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同時告白からのワイン味のキス
天国の母ちゃん、大変です。婚約者ができました。それもいっぺんに3人も。どこのハーレム小説だと思ったら全員男の婚約者です。
しかも兄(半分血が繋がってる)、幼馴染(親友)、友達(弟みたいに可愛いがってた)です。
……………………むり!!
「むりむりむりむりむりむりむりむり!!なんで!?待って!!俺は嫁さんが欲しいんであって、旦那が欲しいんじゃないんだよ!?」
「安心しろ。全員『妻』として戸籍に載せるつもりだ」
「こんなゴツい奥さんやだ!!俺よりゴツくて立派なチンコ持ってる嫁とか掘られる予感しかしねえ!!!」
「安心してグレン、優しくするよ♡」
「そうじゃねえええええええええええええっっっっ!!」
「そ…その、不束者ですが……」
「違うよアルヴィン!抵抗しろよ!!??」
「不満か、グレン?」
「うっ……!」
不満、な訳はない。ないんだ。でもさあ……。
わかる。わかるよ?今の状況って、俺が一番狙われるっていうの。今からナイトレイを回していく3人と結婚してたら俺がフォローに入りやすいっていうのもわかるよ?
わかるけどぉ!!!
「グレン…」
アルヴィンが俺の手をそっと取る。ゴツゴツした大きい男の手だ。剣を持つ手だ。
半年前もこうやって手を握られた。好きだって告られた。
でもな?それって気の迷いだよ。異常な戦場で、異常な熱気と狂気に晒されて、ちょっと脳が誤作動起こしてるんだよ。じゃあまず、友達から始めようぜ?
そう言って俺は誤魔化した。
「グレンが好きだよ?戦争が終わったらグレンのこと、諦められると思ってた。友達だって。友達なんだから、って。でも……駄目だった。グレンと婚約できるって…結婚できるって思ったら、もうどうなってもいいって思った。たくさんの中の1人でもいい。俺を ーーー 好きになって?」
「………っ!」
やめろ!そんな犬みたいな目で俺を見るなァァァァ!!!
「グレンさあ、いつまで僕がリリエンティーナさんのこと好きだって勘違いしてるの?」
反対側の手をレイが握った。そのまま指先にチュッてキスされる。
「僕の初恋はグレンだよ?グレンに会いたくてリリエンティーナさんに近付いたのに。僕はずーっと君が好きだって言い続けてるのにね?」
「えええええええ……お前、趣味悪すぎぃ…」
なんてこった。天国の母ちゃん、ヘルプです。
兄ちゃんが俺の前に立って顎クイしてきた。ひい!顔近ッ!!
「私も本気だぞ?甘やかし甲斐のない弟だが、囲ってドロドロに蕩けさせて孕ませたい。なに、最近は男でも孕める魔法があるらしいぞ?お前が産んだ子供ならきっと可愛いと思える。4、5人仕込んで優秀なのにナイトレイを継がせよう」
「ひぇ……」
兄ちゃんが怖いこと言い出した!!!怖いよー!怖いよおおおお!!俺の腹ボテとか悪夢以外の何もんでもねえよおおおお!異世界の魔法怖すぎいいいいいいいい!!
いつのまにか食堂には誰もいなかった。ピオ母ちゃんも父ちゃんも。メイドさんもダリルまで…っ!!くっ!ダリルの裏切り者おおおおおおお!!
「もう逃がさない。独立と同時に結婚しよう」
チュッと吸われた唇は、ワインの味だった…。
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