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元公爵令嬢と四天王
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すっかり大人しくなった毛玉をポチと名付け、先生に教えてもらいながらモッコモコをカットしていく。先生直伝、風魔法でペットトリミング!
魔王の毛は抜け毛だろうとカット後の廃棄品だろうと超高級素材らしく、開発部門が嬉々として持っていった。
覚えたての水魔法で頭から水をぶっかけ、高速で泡立てた石鹸で丸洗いする。まんまサイコキネシスな物理魔法最高!
濡れてしょぼくれた姿のポチが身を震わせながら「Guyayaku~!《何というご褒美!》」と興奮していたのは見なかったことにする。
風魔法と火魔法を組み合わせた温風で乾かすと、ポチはテレビで見た ちょっと お高い犬みたいな外見になった。
「……なんだっけ……アレ、アレだよ、アレっぽい…。んーと、ボル…ボルボ……ボルテ……ボルボックス……」
「ボルゾイ?」
「そう、それ!」
物知りだなあグレンは。
ちょっと笑うと、グレンもニコニコと笑った。
はぁ…胸がキュンとする!!カレシが可愛くてキュン死する!!
「あのな、マリ……その、あと4匹くらいテイムしてもらっていいか?」
「ん?いいよー。魔獣調教スキルがもう少しでカンストしそうだからこっちは嬉しいよ?」
「そっか!ありがとう(*´∇`*)」
あうう!可愛いよお!目の前のポチより貴方がずっとずっと可愛いですグレン!!
「魔王を後追いして来たポニョポニョとスベスベとムキムキとドロドロなんだけど…」
………………は?
「…ほっほう!四天王まで捕獲されましたか若」
してんのう……だと……!?
「魔王を支配下に置いたマリ様であれば四天王など欠伸が出るでしょうが………ふむ、よろしい。4匹同時テイムを試しましょうぞ?」
先生め!とんだスパルタだよ!
「これが成功すれば魔獣テイムの授業は終わりでございます。さあ、さあ!マリ様!」
ンヒイイイイイイイ!
渋々さっきの砦の外に戻ると、やっぱり細い鎖でぐるぐる巻きにされた【四天王】たちがいた。
叫び声が煩い。
私の背後にくっついているポチに悲壮な顔で叫んでいる。
「………………」
ムキムキは黒い犬に筋肉が付きまくったみたいなの。スベスベは目に痛い真っ赤なオオトカゲ。ドロドロはスライムをさらにミキサーにかけたような虹色液体。ポニョポニョは……。
「……ねえ、グレン?アレがどうしてポニョポニョってわかったの?」
「えっ?そりゃ触っ(モゴッ)……」
護衛騎士3人組と元王子アーサー様が慌ててグレンの口を押さえた。
「………は…はは……マリちゃん、落ち着いて?その、グググ…グレンだって、その、男の子だし…?ね?」
「…は?」
「ひっ!」
ふ?
《あ…あ、あああああ……あるじ殿、その…そのような殺気は……アッー!》
ポチがビクンビクンと震えたが無視。
「…いいのよ?そうよね?グレンだって……おとこのこ、だもの…ねぇ……っ!?」
「え…ちょ……マリ…?!えええええええ!?」
くっ…悔しくなんか、ない!!
そう心の中で叫んでグレンを見ると、さっきまで のほほん としていたグレンが慌て始めた。
ポニョポニョは ーーー 角と たわわな乳房を たくさんつけたクリーム色のモコモコだった。
魔王の毛は抜け毛だろうとカット後の廃棄品だろうと超高級素材らしく、開発部門が嬉々として持っていった。
覚えたての水魔法で頭から水をぶっかけ、高速で泡立てた石鹸で丸洗いする。まんまサイコキネシスな物理魔法最高!
濡れてしょぼくれた姿のポチが身を震わせながら「Guyayaku~!《何というご褒美!》」と興奮していたのは見なかったことにする。
風魔法と火魔法を組み合わせた温風で乾かすと、ポチはテレビで見た ちょっと お高い犬みたいな外見になった。
「……なんだっけ……アレ、アレだよ、アレっぽい…。んーと、ボル…ボルボ……ボルテ……ボルボックス……」
「ボルゾイ?」
「そう、それ!」
物知りだなあグレンは。
ちょっと笑うと、グレンもニコニコと笑った。
はぁ…胸がキュンとする!!カレシが可愛くてキュン死する!!
「あのな、マリ……その、あと4匹くらいテイムしてもらっていいか?」
「ん?いいよー。魔獣調教スキルがもう少しでカンストしそうだからこっちは嬉しいよ?」
「そっか!ありがとう(*´∇`*)」
あうう!可愛いよお!目の前のポチより貴方がずっとずっと可愛いですグレン!!
「魔王を後追いして来たポニョポニョとスベスベとムキムキとドロドロなんだけど…」
………………は?
「…ほっほう!四天王まで捕獲されましたか若」
してんのう……だと……!?
「魔王を支配下に置いたマリ様であれば四天王など欠伸が出るでしょうが………ふむ、よろしい。4匹同時テイムを試しましょうぞ?」
先生め!とんだスパルタだよ!
「これが成功すれば魔獣テイムの授業は終わりでございます。さあ、さあ!マリ様!」
ンヒイイイイイイイ!
渋々さっきの砦の外に戻ると、やっぱり細い鎖でぐるぐる巻きにされた【四天王】たちがいた。
叫び声が煩い。
私の背後にくっついているポチに悲壮な顔で叫んでいる。
「………………」
ムキムキは黒い犬に筋肉が付きまくったみたいなの。スベスベは目に痛い真っ赤なオオトカゲ。ドロドロはスライムをさらにミキサーにかけたような虹色液体。ポニョポニョは……。
「……ねえ、グレン?アレがどうしてポニョポニョってわかったの?」
「えっ?そりゃ触っ(モゴッ)……」
護衛騎士3人組と元王子アーサー様が慌ててグレンの口を押さえた。
「………は…はは……マリちゃん、落ち着いて?その、グググ…グレンだって、その、男の子だし…?ね?」
「…は?」
「ひっ!」
ふ?
《あ…あ、あああああ……あるじ殿、その…そのような殺気は……アッー!》
ポチがビクンビクンと震えたが無視。
「…いいのよ?そうよね?グレンだって……おとこのこ、だもの…ねぇ……っ!?」
「え…ちょ……マリ…?!えええええええ!?」
くっ…悔しくなんか、ない!!
そう心の中で叫んでグレンを見ると、さっきまで のほほん としていたグレンが慌て始めた。
ポニョポニョは ーーー 角と たわわな乳房を たくさんつけたクリーム色のモコモコだった。
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