公爵令嬢は奪われる2 〜悪役にならなかった元公爵令嬢が辺境伯に嫁いでからのアレコレ〜

エピローグ ※

※性的表現があります。苦手な人は回れ右。



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初夜は ーーー 散々だった…。




何だかんだあった私たちの結婚式。

終わり良ければすべて良し、と挑んだ初夜だった。

ユーキやメイドさん一堂が選んでくれたエロ下着。

そう、エロ可愛いスケスケのベビードールと、紐みたいなレースのショーツを履いて挑んだ初夜だった。

お祝いの馬鹿騒ぎから抜け出してきたグレンと、ちょっとだけお酒くさいキスをして、胸元のリボンをグレンが解く。

大事なプレゼントを開くようにゆっくりと丁寧に。

胸に優しく触れられてドキドキする。ゆっくりと揉まれて「あ…」と、自分じゃないみたいな甘い声が出る。

優しいキスが顔中に降り注いで、首筋に、胸に、ゆっくりと降りてくる。

あー、ようやく処女喪失かあ…。前世から数えて何年？

そんなことを頭の端でぼんやり考えてたら…

「……マリ、ちょっと、ごめ…」

「…え？」

ぽとぽとぽと…

………………は？

赤い液体が私の胸元を濡らす。

「え…え、え………？」

グレンは口元を押さえていた。

押さえた手に……血、が…………

「キャアアアアアアアアアアアア！！」

「マリたんっ！？」

私の悲鳴に、外で控えてくれていたユーキが駆けつける。

「グレン！グレンが！血が！！」

「グレンくん！？」

血相を変えたユーキに、グレンが「違う違う…」とホゴホゴ言いながら、追い払うように手を振る。

………え？

「…あー…、あああー、そっかー……マリたん、あのね……？」

言いにくそうにユーキがこっちを向く。

視線が上から下に…。そう、私の顔から首、胸元、臍……ときて…………

ブシッ！！

ユーキも吐血した。

ぽとぽと…じゃなくて、ブシッと。大袈裟じゃなく、盛大に噴き出した。

私の顔から体からに鮮血が散る。

「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！」

「マリ様！？」

「かおる！！」

メイドさんとチョロ兄も駆けつける。

「お兄ちゃんっ！助けてお兄ちゃんんんうわああああん！！」

室内を一瞥した二人は、吐血している二人に目もくれずに私に駆け寄った。

「お兄ちゃん…！グレンが！ユーキが！」

「あー…こりゃヤベエわwww」

「マリ様、すぐに湯あみの準備をしてまいります！」

バタバタと去っていくメイドさん。チョロ兄は苦笑しながら私に上着を被せ、顔の血を拭いてくれる。

「やっべえwww 中身がお前だとミリも欲情しねえwww 賢者かよwww」

なにを言ってるんだこいつは！？

「お、お…お兄ちゃん…！グレンとユーキが血を吐いて…！！」

「心配すんな、ありゃ鼻血だ」

「……………は？」

「興奮したんじゃね？お前のエッロいカッコ見て。童貞だもの(みつを)」

「…………………………」

「ユーキちゃんは ほら、お前のこと大好きだし？興奮したんじゃね？」

ええええええええええ～…

「お…大人の鼻血はいけないって聞いたから……えっと、回復魔法…」

「あー、やめとけやめとけ。こいつらが自分で乗り越えなきゃいかん壁だ。グレンくーん？あのねぇ、『ほこら』さまがねぇ、お前たちの子供を めっちゃ楽しみにしてんだわ。今日 結婚したばっかだってのにさあ、俺に まだかまだかって引っ付いてきてさあ。…正直ウザいんだわ。だから とっとと種付けやがれ☆」

ひどい！なんかひどい！いろいろと！

「ユーキちゃんもね？ずっとウチの子の護衛やるなら、たとえこいつが股開いてアンアン言ってても平常心でいなきゃ？ね？あのメイドさんに場所奪われちゃうよー？ m9(^Д^)9m 」

