見を再開する
しおりを挟むチョコレートを作った次の日に謁見は再開。うーん、もうちょっとゆっくりしたかった。というかつまんないし居心地悪いからおしまいにして欲しかったんだけど…。
ううん!お仕事お仕事!フィアツェンさんの妻だもの!
……ん?妻?つま…だよねえ?なんかなし崩しに俺ってホモ婚してない???一花姉の「計画通り(ニヤリ)」っていう幻想が見えるよ…。
さて謁見。『南の魔女』さんことショコラーデさんがアレスゲーテの子になったのは何故か広まっていた。双子がわざと情報漏洩させたらしい。『南の魔女は神子様に献上した』って南の王様に言わせたらしいよ。まあそれしか言いようがないよね?なんかペット枠らしいし。それを知った各国が美女やイケメンを慌てて用意してるらしいけど……フィアツェンさんの顔が怖いからやめてほしいなあ…。
んで、謁見中、ショコラーデさんはもふもふコウモリになって俺のお膝にいます。子供ボディの俺の膝にすっぽり入る小さな体と、翼以外に柔らかい毛がびっしり生えててもこもこです。あー、癒されるぅ。
ショコラーデさん効果で乗り切れると思った謁見も終わりが見えてきて、最後の国はなんとお隣さん。オストハウプトシュタット王国だった。
あー…、あんまり良い印象ないんだけどなあ。
まあ、あれだ。だから一番最後に持ってきたのか。格付けするって酷いことだけど大事。
「フィアツェン様!アールツナイ様!!」
……うん。やっぱり来てたよ、この怖いお姉さん。
オストハウプトシュタットからは第一王女様と王太子、それから王様。……ねえ、こんなに重要人物盛って、国を空けて大丈夫?えー……。
「アナタたちの妻、アーテが参りましたわ!さあさあ、再会の接吻をしてくださいませ!」
なにこれ?新手のホラーかな?
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