【完結】リオ・プレンダーガストはラスボスである

とうや

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王都編

披露目式 3



それからは身分の順に。侯爵家、伯爵家、子爵家……と挨拶に回る。侯爵家のオッサンにゲージ家当主がいた。そう、エルマー・ゲージの父親だ。俺のことをじろじろと不躾に見た後で「ところで、うちのエルマーは?」とか抜かしやがった。


「彼は本日、指示された時間に現れませんでした。スケジュールは手違いがあるといけないので、大公家の執事の前で二度ほど復唱したようです。初日きのうも時間に遅れて出勤しましたし……もしかして、息子さんは時計が読めないので?」

「なっ…!?」

「ちなみに、報告はいっていると思いますが、護衛対象と同じ馬車に乗り込もうとした挙句、私が降りるように勧告すると私や侍従を蔑む言動をとりました。非常に言い難いのですが、息子さんには『護衛』という仕事はまだ早いのでは?王兄殿下の目の前で、護衛対象である私に「お前、いい加減にしろ」と食ってかかった。護衛というのに私はその後、彼の姿を見ていない。ゲージ侯爵、その事に対しては如何お考えで?」

「っ……そ、れは、……その、は護衛ではなく、プレンダーガスト令息、貴殿の友人として……」

「……ラド殿下、エルマー・ゲージは私の『友人』としてお選びになった、と?」

「いいや。ゲージ侯爵からはなにも。私は補佐官のハクサムに『使用人を60名、護衛を10名、私に忠誠を誓う者を集めよ』と指示を出したのだが」

「……っなにかの手違いがあったようだ…!失礼する!」


ゲージ侯爵は顔色を悪くして足早に会場を後にした。あーあーあー…礼儀がなってねぇなあ。この親にしたあの子供あり…てか?そんでさあ、確定なの?ラド、あんたの補佐官なにやらかしてんの?俺を巻き込むんじゃねえよ。

なんかなし崩しに前世の上官っぽく接してるけど、俺ってただの子供よ?守られるべき子供。か弱いんだぜ?寄子としては一応従うんだけど、俺を政争に巻き込まねえでくれ。


「……と、まあ。これがあの人事の真相だよ」


悪びれた風もなくラドが笑う。


「貴方はわかっていて止めなかった。そうでしょう?」

「言ったはずだ、リオ。やるなら纏めて潰せ、と」


笑顔で青筋立てんぞゴラァ!?


「リオ?メアリーに言ったことはあながち嘘やその場しのぎではないのだよ。私は君を、私の後継者に、と考えている。もちろん養子縁組などということではない。私の仕事を、仕込みを、私がいなくても最後までやり遂げられる人材が欲しい」

「え……まさかラド。あんたどこか悪い、とか…?」

「……早く引退したい。あの子が可愛すぎて辛い。さっさと引退してあの子と2人きりの愛の巣で暮らしたい」

「………………」



いっかい死んでくれねえかなあ、このエロオヤジ!!



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