【完結】リオ・プレンダーガストはラスボスである

とうや

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領地編2

転移門復活とリサイクル



プレンダーガスト郊外にある転移門を修理してもらえることになった。めっちゃ迅速対応で、さすがシャーロック公爵が統括する魔導師団……だと思ったら本人が来た。…なんで?


「おお…!息災かね、我が愛弟子よ!」


違うから!俺は魔力量が多いだけで魔導師になる気はないから!!見ろ、なんかめんどくせえやつエルマーがすげえ目で見てんじゃん…。


「お久しぶりですシャーロック公爵。まさか公爵ご自身がご足労頂けるとは(意訳・そんなに暇なのかよ公爵サマ?)」

「いやいや、君はまだ賢者の塔には所属していないが、愛弟子である君のためなら問題ないだろう?(意訳・さっさと賢者の塔に所属したまえ)」

「愛弟子など畏れ多い…(意訳・ご冗談を!)」


公爵お付きのおっさん達も何故かニコニコしてるし……おおおおおおおい!ティグレ!ヘルプミー!!


「早速、修理に取り掛かろう(意訳・お茶など飲む時間が勿体無い)」と言ってくれたのですぐに転移門にご案内。転移門は内蔵魔力がゼロになって機能停止していただけで、再起動で無事復活。様式バージョンが古いらしく、そこも更新アップデート。公爵が色々講釈垂れながらガンガンに作業。お付きのおっさん達、拝んでる。はー、この人、そんなに凄えのか。いや、凄えんだろうなあ。モンサロ王国の魔術師を統括する『賢者の塔』の最高責任者だもんなあ。


「君の領地は今回、飛び地になっただろう?もう一つ、領壁内に領同士を繋ぐものを設置してあげよう」


えっ、なにその出血大サービス!?


「そのかわり…」

「え…(ごくり…)」

「このからの魔石に魔力を込め給え」

「空?」


あ、なるほど。使い切ってるのか。……って、嘘だろ!?これ、プレンダーガストでも結構大量に廃棄してんぞ!?よく燃えるから煮炊きに使ったりとか……うわあああ!もったいねえ!!


「最近、高圧力で魔力を込めると再利用が可能だということが分かりまして」


ささ、とお付きのおっさんが俺の前にかっちりとした革の鞄を持ってくる。……めちゃくちゃ入ってた。まじか。……うん、使い終わった魔石は王都とかい辺境いなかも同じらしい。


「よっ」

「!!!」


……割れた。めちゃくちゃ眩しくなって割れた。なにこれ。魔力測量器の時と同じじゃん!?


「あ…圧が高すぎてもダメなのですね…さすがは勇者様…」

「壊してすみません……でも勇者じゃないです。大勲位聖剣大綬章もらっただけのただの一般人です」

「おお、なんと奥ゆかしい…!では、プレンダーガスト殿とお呼びして?」

「はい、お願いします」


だってあれだろ?『勇者』ってのは物語に出てくる『選ばれし~』ってやつ。ダメダメダメダメ!おれの黒歴史かこが疼くから!!愧死する!!!

よーし、次だ、次!そう思って空の魔石を手に取ると、他のお付きの魔導師おっさんたちがわらわら寄ってきて、なんか機械っぽい棒を構えたり、メーターっぽいのに紙を設置したりと実験っぽくなってきた。


「ささ、プレンダーガスト殿、まだまだ空の魔石は用意しております。どんどんいきましょう」

「は…は、い………」

「上手に込めたものはサンプルとして数個は頂きますが、他はお渡ししますよ」

「ええ、大丈夫です!魔導師は騎士と違ってケチではありません」

「シャーロック様が転移門を設置し終えるのはまだまだ掛かるでしょうからね」

「そうそう、焦らず、ゆっくり」

「がんがんいきましょう」

「え…え……えええ…?ちょ…!?これって…実験…」

「頑張ってください、私はまだ時間がかかりますので、ええ」

「こ…公爵ゥ!?」

「ああ、忙しい忙しい。1人で設置するの大変ですねえ」

「~~………っ」




革の鞄トランク3つ目くらいで解放された。設置料金とか出張費は取られなかったけど……無料タダより高いものはない…。







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