【完結】リオ・プレンダーガストはラスボスである

とうや

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王都編

どこの邪神が降りてきたやら

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王妃様はズズズ…と上品に蕎麦を啜って咀嚼。顔を綻ばせて飲み込んだ。


「うふふ…美味しい。わたくし、料理はできませんけど蘊蓄と舌だけは肥えていまして。……改めまして、わたくしはモンサロ王国王妃、イブリン・モンサロ。前世では『秋山詩織』という女でした」


へえ…上司だった秋山さんと同じ苗字か。近親感があるね。


「おれ…いえ、私はリオ・プレンダーガスト。プレンダーガスト伯爵家次期当主です。前世の名前は東郷晶とうごうあきら。あー、職場では『東野晶とうのあきら』を名乗って……」

「東野っ!?」

「うお!」


王妃様が前のめりで叫んだ。ガチャガチャと食器が音を立てる。あー!あぶねえ!着物が!汚れる!!


「ま…ままま、まさか……いいえ、あの拳のキレ、戦闘時の煽り口調!まさか、貴方様は ーーー 『鬼中将』東野様っ!?」


えー…えええ……まさかのヒノモト軍関係者!?


「私、秋山慎之介の孫でございます!!ああああ…あの!あのあのあの…第七大隊には何度か差し入れ、とか……」

「ああ!あの、秋山さんのお孫ちゃん!」


前世の職場で、むさ苦しい男ばかりの大隊に上司の孫娘が度々差し入れを持ってきてくれていた。長い黒髪の綺麗な娘だった。そっかそっかー、あのお孫ちゃんかー。大きくなったなぁ……って、待て。今生では俺の方が年下じゃん。


「東野様……東野様が、リオ様…!えっ、なにそれご褒美!?好き×好きとか……命日…?死ぬの?わたくし、今日死ぬの…?最後の晩餐?前世で西×東にしとーを信仰して布教したご褒美…?」


なんか王妃様はぶつぶつと呟き始め


「……っは!まさかティグレ様が西ノ宮様!?」

「え?いや、あいつは転生者じゃないらしい」


魂が見えるっぽいタマにも確認したしな。ってか、なんで前世の悪友にしのみやが出てくるんだ?


「そう…ですか……(ガクー!)……ああ、ごめんなさい西ノ宮様……浮気じゃない…、浮気じゃあないんです…現地妻…そう、ティグレ様は現地妻!!きっと貴方の元へと帰ります貴方は港、彼は船!!そう!ドッグ入りで一心同体しっぽり合体!!」


何の話だ!?


「落ち着いてくれお孫ちゃ……いえ、王妃様!」

「…っは!!わたくしとしたことが!か…神が………神が、降りていらっしゃったのです…!」


どこの邪神だそりゃあ!?



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