公爵令嬢は奪われる2 〜悪役にならなかった元公爵令嬢が辺境伯に嫁いでからのアレコレ〜

とうや

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元公爵令嬢とお兄ちゃん

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ポニョポニョのオッパイを つい触ってしまったというグレンに小一時間説教した。めっちゃ説教した。

…まあ私だって覚醒したての頃、継母のオッパイを揉みしだいたり噛んだり叩いたりしたのでドロー。

そんなに触りたいならココにあるでしょ!と自胸を差し出したら真っ赤になられたのでカウンターノックアウトされた。

………彼氏が初可愛うぶかわすぎてつらい…!

そのポニョポニョ、研究班曰く、いい魔牛乳が取れますので屠殺は勘弁してやってくださいと土下座されたので、生きながら剥ぐのは諦めた。残念ながら。

ポニョポニョが庇った研究員をうっとりとした目で見て欲情していたのは言うまい。

そうこうしていると、砦 兼 辺境伯屋敷にかつての執事 ーーー ギーヴが訪れた。






「と、言うわけで(`・ω・´) 正式に俺とクソお嬢様と王子くんは兄妹弟になりました」

戸籍を弄ってからカムデンズに引っ越ししてきたらしい。

国王公認の戸籍操作……。ぶるぶる。

「まあ、どっちも俺と血が繋がってるから誤魔化しやすi……」

「……は?」

「あれ?言ってなかったっけ?俺(ギーヴ)って王妃陛下とフロレスタ公爵の若き日の過ちなわけよ?堕胎するのって この世界じゃまだまだ命懸けだから王妃さまは安牌で俺を産んだわけだけど、流石に王妃さまの実家には置いておけないんでフロレスタの分家に預けて、まあ頃合いを見計らってフロレスタ本家の後継者発表する気だったんじゃないかなあ?あの二人が未だに別れてなくて、王子くんもどっちの子だか…とか言われてたけど、まー、王子くんの金髪は王様そっくりだよね!」

長いよチョロ兄!

要するになんだ……あのクソ親父は私もお母様も公爵夫人も妹も愛していなかった……と?

お父様あの男が愛してたのは王妃様だけ……だった、と…?

 ーーー ハハッ…!(ミッキー●ウス風)

道理で絶世の美女と謳われたお母様をクズジジイに差し出したはずだよ。道理で屋敷に帰ってこないはずだよ。道理でエロいカラダしてたお色気ムンムン公爵夫人を嫁にしても肉欲に溺れた様子もないわけだよ。道理で………

言いようのない怒りが込み上げる。

「ちょ……クソおj……お、お、おおおおおお嬢様?めっちゃこわい…怖い!怖いって!!らめぇ!こっち見ないでえええええ威圧やめてえええええ((((´;ω;`))))」

「悔しくなんかない!あんな外道鬼畜クズクソ親父に愛されちゃったギーヴなんか羨ましくなんかない!!」

「言い方ァ!超語弊!!」

「ギーヴなんかクズ親父にグッチョグチョのメチャクチャにパコパコされちゃえばいいんだ!!」

「やめてなにそのエロホモ同人的な展開!?」

「え…え、えええ…えーと…、その……ギーヴ…は……公爵とは、あの、その…?」

「イヤアアアアアアア王子くんドン引かないで!そんな目で見ないでえええええ!!執事の採用面接の時に数分顔合わせただけだから!!」

「お母様にも公爵夫人にも淡白だと思ったらゲイだなんて!もげろクズ親父!はげろクソ兄!」

「ちょ…!呪いやめえええ お前がやると洒落にならん!」

「…………禁断の愛、というものですかね?」

「違うから!マジ違うから!秘書くんやめて悪い顔やめて!こわいこわいめっちゃ怖い!!王都のパッパ逃げてェェェェェェェ」

「ンホオオオオオオオオオオオkwsk!!お兄さん!そこんとこめっちゃkwskううううううう┌(^q^ ┐)┐」

「やめてユーキちゃん美少女台無しだから!すっごい顔でハアハアしないで!あと顔近いよ!」

「あっはっは!お義兄さんモテモテだあ(*´ω`*) さすがマリの兄ちゃん」

「へるぷ義弟!助けろくださいお願いします後生です!!」

「え?ごめんなんか色々 怖いから無理です(`・д´・;)」

「まさかの裏切り!?( ゚д゚)」

「な…何がどうなってるんだ……(ガクブル)」(ア)

「……まさに地獄絵図」(ジ)

「…シッ!目を合わせるな!空気と同化するんだ…!」(ル)


この大騒動はメイド長(テイマー先生の奥さん)が「ご飯ですよ」と呼びに来るまで続いた。









さいつよはめいどちょう。けってい。








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