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王都編
ファンタジーってのは要はイメージ
城門の前に着くと、すでに鋼の鎧を纏った俺の護衛騎士が揃っていた。
「ディック、マイケルは左翼、ジム、ロニーは右翼、ウォーレンは俺と来い!」
「「「「「はっ!」」」」」
「無茶はするなよ?だが足の一本くらいは捥いでやれ!無事倒せれば一人前だ!散開!」
「「「「「御意!!」」」」」
おやぁ?『御意』って……誰から聞いたんだか…。
ズズン…という地鳴りと、ポチと龍種の咆哮。もうそこまで進撃してきた龍種は……
「……なんか…思てたんと違う…」
「ニャ!?」
そう。それは『龍』というよりは蜥蜴。ずんぐりとした体に丸々とした腿。蝙蝠のような翼を持ち、首は長く、鬣や角は棘と言ったほうがいい。
「龍ってのはにょろりと長い体でどこ斬っていいかわかんねえやつだろォ!?なんでこんなわかりやすいんだよ!」
「ニャフ!?」
「えっ…」
タマとウォーレンが戸惑いの声を上げる。
「えー…ええー……これが『西洋竜』ってやつ?ふ…太りすぎじゃね?」
「…!来ます!!」
「ニャニャー!」
ウォーレンが身の丈ほどの大楯を構える。タマの展開した防御陣を『龍の息吹』が破壊、貫通して大楯が焦げる。
「ニャア~…やっぱりオイラの魔法とは相性悪いニャァ…」
「どういうことだ?」
「ファントムドラゴンニャ!魔術攻撃無効で魔術師特攻のドラゴンニャ!」
「…ほう?」
「アレの攻撃が当たるとオイラ痛くて泣いちゃうニャ!オイラは魔法しか使えないか弱い猫ちゃんニャン!どうしても殺すならメテオフォールで隕石降らせるくらいしかないニャ!そしたらここら一帯が穴だらけになって、オイラとご主人の愛の巣♡が大惨事ニャン!」
「オーケー、理解した…」
要するに
「物理でぶった斬れってことだなァ!」
宿地で走り込み、抜刀。その柔らかそうな腹に突き、横薙ぎ。うん、通る。刺さるし斬れる。
GUOAAAAAAAAAAAAH!!!
蜥蜴の咆哮。だが流石の巨体。内臓まで届かない!俺を噛み砕こうとその大きな顎が迫る。
「グァウゥルァア!!」
「ポチ!」
蜥蜴の首に噛み付いてぶら下がっていたポチが離脱して俺を回収。えらいぞー!ポチ!でも襟首噛むのはやめてくれ。一応、一張羅なんだよこれ…。
宙ぶらりんになりながら、短筒を抜いて構える。火薬も火縄も、弾薬もなし。そもそも装填できる場所がないときた。まったく……異世界ってやつはどうなってるんだ!?
要はイメージだ。弾薬。薬莢に装薬、弾芯に被甲。 撃針が雷管のケツをぶっ叩いて 伝火孔を火花が通過、装薬に引火して燃焼。ガス圧により弾頭が押し出されて銃身の中で加速。
「発射」
GYAUUUUGYAGYAAAAAAOOOOOOH!!!
「はっ…ははっ!命中!」
なんだこれ!?なんだこれ!!すっげえ!!!マグナム?いや、象撃ちくらいの威力があるんだが!!
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