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4頭立て馬車からの公式訪問
ぱかぱか、ごとごと。馬車が進む。前後左右には武装した騎兵。4頭立ての馬車はスプリングが効いていて快適だ。男4人で乗っててめっちゃ狭いのを除いて。
ほんとはさあ、ジープとバイクをお披露目したかったんだ。やっとダリルも運転できるようになってきたしさ?実物見せたら兄ちゃんとレイからめっちゃ止められた。じゃあクロに乗っていくって言ったらアルヴィンとダリルに止められた。なので地味~なこの馬車。
まあね?ナイトレイの家紋は入ってるよ。でもボディは艶消しの黒鋼で作ってるし馬も黒鋼の鎧着せてる。デカイしごっついよね。
ドーン王国への公式訪問。ご招待はマクシミリアンにしてもらった。多分ね、もうこれで次の国王決まりだと思う。セドリック王が何言っても無視だったのが、マクシミリアンが招待すりゃあ動くんだし。
エグバード派のランチェスター公爵夫人ももう諦めざるを得ない。
大体さあ、おかしいって思わなかった俺が馬鹿だよね?なんで王国は王太子引き摺り下ろさないの?ってさ?明らかに利がないじゃん?隣国に干渉できない王子が次の王になるとかさあ?策謀や内政能力でいうとマクシミリアンが一番優秀だし、第一王女も戦闘民族…じゃなくって、戦争だけは上手い。第三王子は、なんとかっていう男爵令嬢に魅了される前はコミュニケーションおばけだったし。馬鹿だけど。
言っちゃ悪いが頭も腕もコネもない第二王子エグバードが王太子になったことがおかしいんだ。
さあどうしてくれよう、あの女。
地球世界の管理をしてる《廟》に命じて引き出させた記録は眉を顰めるものだった。
クロも繭歌も口を割らないから、自分で資料請求しちゃったよ。
長男の事故から悲惨な運命を辿った家族。これが全く知らない《ちいさきもの》なら「ああ、可哀想にね」で終わっていたんだ。けれどあの女が壊した家族は、《高天》の仮初めの《群れ》だった。
それ相応の報いを受けさせねばならない。
すぐに乗り込んでぶち壊さなかったのは演出だ。《ちいさきもの》はこの世界の《ちいさきもの》のルールに則って裁き、《オリジン》は《獣》のルールに則って潰す。
地球世界のオリジン時代のように、我々は共存せねばならない。
……まあ、そういうことを考えながら、馬車の中で嫁たちとヤリまくってた。うん、なんかもう大変だよね。狭いし障害物多いし臭いこもるし。もうお腹ぱんぱんだよ。魔力食いすぎて産まれたらどうすんだよ。
移動中にエッチなコミュニケーションは取るから、先々の宿屋ではぐっすり寝かせてもらった。通過する領の貴族の泊まって行きませんかコールがすごいけど、まあああいうのは夜中にエッチな格好した領主の娘さんとかが忍び込んで来たりするからパス。ゆっくり寝かせろ。それ以外は求めぬ…。まだ特に仲良くする貴族とか作らないって兄ちゃんも言ってたしね。政治のことは兄ちゃんに任せる。
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