やめてそんなの見せないから！！

チョロ兄は煽るだけ煽って あっはっはと笑った。

グレンとユーキがばつが悪そうに俯いていると、万能メイドさんがお風呂の準備が出来たと呼びにきた。





2日目は、私はマッパで挑んだ。

お高いベビードールが血でダメになっちゃったからだ。

そしてこの日もアクシデントが起こる。

グレンのムスコさんがピクリとも動いてくれなかったのだ！

私はアンアン言わされて、あっちもこっちも大変な感じで準備万端だったのに！！

どうやらグレンは、お義母様に『早漏改善』のお薬をもらって飲んだらしい。

違うでしょ！早漏 以前に血圧下げようよ！？

早漏どころか勃起もしてくれないよ！バカバカバカバカ！お義母様のバカ！！





そして3日目。

もう辛抱たまらんと思って私が襲いました。

……ええ、言いたいことはわかります。

でも！でもね！昨日はグッチョグチョに股間を濡らしてるのに、キスして抱き合って寝るだけってどんな地獄！？って感じだったのよ！

グレンを押し倒してあっちもこっちも触って舐めて擦って噛んで。

グレンを女の子みたいに「もぉだめえ！」って言わせてから、ギンギンにおっ勃てたブツに跨って処女膜破りました。

………めっちゃ痛かった。

アシさんに(苦痛無効ONお願いいいいいい！！)と心の中で叫んだけど、アシさんは気を利かせてか『ほこら』さまと一緒にいたらしい。クッソ！使えねえ！！

あまりに痛くて、ちょっと動かず休憩してたら、覚醒しちゃったらしいグレンにガッツガツ下から揺さぶられました…。

逆に組み敷かれて、獣のように貪ぼられ、何度も何度も溢れるくらい欲望を注がれた。実際、抜いたら ごぽって溢れた。

痛い痛いって訴えても「ごめん気持ちよすぎて止まらない」とか、怒るに怒れない可愛いことをハアハアしながら言われて流されました。

正直、後半は私もバカになったかと思うほど気持ちよかったし……。処女だったのに！

なんでもできる大英雄様は、ベッドの上でも大英雄だった。(意味不明)

それから一週間くらい、ご飯と排泄の時以外はグレンとえっちしまくった。お風呂でもイチャイチャアンアンしてお湯が汚れた…。メイドさんごめんなさい。

ほんとは1ヶ月くらい仕事も休んでやりまくるらしいが、流石に私が拒否した。バカになる！！







当然ながら、3ヶ月後には妊娠が発覚した。

その7ヶ月後には元気な男児がこんにちは、だ。

それからも産んで産んで産みまくり、私は男ばっかり8人産んだ。

遺伝子が敗北した気分だった。みんなグレン似で めっちゃ可愛いけど！

『ほこら』さまは子供たちを とても可愛がってくださって、全員に加護をくださった。

正直、こっちの神様たちは全然全く１ミリも信用できないから、すごく嬉しい。




そうそう、グレンの守護神さまだが、『武と英雄の守護神』さまは やはりチェンジ。グレンの嫁である私より、同僚のクソ女神を庇っちゃったからね。グレンがあんなに怒ったの初めて見たよ。

『ほこらのかみさま』の加護を受ける嫁がいるからか、グレンの守護神は主神さま……要するに最高神様になった。

みんな嫌がったのかな。怖いもんね『ほこら』さま。加護を受けたら全然怖くなくなっちゃったけど。






それ以降も、王国から独立したり、侵攻してきた帝国に広範囲殲滅魔法を4、5発撃ち込んでみたりと色々あったけど。











奪われたローズマリーは今日も幸せです。















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読んで頂いてありがとうございました！

兄中心の短編をBLで書いています(*´ω｀*)よろしくお願いします