【完結】リオ・プレンダーガストはラスボスである

とうや

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学園編

魔王ヴィンセント・ローズブレイド



ヴィンセントと名乗る男と後日、王都のプレンダーガスト邸で茶会をすることになった。いや、ほんとはあの時にまだまだ訊きたいことはあったんだけど、ティグレが多分限界だった。

には合わない魔力。

吐き気を我慢して土気色の顔になったティグレを背負って帰った。俺は平気。リリアーナも平気だったようだし、大雑把に言って体質のようなものだろう。

とりあえずは報告しておいたほうがいいだろうと登城すると、すでに四公爵に両陛下、宰相である王兄ラドが待っていた。……怖え。監視してやがったか…。


「ヴィンセントと名乗る男にお菓子を食べさせてもらいました」

「お菓子……」

「菓子…」

「ほう……菓子で釣れるんですか君は」

「菓子か……美味かったか?」

「リオ、菓子が食べたいなら言いなさい。すぐに届けさせますから」

「リオ様!お菓子をあげるからこっちにおいでとか!変態ですよ!(ハァハァ…)」

「そうだ、危険だぞプレンダーガスト侯爵。私も過去何度かそれで攫われかけて兄上にされたのだ」


陛下がなんかズレたこと言ってるけどそれはこの際置いておこう。あと王妃様。なんで興奮してるんだ?


「ヴィンセントはリオの父親だそうです」

「えっ!?!?」

「よくわかりませんが、俺も多分そうなんだと思います」

「「「「「「「……………」」」」」」」


根拠としてはあの外見。亡きプレンダーガスト伯爵代理のジョッシュ・プレンダーガストはだった。ヴィンセントは黒髪に金瞳。俺の虹彩に散るキラキラした金色と同じ揺らぎがある。そして亡き母リリアーナの手記 ーーー というか走り書きのような呪いの書。リリアーナの手記の『旦那様』と『あの方』は熱量が違う。よってその二つは全くの別人だろう。そこから見えるのは『ジョッシュクソとリリアーナの関係は契約婚だったのではないか』ということ。まあ事情はあるんだろうが祖父母ぜんはくしゃくたちが亡くなった途端に、屋敷中の金目のものを一切合切売り飛ばしての元へ走ったことは絶対に許さない。痩せ細ったリサに謝れ。死んでるけど。


「ヴィンセント……?ヴィンセント………ヴィンセント…ヴィンセント・ローズブレイド…!?………まさか……」

「王妃殿下、なにか…!?」


おっと。王妃様の前世知識オタクぺディアになにか引っかかったようだ。


「ヴィンセント・ローズブレイド。『めいじぇ』の前作、『めい♣︎くらぶまりりん~だめぇ♡聖女なのにイケメンたちにえっちなことされちゃう~』の魔王ラスボスです。絶世の美男子で黒髪金瞳。脱力系の話し方で語尾は何故か疑問形。魔王ヴィンセントを攻略できるトゥルーエンドに辿り着くには、データーを魔改造しないと無理無理無理!糞運営いい加減にしろ!な、伝説の糞ゲー……」


ご婦人が糞とか2回も言っちゃいけません。ってか、またすんげぇサブタイトル来たなァ。


「先代のヤリマン聖女が封じたはずの魔王ヴィンセント・ローズブレイド……いつのまに封印が解けていたの…!?」



ご婦人がヤリマンとか言っちゃいけません!!!先代聖女に恨みでもあるのかよ!?




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