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【シャーロット視点】
しおりを挟む朝の光に私は目を覚ました。
ああ…昨晩は素敵だったわぁ…。うっとりとセディーの胸元を撫で回す。ああ、やっぱり私たち倦怠期だったのね。いつもはすぐに終わっちゃうのに、きのうはねっとりしつこいほど愛してくれた。これだけ満足させてくれるんなら、私だって他の男に目移りしたり、ちょっとイケメンの騎士をつまみ食いしたりしなかったわ。
撫で回す指に何かが絡む。
「………?」
髪の毛かしら?
不思議に思って起き上がると…………えっ、な…なに!?なにこの胸毛!?しかも弛んだお腹…!?
「……んん…?おお、起きたか。昨晩は素晴らしかったぞ?やはり若い女は違うな」
いきなり抱き寄せられて胸を揉まれる。はあ!?だれよコレ!?セディーじゃないわ!
「ちょ……!やめて!なによアンタ!?だ………」
れ?
「……はあ?お前………エマ…ではない、のか…?」
「はあ!?誰があの女よっ!?最低!!なんでこんなオッサンと!?イヤッ!いやあ!!」
「シャーロットか!?何故!?私はエマを閨に……???」
二重の屈辱だわ!!
そう…思ったのに……
私はその後もズルズルと国王と関係を続けた。だって陛下は終わった後に決まってお小遣いをくれるし、イケメンもたくさん呼んでくれて乱行パーティもしてくれた。お腹のでたオッサンだけど、セディーよりたくさん満足させてくれるし。
避妊はしないのか?って聞いたら、「セオドアの子も私の子も変わらんだろう」だって…。そ…そうよね。あれだけ頑張ったのにセディーの子供ができないのが悪いのよ。陛下の子供でも色合いはきっと同じ。
大丈夫、絶対にバレないわ。
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