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悪い夢からの嫉妬
オルコット領陥落は、メインストーリーの魔王討伐編の中盤で起こる。その戦いで片腕片脚をなくす大怪我をした勇者アルヴィン。部位欠損まで治癒できていた聖者グレンはすでに亡く、魔王討伐はもはや絶望かに見えた。
そんな時、1人の少女が魔女の元へ走る。「アルヴィンさんを助けてください!私はどうなっても良い!!」少女の名はメルティ。魔物に両親を殺され、魔王討伐軍のキャンプで雑用として働いていた子供だった。魔女の赤い唇が弧を描く。真っ赤な爪の美しい魔女の指が少女に伸びる ーーー 。
アルヴィンが目覚めると、固い巨石の上だった。巨石には血で描かれた巨大な魔法陣。腕が…脚が……ある。どうして?魔女は嗤う。
さあ、どうしてだろうねぇ、勇者?
……………………………。
嫌な夢を見た。ああ~ヤダヤダ。こっちでアルヴィンに会ってから、ブレイブリー・ドーンの鬱ストーリーがちゃんとアルヴィンで再生される。辛い。マジ辛い。
目の前にはアルヴィンの寝顔。後ろはガッチリとホールドされている。んー…レイかな?抱きつき方からして…。そうっとレイの腕を外して起き上がる。
んー…アルヴィンの睫毛長え。こうしてるとあのアホ王太子より王子様なんだけど、表情がまんまヤンキーだもんなあ。残念系かよ。
「起きたか、グレン」
オッフ。アルヴィンの眉間グリグリしたりして遊んでんの兄ちゃんに見られた。
「水を飲むか?」
「ん、欲しい」
手にしたグラスを渡してくれるのかと思ったら、兄ちゃんはグラスの中身を呷って顔を近づけてくる。
「…………」
うん。生温い。普通に冷たい水が欲しいです兄ちゃん。
ちゅーから始まり、次第に俺に乗っかってゴソゴソやり始める兄ちゃん。寝てる2人が気になる。いや、良いんだけどね?良いんだけど、起きて俺と兄ちゃんがおっぱじめてたら後から拗ねない?
「……グレンはアルヴィンを可愛がり過ぎだと思うぞ」
「???」
兄ちゃんの視線の先を追うと、俺の手はいつのまにかアルヴィンの手を握っていた。あれ?
「あれ?ん?あー…あのね、今日、夢見悪くてね……」
放すのもなんだなあ…とにぎにぎしてると兄ちゃんに剥がされた。大人げないぞ、兄ちゃん。
「いくら弟が欲しかったと言っても、アルヴィンはお前の妻の1人だ。可愛がるなら今度生まれてくる母上の子供にしなさい」
「んー…あー、うん、そうだね。ピオ母ちゃんが産んでくれるなら兄ちゃんに似てるかな?絶対可愛いよね」
「……む…」
「兄ちゃんそっくりの幼児なら愛せるよ!女の子でもいいなあ」
「父上に似ているかも知れないぞ」
「あー…じゃあ熊系?子熊もかわいいねぇ」
兄ちゃんは素直に嫉妬できないもんなのか。無駄話をしてる間に準備オッケーになる。え?なんの準備って……訊くな。
兄ちゃんのおっきいのが入ってきたとこで、アルヴィンとレイがムクッと起き上がる。あっ、まずい。めっちゃ見てるこっち見てる。寝起きでレイの目つきがめっちゃ悪いこっわ!
「………」
「……………」
「………………………」
「…………………んっ…!」
構わず兄ちゃんが動いてきた。やめてマジ鬼畜。兄ちゃんNTR属性だと思ったら寝取るのも寝取られるのも興奮すんのかよおおおおおお!!
その後、朝っぱらから4人で昼までやった。お腹空いた…。
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