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モブと黒色火薬
しおりを挟むはい!じゃあ異世界小説では定番のアレを作ります。
「オズワルド様……あの、本当に………?」
メイドさん困惑。まあ現代日本だったら肥料買ってきて熱したりあれやこれやでクリーンに作れる物質なんだけど、ここじゃあ排泄物のカスだしね?
お察しのお取り、黒色火薬を作ろうと思います。
取り出したるは木炭、テオのお土産の硫黄、そんで硝石。硝石は馬小屋の壁にくっついてる結晶を根こそぎ削り取ってきてもらった。精製したらほんのちょこっとになった…。もっとたくさん欲しい。
いやホントは人糞に、燃やした藁とか動物の骨とか内臓混ぜて硝石畑作りたかったんだけどね?以前それ言ったらルクレツィアに泣かれた。家畜小屋の土とか、民家の古いトイレの土でもいいよ?って言ったら執事さんにも泣かれた。変人枠の嫁でごめん…。
だって作りたかったんだ。現代日本でやったら公安が飛んできそうだったから、本で見るだけだったけど。
良いから良いから、と半泣きのメイドさんを宥めながら木炭を磨り潰す。硫黄も加えてゴーリゴリ。乳鉢から革を貼った容器に移して硝石ぽいぽい。水も少し。ここで重量とか水分量とかがパーセンテージで見えるから、いかに《錬金術》スキルがチートかお分かりだろうか。
「ああ…神が……神が汚物を手に……ぅぅうう…!!」
……いや、泣くほど?っていうか神って誰だ。
潰して潰して、さらに潰して潰して混ぜて混ぜて。うーん臭い。でも楽しい。理科の実験って好きな授業だったんだよね。
布で包んで《錬金術》で圧縮。ギューっとね。取り敢えずは小豆粒くらいに。からの温風乾燥。
………どうしよう。異世界スキルが便利すぎる!ついでになんかレベルが上がった。ガンガン上がった。なにこれ。……まあいいか。
夢中でやってたら、ルクレツィアのカテキョが帰る時間になっていた。
一緒にお見送りして、完成品を見せる。
「え……何ですか?その……兎の糞…みたいな………」
ウンコじゃないから!って言うかルクレツィア、お嬢様なのに、なんでウサギのウンコ知ってるの?
「テオが帰ってきたら一緒に実験しようか?」
離れた場所から《雷魔法》で着火すれば危なくないよね?
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